BMW E92内装パーツ塗装 完成

大変お待たせ致しました!先日本塗りを終えていたBMW E92内装パーツ3点の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はプロテイン塗装(ラバー被膜)が施されていて、経年劣化でベタベタになったそれをオーナー様自ら剥がされてのご依頼となりました。

そのままでも塗れましたが、梨地や成型時の歪がそのまま残ると仕上がりが劣る為、「研磨→プライマー塗布→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行ってからの上塗りとしています。

色は黒で、艶消しクリアーの2コート仕上げとなります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

艶消し仕上げですが、ムラなくツルンとした肌になっているのが判るかと思います。

既存のプロテインの様に10年程度で劣化したりはしませんのでご安心くださいませ。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BMW E92内装パーツ 本塗り

先日サーフェサーを塗っておいたBMW E92の内装パーツ3点です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

最初は#600と当て板を使ってでライン出しを行い、その後#800→#1500で細部の研ぎとペーパー目消し、最後に当たりの柔らかい布状研磨副資材(アシレックスレモン)でフチや裏側等の足付け処理を行います。

その後芯棒に取り付けて台にセットし、本塗り開始です。

よく脱脂清掃し、

研ぎ作業を行った際に露出した素地部分にプラスチックプライマーを塗っておきます。

各パーツは裏側まで回り込んで塗れるようスペースを広くとって固定しています。

まずはベースコートを塗布します。

しっかりウェットに塗り込むと、乾いた時に半艶っぽい仕上がりになります。

続けて艶消しクリアーを塗布します。

画像は1コート目を塗り終わって指触乾燥した状態で、全体的にムラっぽく、またザラザラした感じがあるのが判ると思います。

そして2コート目の艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

艶消しクリアーはしっかり塗り込む事でムラを抑え、傷つきにくい塗膜になります。

この後一時間程自然乾燥させると、

このように艶が消えた状態となります。

ツルンとした艶消しに仕上がっているかと思います。

各パーツはフチから裏側に周り込むようにしっかり塗っています。

穴の側面部分は最初に裏側から塗り、その後表から塗っています。

ぱっと見は乾いているように見えますが、この段階ではまだ爪等が当たると凹むような状態となります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMW E92内装パーツ 下準備

先日お預かりしておりましたBMW E92の内装パーツ3点です。元々プロテイン塗装(ラバー塗装)が塗ってあった物を、オーナー様自ら剥がして頂いた物ですね。

ラバー塗装には結晶塗装と同じく「素地の粗さを目立たなくして高級感を醸し出す」という効果があり、それに対して普通の塗装では素地の粗さがそのまま目立ってしまいますから、サーフェサーにて下地を作ってからの上塗りとなります。表面の梨地は#180のダブルアクションサンダーで、ラインは#240の手研ぎで、フチは#320で研磨・足付け処理を行います。

脱脂清掃後、膜厚を着けたく無い箇所をマスキングし、

持って塗れるよう芯棒に固定します。

以前はサーフェサーなら置いて塗る事が多かったのですが、今は下地の塗装でも本塗りと同様持って塗るようにしています。

再びよく脱脂清掃し、

プラスチックプライマーを塗布します。厚く塗り過ぎないよう注意し、また塗り忘れがないよう2回に別けてコートします。

続けてサーフェサーを塗布します。

ウェットに4~5コート程を塗り込みました。

ただし一度に厚塗りをすると思わぬトラブルが発生する為、コート毎に十分な乾燥時間=フラッシュオフタイムを設け、一時間程かけてじっくり塗っています。

この後は一晩以上自然乾燥させて塗膜中の溶剤分をゆっくりと揮発させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMW E92内装パーツ塗装承ってます

先日到着しておりましたBMW E92の内装パーツ3点です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

元々はプロテイン塗装(ラバー塗装)が施されていたとの事で、劣化してベトベトになったそれを、オーナー様自ら除去されて送って頂きました。お手数を頂きまして誠に有難うございます!

ご依頼頂いたのは「つや消し黒」の塗装で、ただし素地はザラザラとした梨地ですから、

これにそのまま上塗りを行っても綺麗に仕上がりませんので、いつものように「研磨→プライマー塗布→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を整えてから上塗りを行うようにします。

ちなみにそのプロテイン塗装ですが、こうやって問題が起こるのに何故未だに使い続けられているかと言うと、先ほどあったような梨地や、上の画像にあるような裏側の骨の跡(補強部分のヒケ)の段差を、コストを掛けず簡単に目立たなく出来るからです。ヘッドカバーの塗装に使われる結晶塗装と同じような感じで、あちらは経年でペリペリと剥がれますが(剥がれない方法があるにも関わらずコスト上の問題からそれをしていませんが)、こちらは剥がれない代わりにベタベタになるといった感じです。

オーナー様はエタノールとメラミンスポンジで簡単に除去出来たとの事ですが、ドロドロになったそれの洗浄や後片付け等も考えると結構大変だったと思います(ただそういった事が好きならば苦にならないのかも知れませんね)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

BMW内装パーツ一式塗装 完成

bmw119 大変お待たせしました!BMW3シリーズの内装パーツ一式、本日完成となります。色はBMWの純正色でもあるアルピンホワイトⅢです。外装と同色?でしょうか(ちょっと失念してしまいましてすいません・・・)。

bmw120 奥の3点はコンソールパネル、手前の4点はドアの内側にあるグリップ部分のカバーだと思います。どれも元々艶消しのシルバーでした。

bmw121 元々塗ってあったシルバーはクリアーが塗っていない、ベースコートが剥き出しの状態ですので、よく触れる部分などはいずれ塗装が擦り切れてしまうかと思います。時々お問い合わせを頂く質問としては、「塗装が剥がれたりしませんか?」といった事があるのですが、もしかしてそう言う事を心配されているのでしょうか。だとしたら今回のようにクリアーコートがしてあれば余程で無い限り塗装が削れて下地が露出したりする事は無いと思います。この塗装もそうですが、基本的には全て「自動車ボディ外板」を塗装する方法そのままで仕上げていますので心配は無いかと思います。

bmw122もし自動車業界の人に「綺麗に塗ってあるね~」と言われたら、「スタンドックスって塗料で塗られているらしいよ」と言うと多分ビックリすると思います。普通、小物の塗装に使えるような塗料では無いですからね・・・(コスト的にです。笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!