インプレッサスポーツ テールランプ 本塗り

先日下準備を行っていたスバルインプレッサスポーツ(前記型)の純正テールランプ一式です。

今回はクリアーレンズの一部をレッド化にするよう承っていますので、脱脂清掃後、

ご用意頂いた画像を基に、塗り分けのマスキングを行っていきます。

ちなみにマスキングの前にプラスチックプライマーを塗るとテープが剥がれなくなる(テープ糊が被塗面に残る)為、それは塗装するその都度に塗るようになります。なので今回は都合3回に別ける感じですね。

ちなみに元々赤いレンズ部にさらに赤を重ねるとそこだけ赤が濃くなる恐れがあるので、最初は赤くしたいクリアーレンズ部のみに透過性の赤=レッドキャンディーを塗布します。通常のベタ塗りや塗り分けに比べるとかなり手間は掛かります。

赤くしたいクリアーレンズ部のみ露出させるようにし、その他の部分は塗料が飛ばないようマスキングします。

まず最初のプラスチックプライマー塗布後、

透過性の赤=レッドキャンディーを塗布します。

3コート程塗った時点で色味(濃さ)を確認する為に一部マスキングを剥がし、

さらにもう1コート=合計4コート塗って状態でほぼ同じ濃さになったのでマスキングを剥がします。

次は赤くしない部分のみマスキングをします。

よくエアーブローして埃を飛ばし、二回目のプラスチックプライマーを塗布します。

これまでに塗った箇所と、元々赤いレンズ部分とを一緒に透過性の赤=レッドキャンディーを塗布します。ここでは色相を合わせる為ですね。一概に「赤」といっても黄色赤や青い赤があり、元々の赤と今回使った塗料の赤が一緒と言う事はまずあり得なく、それぞれの色味を合わせる為の作業です。新品塗装済みのバンパー(カラードバンパー)を取り付けて、元々のボディ色と全く同じに見えないのと同じ事ですね(これの解決方法はバンパーと左右フロントフェンダー、さらにはボンネットも一緒に塗る必要があり、一般的にはナンセンスな作業ですが実際にやった事はあります)。

そして最後に、赤くしたくない箇所のマスキングを剥がし、

ここで3度目のプラスチックプライマーを塗布します。

続けて全体に薄くスモークを重ねます。

以前施工した時の画像を参考に濃度を調整し、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

元々ここがクリアーレンズだったとは判らない仕上がりになっているかと思います。

バックランプ部を残した塗り分けも違和感は感じられないと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!