インプレッサ ボンネットダクトカバー 本塗り

 先日マスキングシートを作製していたスバルインプレッサ用ボンネットダクトカバー3点です。

 一部出来が悪い個所(段差の研ぎ跡が残っていた個所)を#600→#800の水研ぎで均し、

 ウォッシュコンパウンドと#800相当のスコッチを使って足付け処理を行います。スコッチは先日社外記でも紹介していたエベレストのですね。試供品はまだ使っていません。

 最近業界では空研ぎがメインになって来ているようですが、PP素材でここまでの親水性にするにはやはりウォッシュコンパウンドが優れているのでは、と思っています(まあここまでする意味があるのかどうかは判りませんが)。

 こちらも同じようにしつつ、マスキングシート際はスコッチが入り難いのでナイロンブラシも併用します。

足付け処理が終わりマスキングシートを剥がしてみると、素地調整(足付け処理)を行った個所とそうで無い部分とで水の馴染み方が違うのが判ると思います。

 まるで違う素材を組み合わせたようですが、メッシュの部分も枠も同じ一体成型です。単にペーパーを掛けただけや脱脂しただけではここまでの差は出ません(これを簡単にしてしまうのがガスプライマーなのですが、そう上手くもいかないようで色々と問題が出ているようです)。

 フィンや穴の周りは裏側からしか塗れないので、スプレー作業を極力阻害しないよう細身のフレームで固定出来るようにします。

当たりゴムとフチのスポンジ(エプトシーラー)には塗料が着かないようマスキングをしておきました。

 メッシュの部分は裏側もマスキングをして塗料が入らない様にしておきます。隙間が無いように見えて(静電気の作用で)「そこから入るのか!」と言う事がよくあるので、虱潰しに隙間を塞ぎます。

 そして表面にマスキングシートを貼り付けます。

 台にセットし、よく脱脂清掃を行います。最初は一回使い古したウェス(キムテックス)とシリコンオフでウェットに拭き、それを新品の同製品で乾拭きして拭き取るようなやり方となります。キムテックスはてっきりもう時代遅れなのかと思っていましたが、先日一緒にオートサービスショーに行った現役の自働車塗装屋さんも愛用しているとの事で安心しました(笑)。キムテックスについてはこちらのページが判り易いかも知れませんので宜しければご参照下さい。繊維ゴミが出ないので魚の水槽の掃除などにも良いようです(私は使った事がありませんが)。

 裏側に回り込んだ塗料が剥がれないよう、しっかりプラスチックプライマーを全体に塗り込んでおきます。

 まずはベースコートの塗布です。

 色はスバル純正色の「ソニックブルーマイカ」(カラーコード:74F )となります。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります。

 マスキングシートは二回目のクリアーを塗った直後に剥がしておきました。

 普通の和紙タイプのマスキングテープだとフチがガタガタになりがちですが、今回使ったマスキングシートはPP製で「塗料がくっ付き難い」と言う特性を利用し、ブツ切りマスキング際がシャープに仕上り易くなります(と言う程簡単では無いのですが・・・)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!