Toyota Vellfire Tail Lamp

新型ヴェルファイア30系の純正テールランプ一式です。

 元々社外品の赤いカバーをご購入されたようなのですが、余り具合が良く無かったようで、これと同じ位置を透過性の赤=キャンディーレッドで、またテールランプ全体に「極薄目と薄目の中間」の濃度でスモーク塗装も承りました。

 雰囲気が悪い(安っぽく見える)のは恐らく樹脂素材のせいで、テールランプはアクリル樹脂ですが、赤いカバーはポリカーボネートと思われます。

 塗り分けに関してはプリントアウトした画像も添付して頂きました。

 作業前にカバーを当てて塗り分けの位置を確認しておきます。

 ラインテープを貼り、カバーを外して大よその位置を確認します。

 カバーパネルはあまりキッチリとしたカットがされていなく、隣り合うテールランプ同士を繋げて最も塩梅の良い位置を見極めておきます。

 ラインが曲がっている箇所もあるので、そういったところも違和感が無いように修正して対応します。

 テールランプはそれ単体(1セット)だと採算が合わない為、ある程度の数が溜まったら纏めて作業を行うようにしています。

 裏側を清掃し、マスキングを行います。

レンズ面を#800~#1300相当で足付け処理を行います。

 事前に確認しておいた位置に従い、ラインテープを貼ります。

 左右でズレが生じないよう、対象になるようラインを決めます。

ラインテープの貼り付けはかなり神経を使う為、前日に時間を掛けて行っておきます。

 本塗り当日になったら最終脱脂を行い、周りを養生紙でマスキングします。

 プラスチックプライマー塗布後、透過性の赤=レッドキャンディーを塗装し、マスキングを剥がします。

 再びプラスチックプライマーを塗布し、全体に薄くスモークを塗装します。

 適正濃度になったら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

塗膜構成は「レッド4:スモーク3:クリアー2」といった感じで、コート間には10分~30分程のフラッシュオフタイム(乾燥時間)を設けている為、本塗りは一日掛かりの作業となります。

 本塗後は一晩以上掛けて自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

その後必要に応じて磨き処理を行い、さらに数日寝かしたら完成となります。

その他の完成画像については以下の記事で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

ヴェルファイアテールランプ レッド&スモーク塗装 完成

またその後オーナー様からご感想と画像を頂きましたのでそちらも紹介をさせて頂きます。


「本日、品物無事に届きました。

写真で拝見した時も感激しましたが、現物を目の前にして美しさに見とれました。
大げさに言っているのではなく、夕食もとらず約2時間、色々な角度から眺めたり写真をとったりしておりました。
本当に塗装したとは思えない純正品、それ以上の完成度です!
はじめからこのレッドテールで販売したらヴェルファイアはもっと売れると思います。

この車を乗り始めて約3年、色なしテールはずっと気になっていたところだったので、 これでスッキリした気持ちで乗ることができます。

取り付けは塗膜が落ち着くまで暫く我慢しますが、取り付けたら写真をお送りします。 この度は本当にありがとうございました。」


またテールランプ取り付け後に画像と、さらにコメントも頂きましのでそちらも紹介をさせて頂きますね。


 

お送りいただいてから1ヶ月が経過しましたので、待ちに待った取り付けをいたしました。
( あまり写りが良くないですが写真を添付しました )
真後ろ、斜め、横、どの角度から見てもかっこよくなりました。
色なしテールにずっとモヤモヤした気持ちでいましたが、これでスッキリです。
乗る前や降りた後、わざわざ後ろを回って見てしまいます。
これで当分買い替える気にはならないと思います。

ちなみに取り付けをお願いしたディーラーのサービスマンも、「これ塗装なんですか」、「かっこいいですね」と絶賛でした。

高畑様のおかげでこの車に乗るのが楽しみになりました。本当にありがとうございました。


との事です。

当初頂いたメールからご依頼までのご決断が非常に早かったので、てっきりお車を購入されたばかりで、軽い気持ちでのカスタマイズかと思っていたのですが、まさかここまで思い入れがある内容でのご依頼だとは思っていませんでした。喜んで頂けて本当に何よりです。わざわざ有難う御座いました!