以前施工した内容を纏めて紹介しています。いつも少し特殊な内容ばかり紹介していますので、今後普通の作業も紹介して行こうと思います。今回は当店では定番となっている、インプレッサのレッドテール+スモーク仕様ですね。
テールランプ関係の塗装も通常の塗装と同様、被塗面となるレンズ表面にペーパーを掛けて足付け処理を行います。深い傷がある場合は#320~#600で削り落とし、最終的に#800~#1200程の目に均しておきます。
この型のテールランプは中央にバックランプとウィンカーがある為、その部分をマスキングします。
マスキングシートは予め型を取ってデータ化してある物からカッティングプロッターを使って切り出しています。
車体の個体差によってテールランプ位置のズレは生じてしまうと思いますが、とにかくこの時点ではラインがピッタリ合うようにしておきます。
最初にプラスチックプライマーを塗布し、全体に透過性のレッド(キャンディーレッド)を塗ったらマスキングを剥がします。
クリアー部分に再度プラスチックプライマーを塗ったらこの後全体に薄くスモークを塗布します。レッドキャンディー塗装後に行うこの「おまけスモーク」は¥8,000の追加で対応していますのでお好みでどうぞ。
透過性の塗装(キャンディーカラー)は通常の塗色に比べて褪色し易いので、使用するクリアーは耐UV性に優れたクリスタルクリアー(STANDOX)の使用となります。
この仕様については、比較的費用を抑えた「お任せコース」で対応しております。このコースの場合は磨き処理を行いませんが、塗りっぱなしでもこれくらいの仕上がりにはなっていますのでどうぞご安心下さいませ。
クリスタルクリアーは高美観・耐UV効果・耐擦り傷性・耐薬品性などに優れたクリアーです。
若干でもスモークが掛かる事によって赤は深みのある色味に、クリアーレンズの部分はコントラストが強くなってガラスっぽく見えるようになります。
キャンディー塗装は一度に膜厚を付けず、薄く塗り重ねる事によって色ムラやダマが出ない美しい仕上がりになるように気を付けています。
この型のテールランプは他にもスモーク塗装やダブルスモークなどの仕様がありますので、そちらも改めて紹介しようと思います。