BMW E92内装パーツ 下準備

先日お預かりしておりましたBMW E92の内装パーツ3点です。元々プロテイン塗装(ラバー塗装)が塗ってあった物を、オーナー様自ら剥がして頂いた物ですね。

ラバー塗装には結晶塗装と同じく「素地の粗さを目立たなくして高級感を醸し出す」という効果があり、それに対して普通の塗装では素地の粗さがそのまま目立ってしまいますから、サーフェサーにて下地を作ってからの上塗りとなります。表面の梨地は#180のダブルアクションサンダーで、ラインは#240の手研ぎで、フチは#320で研磨・足付け処理を行います。

脱脂清掃後、膜厚を着けたく無い箇所をマスキングし、

持って塗れるよう芯棒に固定します。

以前はサーフェサーなら置いて塗る事が多かったのですが、今は下地の塗装でも本塗りと同様持って塗るようにしています。

再びよく脱脂清掃し、

プラスチックプライマーを塗布します。厚く塗り過ぎないよう注意し、また塗り忘れがないよう2回に別けてコートします。

続けてサーフェサーを塗布します。

ウェットに4~5コート程を塗り込みました。

ただし一度に厚塗りをすると思わぬトラブルが発生する為、コート毎に十分な乾燥時間=フラッシュオフタイムを設け、一時間程かけてじっくり塗っています。

この後は一晩以上自然乾燥させて塗膜中の溶剤分をゆっくりと揮発させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!