MAZDA 6 Engine cover

 マツダアテンザの純正樹脂製エンジンカバーです。

表面の素地はザラザラとした梨地で、通常これに塗装を行うには「研磨→プラスチックプライマー塗布→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行って平滑な下地を作る必要がありますが、今回は「艶消し仕上げ」とする事で、素地のザラザラはそのままの状態で上塗りを行う事にしました。

カバー中央の方は梨地では無くパターン 化さらた模様となっている為、そこの部分は何もせず最後までそのままの状態で残す事とします。

 裏側をマスキングします。

 梨地の部分は#800で足付け処理を行います。ペーパーが入り難い溝の部分はヘラを使って処理します。

 良く脱製清掃をし、プラスチックプライマーを塗布します。

 今回は彩度が高く隠ぺいの悪い塗色の為、最初に下色として白を塗布します。

 色はKawasakiの定番でもある「ライムグリーン」で、最後に艶消しクリアーをコートしています。

 その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、数日寝かしたら完成となります。

塗り分けをする手間は掛かっていますが、塗装面積が少ないので金額的にはどうちも変わりない程度です。とにかく下地処理を省けているので大きなコストダウンを可能としました。

尚、梨地のまま艶あり仕上げにすると非常に汚い仕上がりになる為、そちらは全くお勧めしません。艶のある仕上がりにしたい場合はやはりサフェーサーで下地を平滑にしてからの塗装が基本となります。