SCOTTアルミフレーム&カーボンフォーク 下準備

scott11先日塗ってあったサフェーサーが完全硬化したので研磨しています。自家塗装などでは1液型のラッカーサフェーサーが主流だと思いますが、プロが扱う材料としては現在は2液性のウレタンーサフェーサーが主流です。イメージ的にラッカー系の方が「早い」と思われがちですが、仕上がり(と品質)を考えると実は2液型の方が圧倒的に早く、一度にかなりの膜厚を付けても15分後には研磨可能、なんて事も結構普通に出来ます(ただしリスクは伴うのでそんな急いで焼く人も居ないとは思いますが)。

ただ早い硬化を求めると使用する硬化剤やシンナーもそれに合わせて選ぶことになるので、結果「肌が荒れ易い」という事になって今度は「研ぎ」が大変になりますから、私的にはサフェーサーでも肌が平滑に仕上がって欲しいので硬化剤は遅めに、シンナーも少量入れたりして肌が伸びるようにしています(システムにもよりますが私が使うサフェは通常シンナーは入れなくて良いのです)。荒れてしまった塗肌を時間を掛けて研ぐのは無意味ですので、だったら硬化が遅くてもそれを待っている間に別の作業をしていれば良いので、サフェーサーのような下地塗装だとしても綺麗に塗り仕上げる必要があるのです。本塗りの練習にもなりますしね。

brembo29こちらはSCOTTのフレームとは全然関係が無く業者さんからのご依頼品です。ブレンボのキャリパーに入れるロゴのサイズを確認しているところです。

ちなみに世の中の景気が良くなって来たのか最近は業者さんからのご依頼&お問い合わせが増えました。こちらはいつもご贔屓頂いているチューンショップさんからのご依頼品ですが、ここのところほぼ毎日一件は新規の業者さんからのお問い合わせを頂いています。有り難い事なのですが、ただもう頭の中はパンク気味でして・・・。

ただこういった業者さんからのご依頼で以前と大きく違うのは「業販割引」を求めて来なくなった事で、そもそもこういった割引は毎月定期的に安定して仕事を頂けるから出来る事であって、いきなり新規でのご依頼で、しかもその後のお付き合いがどうなるか判らない時点で割引と言われても・・・ですよね。業販割引に関しては当サイトでも紹介しています通り一切受け付けてはいないのですが(贔屓するのもされるのも嫌なのです)、最初の頃は何故かそれで逆ギレされる事もありまして・・・。

私的な考え方としては、BtoB(企業間取引)でも個人でもやる事は同じですから、そこで理由も無く金額を変える事は意味が無いですし、たとえその時喉から手が出る程仕事が欲しくても後で自分の首を絞める事になるので迂闊に手を出すような事はしないようにしています。まあそうはなりたく無いのでこうやって夜な夜なキーボードを叩いている訳なのですが(苦笑)。

御預かりしている新規ご依頼品もかなり溜まって来てしまっておりますので、それらも近日中には紹介したいと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!