スマホカバー プラチナクリアー塗装

phone24先日フチにムラサキ色のラインを入れ、クリアーを塗っておいたUVプリントスマホカバーです。クリアーが完全硬化したので次の作業を行います。

phone28 スマホカバーは下塗りに一度クリアーを塗装していて、さらにその上にムラサキのラインを入れた後にクリアーをもう一度塗装していますが、それでもUVプリントの段差は残っています。
黒は隠ぺい性が高いので塗装であればそんなに厚くはならない(しない)筈ですが、印刷となるとその辺の調整は無いでしょうから普通に分厚くなってしまうのかも知れませんね。

phone29 と言う訳で砥石を使って平らに研ぎつけます。

phone30 大きな砥石を使うと角の下地が露出してしまいそうなので、小さい砥石を凸凹した塗装面を平らに研ぎつけます。

standox3 ちなみに今回は一応テストも兼ねているので、いつもとは違ったクリアーを使ってみる事にしました。時々裏メニュー的に使っている耐擦傷性のプラチナクリアーで(現在はVOCプラチナクリアーになっています)所謂ベンツの色番号の前に「C」が着いている物に使う物です。今は車を塗らないので殆ど使い道も無ような状態です(リスクも高いですし)。

standox4こちらは別のクリアーで、ちょっと記憶が曖昧なのですが、確か先ほどのプラチナクリアーよりも以前に販売されていた物で、しかもプラチナよりもさらに耐擦傷性が高かったと思います。クリアーとの組み合わせはこれで合っていたのかちょっと覚えていないのですが、とにかく余りにも扱い難かったのでその後全く使っていません。

ちなみに傷が付いても消える「傷復元クリアー」についてはこれらとはまた別の物となります。

phone27 と言う訳でスマートフォンカバーとテスト用の色板二枚をプラチナクリアーで塗装しました。

色板に関しては比較の為に完全硬化後に半分にクリスタルクリアーやイージークリアー、または傷復元クリアーを塗って比較してみようと思います。

phone28 久しぶりにプラチナクリアーを使ってみた感想としては、やはりと言うかとても塗り難く・・・。界面活性剤のせいなのか塗った瞬間肌が弾けるような感じがしてついつい塗り過ぎてしまいます。イメージとしてはハジキ止めを入れ過ぎてしまったような感じでしょうか。

しかもその後のレベリングが強過ぎるのでいつまでも肌が伸び続け、これで新車肌の再現をするのはとても難儀では…と、当時の記憶が鮮明に蘇りました。

phone29普通に焼く(強制乾燥をする)だけでは締り切りが悪いので、乾燥炉に入れっぱなしにして何度か焼いた後に再度磨き処理を行います。

と言う訳でこれでようやくUVプリントされたスマホカバーも完成出来そうで安心しました。後日完成画像もアップしたいと思います。
っていうか、やはり本体(iPhone6)を装着した状態で飾れるようにしてあげたいので、筐体のみか、またはジャンク品でも入手出来ないかを検討中です。

後は飾る為の額をどうするかで、アクリルをレーザーカットしてケースを作ってしまうのも良いですが、無機質なコンクリート製の箱に入れる感じなんかも面白いかな~と思っていたりします。背面には和紙か着物の端切れなんか良さそうですかね。

UVプリントスマホカバー 本塗り

phone7 少し前にクリアー塗装まで終えていたスマホカバーです。

白いポリカーボネート樹脂製のカバーにUVプリントが施されていた物で、そのままだと艶が無く、また使っている内にプリントされた絵柄が擦れてしまうという事を想定してクリアーを塗ってみました。

尚、内容はかなり仕事っぽいですが、こちらはお客様よりご依頼頂いた物と言う訳では無く私物をテスト的に行っている事ですのでこちらの社外記で紹介させて頂いています。

phone4こちらがクリアーを塗る前の状態です。艶は無く表面は若干ザラザラとした仕上がりになっています。

またカバーの周りには素地の白が残った状態になっているので、今回ここを黒に塗って、さらにその境界に細いラインを入れよう!と言う作戦となっています。

phone22まずは表面の絵柄をスキャナーで読み込みます。

case3取り込んだ画像を背景として、その上にIllustratorなるドロー系のソフトを使ってピンクの線を描いたイメージイラストを作成します。線の幅は1ミリにしました。

phone21カバーのフチの方は緩やかなカーブになっていて、そこよりも内側にラインが入ると折角のイラストが小さくなってしまうので、ギリギリエッジの外側にラインが行くように調整します。この辺はモニター上では誤差が大きいので実際にマスキングシートをカッティングして実測~修正して詰めていきます。

phone12と言う訳でマスキングシートが完成しました。

ちなみに今回はちょっと変則的で、一見一枚に見えますが枠の部分が1ミリ幅にカットされていて、それをマスキングテープで繋いだ状態にしています。

尚、先日クリアーを塗ったカバーパネルは塗装面を研いで足付け処理してあります。

phone13石鹸水を使って位置を調整しながらマスキングシートを貼り付けます。

水貼りだとアールが付いたフチ部分は浮いてしまいますが、そこはドライヤーを当てて乾かしながら貼っていきます。工業用のドライヤーだと強過ぎるので家庭用のドライヤーを使います。

phone14かなりギリギリな感じですが、ここから内側に1ミリピンクのラインが入るので多少マスキングがーオーバーしていても大丈夫です。ここではとにかくプリントされた絵柄に対して垂直平行になるようにしています。

phone15位置が決まったらフチのマスキングを剥がします。後で再利用するので粘着面同士がくっ付かないよう水を付けながら丁寧に扱います。

phone23ちなみに色は当初ピンクを予定していましたが、実際に色を作ってみると少々クドイ気がしてしまったので、最終的に落ち着いた雰囲気の紫に変更しました。この方が大人っぽくて良い感じですよね(ちなみに私が実際に使う訳ではありません)。

phone16よく水気を飛ばしたら紫色のベースコートを塗布します。下地には既にクリアーが塗ってあるのでここではもうプラスチックプライマーは必要ありません。

phone17紫のベースコートが乾いたら、先ほど剥がした1ミリ幅の枠を元に戻します。

ここまでの細さを普通にラインテープを貼ろうとすると究極難しい作業となりますが(細いだけに少しのズレが激しく目立ちます)、中央に貼ってあるマスキングシートがガイドとなってくれるので比較的簡単にきっちりとしたストレート&曲線ラインに貼る事が出来ます。

私も昔はエアーブラシを使ってフリーハンドで絵を描いたりピンストライプで線を引いたりする事に憧れましたが(今も憧れてますが。笑)、今は車の補修塗装で覚えた技術を応用して、「これ、手作業なのかよ!」と思うような機械的な仕上がりにする方向を伸ばして行く事にしました。まあ実際機械に頼ってばかりなのですが(笑)。

phone18それぞれのマスキングシートの継ぎ目をマスキングし、今度は黒を塗布します。

phone20そして全てマスキングを剥がしました。かなり地味ですが、まるでプリンターで印刷したような美しい1ミリ幅のラインが描けたと思います。っていうかだったら最初からそこもプリントすれば!と思うかも知れませんが、ラインを描いている部分はカーブで落ち込んでいるので、恐らくは水圧転写よろしく伸びて均一なラインにはならないですよね。まあそこに拘る必要も無いのかも知れませんが・・・。

phone24そしてクリアーを塗って本塗り完了です。

実際に見比べてみないと何とも言えませんが、私的には単に周りを黒くしただけよりも枠にラインがあった方が全体が引き締まって見えると思いますし、イラストがより作品っぽく見えて綺麗に映えると思います。と言うかそう思い込ませて下さい(笑)。

phone25下塗りに塗ったクリアーは一応当て板を当てて研ぎ付けていたのですが、やはりと言うかUVプリントの厚み(段差)がまだ残っていたので平滑になっていません。

私的なイメージとしては、漆で塗られた「重箱」みたいな感じにしたいので、塗膜が硬化したらもう一度研いでクリアーを塗ろうと思います。ちなみにもう一枚の方は下塗りのクリアーを研ぎ過ぎて下地を出してしまいました…(苦)。

phone26塗り終わって見てみると、フチの色は淡いピンクでも良かったと思いますし、またはメタリックやパールを入れても面白かったかも知れません。

実は金粉も買ってあるのですが、今回のこれには合わないと思いますので、そちらはまたいずれ違う何かに試してみたいと思います。

ちなみに使う予定はありませんので、出来上がったら額に入れて飾ろうと思っています。フフフフフ。

UVプリントスマホカバー クリアー塗装

case 先日購入していたiPhone6用のスマートフォンカバーです。スマホカバー屋さんのサイトから好みのイラストを選び、ポリカーボネート製の無垢のカバーにUVプリントをして貰ってそれを購入すると言うシステムで、注文してから10日間くらいで届きました。

case1 ちなみにこちらは自分用と言う訳では無く、クリアー塗装用のサンプルとして塗装する事を前提に購入しています。

ただ今回のカバーは透明では無く白い素材の為、どうせならここも塗ろう!と言う事になりました。折角イラストが綺麗なのにフチに白が残っていたら勿体無いですよね。

case2 UVプリントされた表面は多少ザラザラしていたので、まずは下地としてクリアーを塗りました。

case3フチの部分はポリカーボネート素地なので予めプラスチックプライマーを塗布しています。

phone7ちなみにクリアー塗装自体は先日別件の本塗りの時に一緒に塗らせて貰っていて、既に強制乾燥も完了しています。

phone8UVプリントされた素地は表面がザラザラとしていたので、やはりと言うかそのままクリアーを塗っただけでは表面の艶は引けたような状態になっています。

phone9色分けされた部分にも若干段差が出来ているので、まずは全体を研いで平らにしてから本塗りを行おうと思います。

ちなみにフチは単なる黒だけでは無く細い赤ラインも入れようと思うので、カバーの寸法を測ってマスキングシートを作成しようと思っています。

phone10こちらは色が淡いので目立ちませんが、やはり表面は艶引けした感じです。ただ全体にプリントされているお陰で段差は殆ど目立ちませんし、塗装屋目線で見なければ十分なクオリティだと思います(仕事上だとどうしても粗探しになってしまいますので…)。

ちなみにこちらのカバーはフラットな艶消し仕上げを予定していましたが、やっぱりどうせなら艶々にしようかと思っています。多分その方が商売的には良いかなぁ、と思いまして(笑)。

スマートフォンカバー クリアー塗装

phone先日到着しておりましたiPhone6用のスマートフォンカバーです。作家さん(絵師さんと言うのでしょうか)によるオリジナルのイラストで、その方と契約をされているスマートフォンのカバー屋さんにて製作して頂きました。

今回はこちらにクリアーを塗装する内容で、 作業自体は本業の塗装そのまんまなのですが、今回のは依頼主が居ないのでこちらの社外記での紹介となっています。ちなみに自分用の、と言う訳でもありません(そもそも被せる本体を持っていないと言う・・・苦)。

phone1 実はスマートフォンカバーの塗装については、いつも決まった業者さん(っぽい)方からクリアーの塗装だけを請けていて、以前その画像も日記で紹介したのですが、その後御依頼主様から掲載は控えて欲しいという事で記事は削除しました。尚、それに関しても報告済みですので問題はありません。

ただその時のアクセス数がかなりの量だったので(3時間くらいで数百件と言う・・・)、だったらと言う事で試しに塗装の実例を紹介してみようと思った次第です。

phone2 ちなみに何故クリアー塗装だけかと言うと、いつも塗っている物もそうですが、今回のケースに使われているUVプリントはどうも艶が無いのです。

一応保護の為に最後にクリアーも印刷されている筈なのですが、それにしても塗装の質感とは大分違います。しかも黒い色の所はプリンターの動きに合わせたようなスジが結構目立ちますし・・・(まあ黒は仕方ないのでしょうね)。

phone3ちなみに今回黒を選んだのは、これを塗装で「漆」っぽい仕上がりにしたかったからで、だったらと言う事で絵柄も和風っぽい物を選びました。

イラスト自体はとても素晴らしいので、このザラザラな質感が艶々になればきっと凄く嬉しいと思う方は居るのではないでしょうか。と言う実益を兼ねたコンセプトです(笑)。

phone4 さらに今回気になったのはフチの白い部分で、UVプリントだとどうしても正面の平面部分しか印刷する事が出来ないらしく(出来たとしても対応できる機械がとても高いんじゃないかと)、ここが白いままだと折角のイラストが勿体ないので、周りのフチは黒で塗ろうと思います。

と言うか本当はカバー自体の色を透明か黒に出来れば良かったのですが、どうやらそれは選べないようなのです。まあむしろ今回はこれのお陰でやる事が増えたので良かったかも知れません。

尚、プラスチックの素材はポリカーボネートで、比較的柔らかいですが軟化仕様にすれば問題はありません。また今回は黒い方は耐擦傷性か、或いは傷復元クリアーを試してみようと思います。

phone5こちらのイラストは全体が淡いのでフチが白いままでも何とか見れますが、折角なのでこちらも何か色を入れてみようと思っています。

無難なところでは瓦の色に合わせたグレーか、または番傘に合わせた渋い赤を細味のラインにして入れても良さそうですね。仕上げのクリアーは、絵柄のところは敢えて艶消しで、フチだけを艶有りにして額装っぽくしても良さそうです。となると、黒い方もあやとりに揃えてフチは鮮やかな赤のラインを入れた方が、いやいやそこはピンクだろう・・・、と全く妄想が全く止まりません。

うーん、しかし一体どこに向かっているんだか(笑)。