以前出店したデザフェスでこれを飾っていたところ、意外にもこれの人気が高かったので、今後はこれを量産販売とし、25cm以上の大きいサイズはオーダーでのみ受付とする事にしました。
また以前試作していたこちらのウォールナットを枠に採用したキーホルダーの組み合わせが良かったので、
ただ厚さ5mm~6mmのウォールナットはコストが高くなるので、薄くスライスされたそれをMDFに貼り付ける「突板」にする事にしました。
台座とするMDFはいつもの物で、裏側には艶消し黒を塗っておきます。見た目もそうですが、MDFは湿気に弱いので防止の為にですね。
ちなみに当て板に使っている物はテストに使用した物で、ウォルナットとMDFがしっかり食いつく事は確認しました(剥がれているのはMDF自体の層間剝離です)。
一日固定しておいたら完成です。これくらいの面積なら無垢材を使ってもさほどコスト高にならなそうですが、一度突板というのを自分の手でやってみたかったんですよね。
在庫として残っていた物を使ってとりあえず試作品を作ってみました!
やはりと言うか、有彩色と無彩色との組み合わせは間違いが無いですね。
ただウォールナットの色味がちょっと明るかったので、今度スモーク塗装を行う時に一緒に塗ってみようと思います。オイルステインの方が楽ですが、これは経年で褪色するので避けています。
ちなみにこちらのキーホルダーのウォルナットは蜜蝋を塗っていて、多少色が濃くなっています。
ただ時計の背板に先にこれを塗ると接着剤が食いつかなくなる恐れがあるので避けたんですよね。後から塗る事は問題無く、ただとりあえずはまあ良いかな、と。
右が以前作った壁時計で、背板が違うだけでかなり印象が変わるのが判ると思います。
ちなみに「貼るくらいなら塗った方が早いんじゃ?」と思うかも知れませんが、
明るい色にした背板はフチと裏を黒(またはグレー)にしているので、
わざわざこうやって塗り分けるのも結構面倒なんですよね。レーザーでカットした断面は素材の接着剤が溶けるか何かで滲み(ブリード)が発生するので、結局何かしらの濃い色で塗る必要があるという訳です。
という感じで、以前作成して良かった色=VWのアクエリアスブルー仕様の背板も何枚か作りました。濁りのある淡い水色で色相環を邪魔をせず、またインダストリアル感があって12色にとても良く似合う色です。
ある程度の数が出来たらウェブショップで販売しようと思っています。専用スタンドも作ったのでセットに入れられそうです!