少し前に中古で購入したヤマハのセロー250(DG17)ですが、買った時からクラッチが滑っている事が判り、この度自分で交換する事にしました。
部品は全てインターネットを利用して購入しました。昔は五反田のパーツセンターまでわざわざ行ってパーツリストを貪っていましたが、本当に便利な世の中になりましたね!
Monotaroでヤマハ純正クラッチプレートを5枚、¥920×5=¥4,600
同じくMonotaroで、ただこちらはセロー用ではなく、強化品として使えるWR250Rの純正スプリング¥310×5=¥1,550
そして今回唯一の社外品であるフリクションプレート6枚をセットで購入しました。
こちらはMonotaroではなくヤフーショッピングで、ガスケットとこのプレート6枚のセットで¥4,980でした。タマイチ商会さんなるネットショップで、「自身で使用し納得できる物のみ販売しております。」との言葉を見て、社外品でも安心して購入が出来ました。
→セロー250 トリッカー 純正タイプ クラッチ フリクションプレートセット 純正ガスケット付き XT250
フリクションプレートは二種類、4枚+2枚の合計6枚セットとなります。これは純正の構成と同じですね。これをヤマハ純正品で買うと一万円近くになるので、ここでかなりのコスト減が可能となりました。なんて素晴らしい・・・!
という訳でまずはオイルを抜きます。バイクを倒して作業をすればオイルはそのままでも良いみたいですが、納車された直後に交換しておいたオイルはフラッシングと考えていたので、今回の作業ではこのオイル交換も含んでいます。
抜いたオイルは比較的きれいで、こちらも予定していたフィルター交換もしておきました。
そしてクラッチカバーを外します。折角なので工場に持っていって塗りたいところですが、今回は我慢することにしました(というより先日新品カウルを安く買えたのでそっちを先に塗ろうかと!)。
ボルトはそれぞれ長さが違ったので、段ボールに適当な図を描いてそこに挿しておきます。
ちなみに各ボルトの締め付けトルク管理の為、「PWT トルクレンチ 6.35mm 2~24Nm 」をamazonで買ったのですが、その後廃盤になってしまったので似たような製品のリンクを貼っておきます。
WT トルクレンチ (1~25Nm 差込角6.35mm(1/4″))
ちなみにホイールを締め付ける等の為の大きいトルクレンチ(上の画像のMAC)なら持っていたのですが、それだと今回程の小さなボルトには使えないので、2~24Nmが測れるタイプが必要だったんですよね。余り使う機会は無いので比較的安価な物を、それでいて粗悪そうで無さそうな物を選びました。
という訳でジャジャーンと!普段は見れないエンジン(クラッチ)内部です。
今回クラッチ交換自体が人生初で、ここのカバーを外すのも初めてです。
ちなみに作業としては工場でやった方が色々楽なのですが、そうなると「整備は業者さんに任せて自分は仕事(塗装)をしている方が利益率が高い」と考えてしまう為、バイクの事は趣味の一環として自宅でやるようにしています。工場に居ると結局仕事をしてしまい、そういった事から今まで無理をしてきた結果、実はもう体がボロボロなんですよね。首とか肩とか背中とか腕とか、日によっては朝から地獄のようです(それでも腰からの下肢は本当に良くなったのは幸いでした)。
車(4輪車)でクラッチ交換となると大事な作業に感じますが、バイクの場合だとプレート自体可愛らしいサイズですし、事前に調べたところでも比較的簡単そうなので今回自分でやってみる事にしました。というかバイクに関しては乗る以外も全部自分でやりたいと思っています(なんと言っても30か年計画ですので。笑)。
外したプレートを、それぞれ順番に並べていきます(実はうっかり逆に組むところでした・・・)。
社外品と純正を見比べてみると一部形状が違うところがありましたが、先に記載した通り「自身で使用し納得できる物のみ」という言葉の方が間違い無いと思っているので、何ら問題はありません。
クラッチスプリングは左が元々着いていたセロー純正品で、右がWR250R純正品です。後者の方が少し長い感じで、私的にはそんな激しい走りはしないのでセロー純正品で良かったのですが、色々探してみてもそれが見つけられず、仕方なくこれを使ったという次第です。案の定少し重たくなりました・・・(←その後乗り続けてると全く気にならなくなりました。笑)。
という訳で、新しいプレートを装着していきます。ちなみにそのまま組むのはマズイみたいで、それぞれのプレートを抜いたオイルで軽く濡らしてから組んでいきます(タップリつけ過ぎると逆にトラブルが起きるようです)。
尚、今回のクラッチ交換で参考にしたのは以下のサイトとなります。特にフリクションプレートの順番で助かりました。有難うございました!
ちなみにクラッチカバーガスケットは見た感じ問題なさそうだったので、そのまま再利用する事にしました。もし漏れたら新しいのに交換すれば良いという事と、こんな簡単にクラッチ交換が済む筈が無いのでどうせまた開ける事になるだろう!と考えていましたが、実際走ってみると嘘みたいに直っていて拍子抜けしてしまいました(笑)。
部品代の合計は¥11,130でしたが、今回使わなかったガスケットが¥1,000くらいなので、ほぼ1万円で済んでいるという算段です。昔乗っていたRX-7(FC3S)は業者さんに御願いして10万円くらいでしたから、4輪車に比べるとかなりリーズナブルですよね。
もう一台のトリッカーもエンジンが同じなので作業内容もほぼ同じでしょうから、今回の経験は今後も生かせると思っています。これは効率が良いですね!