先日塗装していたスプラトゥーン風のアクリルミラーですが、取り敢えず一個だけ完成させたので、以前作成した色見本キーホルダーと並べて撮影してみました。
手前の赤が濃い方は、以前塗装した通常のキャンディーレッド（シルバー→透過性の赤→クリアー）で、奥が今回塗装したアクリルミラーに直接キャンディーレッドを塗った仕様となります。
工程の詳細としては、
「レーザーカット→脱脂処理→火炎処理→透過性の赤→クリアー→強制乾燥」
といった内容で、今回は足付け処理とプラスチックプライマーの工程を省き、代わりに火炎処理（ガスプライマー）を採用しました。
火炎処理については以下の記事が判り易いかと思いますので宜しければご参照下さいませ。
尚、仕事上では足付け処理やプラスチックプライマーの工程を省く事は無く、ガスプライマーはあくまでも補助的な使い方に限定しています。
またサーモス塗装ワークショップではこういった車の塗装以外では余り知られていないようなアイテムを紹介していたりもして、実際に知り合いの塗装屋さんはこれを導入していました。
安い物では無い上に、目で見て直ぐにその効果が判る物ではありませんから（透明ですし・・・）、存在は知っていてもそういった物は中々手が出せない物ですが、実際にその場で使って被塗面が親水性になる様を見て貰うと驚いていました。ただ火を使うので、普通の家の中で塗装をされている方にはちょっと使いにくいかも知れませんが・・・。
色の深味や塗装の美しさを感じるのは、画面右側の「シルバー→透過性の赤」の方なのですが、画像で見る限りでは左側のアクリルミラーの方が格好良く見えてしまうから不思議です。塗装屋の立場からするとこれがとても悔しい感じなのですが、先日キャンディーレッドに塗装した、三菱i(アイ）のヘッドカバーのオーナー様より丁度コメントを頂いたので、そちらを紹介させて頂こうかと思います。
「最高の仕上がりに只々感動です！Webの写真でも綺麗に見えましたが、実物は別物というか、神々しいくらいの質感ですね。」
との事です。有難い限りです・・・！
尚こちらはレンズ系の塗装（透過性の塗装）をご依頼頂いた方向けが対象になっておりまして、まだ部品が揃っていないので生産は出来ないのですが、今後テールランプ等の塗装をご利用頂いた方向けに制作したいと思います。
また今度行うワークショップではキャンディーカラーは不可としていますが、２コート塗装で済むこちらの仕様（アクリルミラーへの塗装）であれば対応出来るようにしたいと思います。どうぞご利用下さいませ。
