先日マスキング作業を行っておいたアディダスのスニーカーです。
今回は見本(テスト)を兼ねるので、外側と内側とそれの左右「4面」を全部違うデザインにする事にしました。イメージは判り易く「春夏秋冬」とします。
使うのは前回無印良品のスニーカーを塗った時と同じ、STANDOX VOC 2Kエナメルです。通常は自動車ボディに塗るもので、クリアーの塗装が必要無く、直接硬化剤を入れるタイプです。
各原色を混ぜて色を作り、ハードナーを混ぜます。スプレーガンで塗る時はシンナーを入れますが今回は入れません。
春をイメージした色はこんな感じで、ただこれだけだと見本にならないので、この後もさらに塗り重ねていきます(そこで止めておけば良かったのに・・・と参考にして頂ければと。笑)。
塗料を飛ばすのに特に技術は必要なく、日頃溜まったストレスを発散するかのようにバシバシと振りかけていきます(笑)。
前回使った無印良品のスニーカーはキャンバスだった為に塗料が滲みましたが、今回のアディダススニーカーはシンセティックレザー(合成皮革)の為に吸い込まず、なので塗料は盛り上がった状態で立体的に仕上がります。
そして恒温機(乾燥炉)に入れ、60℃40分の熱を掛けて塗料を硬化させます。
本来は単品で入れたりはせず、他の製品(ご依頼品)が溜まったら一緒に熱を掛けるようにしていますが、今回はテストなので塗装後すぐに熱を入れて一時間後に出して確認しました。
結果としては塗料が著しく溜まった箇所はまだ柔らかい所がありましたが、箱に入れればそのまま持ち帰れるレベルに固まっていました。
こちらは「冬」ですね。色の組み合わせは悪くは無いのですが冬と言うとそうとは見えなく・・・。紫とイエローでは無くてブルーグレーとか鈍い色にすれば良かったと思っています。っていうか白と黒とグレーだけの無彩色も良さそうですね(今度やろうと思います)。
後ろのアディダス部分は筆で塗ろうかと思いましたが、今回はワークショップ用のサンプルなので余計な事は止めておきました。
こちらは「秋」をイメージしましたが、ちょっと密度が高過ぎましたね。そして水色は全く必要無かったでしょう(苦)。
こちらは「夏」をイメージしていますが、うーん微妙・・・。オレンジは要らずもっと濃いグリーンで攻めれば良かったかなと。まあでも今回は見本という事で(笑)。
合皮の場合は塗料は吸い込まず、立体的に出来ているのが判ると思います。
結構食み出た箇所はあったのですが爪で擦るとある程度取れますし、これなら誰でも出来てしかも実用出来る!と言う点で面白いと思います。
これと同じ内容を11月22日(日曜日)にワークショップ開催予定で、参加費は¥3,000、時間はマスキング30分+塗装30分と考えていましたが、今回やってみてちょっと厳しいと思ったので、合計2時間を想定しておこうと思います。
上手く行ったら今後ストアカなどでも募集してみようと思います(多分その時は¥6,000くらいになると思いますのでお試し価格の今のうちにどうぞ)。