残業と言うか夜の部

 最近色見本用のマイクを塗装する機会が増えたので時間が出来た時に増産をしています。

こういった直接仕事とは関係の無い作業は、大抵は現場作業が終わって事務的な仕事を行う合間に作業していますが、それでもやれる時間は限られているので、固まるのを待っている間に並行して車型の色見本を遠心注型していたりと結構忙しいです。

 ちなみに一個だけの作業に集中するとうっかり早めに型を開けてしまい、樹脂が固まっていなくてこんな風になってしまう事もあります。「180秒とか嘘じゃないか!」と心の中で叫びましたが、実際は可使時間(硬化が始まるまでの時間)が180秒であって、そんなに早く開いては駄目な訳ですね。見なかった事にして閉じようと思いましたが諦めました。

 なのでその間に他の事をやって意識をそちらに集中させ、うっかりこちらの事を忘れてしまっていた!と言うくらいが丁度良い具合になります。以前はこれにタバコでの一服を利用していましたが、呼吸をする度に胸が痛くなったのでさすがに辞めました。10年くらい経ってようやく夢の中でタバコを吸う事が無くなりましたよ(苦笑)。

と言う訳で今度は綺麗に出来ました。

 こちらは遠心注型で作っているミニカーで、ただそろそろシリコーン型も寿命を迎えつつもあります。念入りに離型剤を塗っていても注いだ樹脂が型を侵してしまい余計に密着してしまってフチの薄い部分が取れてガタガタになってしまうんですよね。

と言うか折角真空脱泡が出来る環境なので、今度はもっと耐久性の良い信越シリコーンのKE1310STを使ってみようと思っています。粘度が異様に高いので普通に使うと上手く流れてくれないらしいのですが、真空脱泡が出来ればそれも問題無いようです。

残業(とは言いませんが)を二時間くらいするとこんな感じで塗装用の被塗物が出来上がります。

通常依頼された仕事以外の塗装には余り身が入らないのですが、先日紹介したマイクのように色の見本として後々役に立ってくれると、これがモティベーションの一つにもなってくれています。

そう言えばう少し前に知り合いの塗装屋さんから注型レジン用の着色剤を紹介して貰っていて、先日他の何かのついでにamazonで買っておきました。色は黒で、これを注型用のレジンに数%混ぜると黒い成型品が出来上がるとの事です。相当濃縮でしょうから、ひっくり返したらまさに地獄の惨状になるんでしょうね(恐)。

2 thoughts on “残業と言うか夜の部

  1. シリコンに直で輪ゴム巻きは何ともシュールですね…^^;;
    当て板入れたほうが!(材料は工場にいくらでもありそうな^^;)

  2. 当て板ですか!
    そう言えば最初の頃は段ボール挟んでいましたが、その後すっかり忘れていました(苦笑)。
    ご教授有難う御座います!

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