スマホスタンド&キーホルダー作成 塗装ワークショップ

 春分の日の休日を利用して、当工場に親戚の子供達を集めてワークショップを行いました。

当初はこの内の二人が「自分でキーホルダーを作ってみたい!」と言っていて、どうせならという事で他の子にも声を掛け、中学生から大学生まで総勢8人での開催となりました。今回の事で学校の先生って本当に凄いと今更ながら気づきました(当時は色々ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした・・・と)。

 今回作るのは以前こちらで紹介したスマホスタンドで、

裏側の配線を通す穴を、それぞれの希望で好きなキャラクターでカットした仕様にします。

あとはこちらの色見本キーホルダーで、これも好きなキャラクターの形にアクリル板をレーザーでカットして塗装して貰う事にしました。

 私的に思うワークショップの意義としては、完成度の高い物を作って持って帰って貰うよりも、むしろ失敗して悔しい思いを抱えて帰って貰えればと思っています。大人になってからの失敗だとそれなりにダメージも大きいですが、ゴミ端材なら工場に幾らでもありますし、簡単に出来てしまうよりも上手くいかなかった事の方が後々深くのめり込みますからね(私の今の塗装の仕事がまさにそんな感じです)。

 レーザーでカットしたアクリル板は専用のヒーターを使い、それぞれ自分で曲げて貰います。

ヒーターは200℃くらいになるので少し危ない感じもしますが、幸い参加者の中に成人した子がいたので、まず最初にその子にやり方を教えて他の子の面倒を見てもらう事にしました。

ちなみにレーザーを使ったカットについては、イメージが伝わり易いようその世界では有名なバイオハザード(映画版)の映像を見て理解して貰おうと思ったのですが、トラウマになったらマズイので直前で止めておく事にしました(これ本当に怖いですよね・・・)。

 スマホスタンドで肝となるのが曲げる角度ですが、その辺も自分たちで考えて決めてもらいました。

 好きにやらせてみると、曲げている途中のスタンドに自分のスマホを置いてその場で角度を確認するなど、子供ながらに中々よく考えて作っていました。私的には出来上がったのを持って帰ってバランスが悪くてヒックリ返ってしまい、自分でドライヤーで温めて全体を歪ませてしまう!みたいな失敗で、世の中の厳しさとか現実を学んで欲しかったところなのですが(笑)。

 スマホスタンドが出来たら工場一階に移動し、今度は塗装のワークショップを行います。一応最初に色見本帳でそれらしい色を選んでもらい、それらを見ながら各原色を混ぜて自分で作って貰いました。

 靴と服装は汚れても良い恰好で来て貰い、ビニール手袋とゴーグルとマスクはこちらで用意しました。コロナ騒動が起こる前に買っておいた物が残っていて良かったです。

 最初は段ボールで塗料の出方を確認し、その後ペプシのオマケで付いてくるベアブリックのキーホルダーを練習として塗って貰いました。

 参加したのは男の子5人、女の子が3人です。

 IWATAのミニガンならワンフィンガーでトリガーが引けるので、手の小さい子供でも普通に扱えていました。

 使ったスプレーガンは口径0.4~1.0mmです。

それぞれ今風な楽しみ方をしていて、私が就職して初めて塗っていた時のあの激しいプレッシャーと苦しみは一体何だったんだろう・・・とかを色々考えてしまいました。これがゆとりか!と(多分全然違います)。

 塗装が終わったら恒温機で強制乾燥させ、その間にキーホルダーの土台部分を作って貰いました。

 その後焼きあがった被塗物をプレートに貼り付けて完成です。

ちなみにこの子は色を作る為に見本の冊子を持ってくるという気合の入れようです(笑)。

 枠のプレートは予めあった物を使いましたが、固定はそれぞれ自身でやって貰いました。

 最後にワイヤーリングを付けて完成です。

この日は丁度どうぶつの森(と言うゲーム)が発売されるらしく、それのキャラクター?を採用している子もいました。ちっ、やるなぁ・・・(笑)。

と言う訳で今回のワークショップも何とか無事終わりまして、皆さんお疲れ様でした!(予想以上に私が疲れました・・・笑)。

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