ランドクルーザーテールランプ 本塗り

先日下準備を行っておいたランドクルーザー100のテールランプ一式です。被塗面は#800~#1300相当で足付け処理してあります。

今回はシーリングも承っておりまして、これは塗装の前に行う場合と塗装の後で行う方法がありますが、今回は前者で対応する事にしました。

塗装の前に行うシーリングはそれに対応した材料が必要で(変成シリコーン)、今までこちらは白か黒しか使っていませんでしたが、今回は透明タイプを見つけたので、これを使って塗装前に行おうと思った次第です。

脱脂清掃後、プラスチックプライマーを塗布し、土台とレンズの隙間に押し込むようにしてシーラーを塗り込みます。

左から右になぞったら、その後逆にして、さらに逆にしてを繰り返して隙間の奥まで充填するように塗り込みます。

その後余分をウェスで拭き取り、マスキングテープを剥がします。

これが本塗り前日の夜で、

翌日の朝にフチのマスキングを行い、

本塗り開始です。

オーナー様からは参考画像を頂いていて、これに倣うとクリアーレンズ部のスモークが比較的濃いですから、

先にクリアーレンズ部だけにスモーク塗装を行います。

プラスチックプライマーを塗布し、この後塗り重ねる分を考えた濃さにします。注意する点としてはここで濃くし過ぎないようにですね。

その後マスキングを剥がし、再びプラスチックプライマーを塗布します。

改めて画像を参考に、今度はレンズ全体にスモーク塗装を行います。

見る角度でスモークの濃さが違って見えるので、

色々な角度で確認しながら濃度を決めていきます。

スモーク塗装(ベースコート)が終わったら、最後にクリアーをコートして本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

参考画像に合わせて、赤いレンズ部分は濃くなり過ぎないようにしています。

ただそうするとクリアーレンズ部が明る過ぎるので、今回はそこだけ先にスモークを塗って濃淡2種類の濃さにしています。所謂「ダブルスモーク」ですね。

通常はレンズと土台には隙間があるのでマスキングは貼ったままで大丈夫ですが、今回はそこをシーラーで埋めているので、2回目のクリアー塗装完了後、直ぐにマスキングを剥がすようにしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

こちらのオーナー様からはサイドバイザーのスモーク塗装も承っていますので、近々そちらも作業着手させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!