ポルシェ986ブレンボキャリパー 本塗り

先日お預かりしておりましたポルシェ986ブレンボキャリパーです。その後ブレーキ屋さんにてオーバーホールと洗浄、サンドブラストとマスキングを行って戻って来ました。

そのままでも塗れる状態ですが、ここからもう少し素地調整~下地処理を行います。全体をダブルアクションサンダーと手研ぎで研磨し、よく脱脂清掃を行います。

今回は表面に製造時の切削加工の跡が深く残っていたので、

エポキシプライマーサーフェサーを塗って均しておく事にしました。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させたら#400→#600→#800で研磨して均します。

最終脱脂清掃を行い、エアーブローで埃を飛ばしたら、

今度は全体にプライマーを塗布します。

続けて膜厚を着けたく無い箇所=車体固定部や、

ガスケット当たり面、ブレーキパッド固定シャフトを通す穴などにベースコートの黒を薄く塗ります。プライマーを塗った事で防錆効果はあるのですが、グレーのままだと格好悪いのでこうしています。

そもそもブレーキ屋さんの下請け的にブレンボキャリパーを(大量に)塗っていた時は、こういった箇所は金属素地剥き出しのままの仕上りで、その後オーナー様から直接当店宛てに御依頼を受けるようになってからはこういった所に気を遣うようにしています。

その後御指定頂いたブレンボレッド(近似色)を塗り、

新たに横幅80mmのbrenboロゴを入れます。

ロゴ入れは口径0.3mmのエアーブラシを使います。

ロゴはVW社のキャンディホワイト(カラーコード:LB9A)となります。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

マスキング箇所は2回目のクリアーが塗り終わったら直ぐに剥がして馴染むようにしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々おまちくださいませ!