STANDOX 2017

factory80 いよいよ仕事納めと言う事で、最後に残していた塗装ブースの壁のビニールを張り替える作業を行いました。

factory90ビニールを張り替えたら、さらにその上にこちらの専用の粘着剤を塗っておきます。塗装ブース内は壁が明るいので虫はそっちに飛んでいき、一度これにくっ付くとそのまま二度と飛び立てなくなると言う仕組みです。

以前一時期勤めていた世田谷の自動車板金塗装工場は、多摩川の河川敷から比較的近かった為か塗装時に虫の付着で困る事が何度かあって(同僚の塗装屋さんはそれでよく発狂していました・・・)、ただその後間借りをした知人の塗装工場では塗装ブースの壁にこれを塗っていて、そこにも当然虫は居たのですが、これのお陰で虫で困った事は一度も無かったのです。

factory81 と言う訳でジャジャーンと!!スタンドックスの2017カレンダーです。毎年年末はこれが本当に楽しみなんですよね。しかも今回は工場と自宅用にと二部頂いてしまいました。

なんて贅沢な・・・。

factory82 と言う訳で早速中身を見てみました!

が、・・・何か違うような気が(苦)。

factory83 いや、どうやら今回は新旧それぞれの車体を並べた光景と言うのがコンセプトらしく、背景もそのお国柄とかが判るようになっているみたいです。多分・・・。

factory84 そう言われるとなるほど!という感じでしょうか。

ちょっとイラストチックなのが安っぽい気がしないでも無いですが、まあでもポルシェがあって良かったです。

factory85 今年はちょっとイマイチか・・・と思っていましたが、見て進むにつれて段々と塗料メーカーらしさが出来て安心出来ました。ただ私的には普通に塗装作業現場とかで構わないんですけどね(むしろそっちの方がウェルカムです)。

ちなみに純正のカラーリングでこういうのが本当にあるのでしょうか。だとしたら結構オシャレと言うか遊び心があって良い感じです。

factory86 そして!!私的に一番のお気に入りがこちらです。i8って黒の使い方が凄く良いんですよね。しかもBMWの水色がアクセントになって絶妙です。

factory87 ちなみに各ページの左下には一応説明書きがしてあって、ただ塗料メーカーのカレンダーならサッカーがどうとかでは無く、普通にカラーコードとかが記載されていた方が面白いと思うんですけどね。これだとi8がパールホワイトなのかアルピンホワイトなのか判りません・・・。

factory88 こちらはシボレーで、場所はアメリカのようですが、なぜ看板が三菱!

と思ったら全然違いました(笑)。いや、フォントと字間が似ていたのでてっきり・・・。

factory89そして最後はいよいよAE86トレノとTOYOTA86の競演か・・・!

と思いきや、結局日本車の登場は無いまま終わりました・・・(酷)。

まあでも最後はクリスマスっぽいのと、色使いが私の好みなのでこれはこれで結構好きな感じです。

それにしてもSTANDOXのマークってなんでこんなに格好良いんでしょう(惚)。

mic195そう言えば先日ご依頼頂いていたマイクの塗装も完了していて、無事納品も済みました(いきなり唐突過ぎる展開ですが、色がゴールド繋がりでしたので・・・)。

こちらのマイクはプレゼント品と言う事で、今回はご依頼主様と、また贈られる方にも喜んで頂けたようで本当に何よりです。オリジナルのイラストっていうのが心がこもっていて良いですよね。後日まとめて施工例として紹介したいと思います。

 

お正月仕様

honmonji-1-1-47 いつもの通勤路の途中にある池上本門寺です。お正月仕様になっていました。

それにしても手前の松が邪魔で、こんなのあったかな・・・。

honmonji-1-1-48 と思ったら、なんと門松でした!(笑)。

松の木を丸々そのまま立てているのは初めて見ましたが、挿す穴があるって事は毎年こうなんでしょうね。

honmonji-1-1-49参道の麓の方はもう出店も始まっているようで、すっかり年末なんですね。なんだかうちの工場だけ世の中から取り残さているような・・・(全くいつも通りでして)。

明日も通常営業で、大晦日から休みの予定ですが、その間に一年分の帳簿を付けないといけないのでガッツリ休みと言う訳にもいかない状況です。あぁぁぁぁ(苦)

呑川の現状

nomigawa-1-1-55 いつもの徒歩用通勤路沿いに流れている呑川です。妙に静かだと思ったら、もう年末なんですね・・・。

ちなみにこの呑川、昔は「ドブ川」と呼ばれるくらい臭かったのですが、平成7年に東京都が行った「清流復活事業」として、新宿区の落合下水処理場の処理水を流す事で状況は大きく変わったとの事です。

nomigawa-1-1-56 それからコイやボラなどの魚が増え、それに伴ってそれらの魚を捕食するカワウやサギなどがやって来るようになったみたいですね。先日もカワウが小魚の群れを捕食する光景を見る事が出来ましたが、それはもう見事な食事風景でした。

画像に写っているのはいつものアオサギで、最初は市街地にこんな巨鳥が居たのか!とびっくりしましたが、もう毎日の事なので慣れました(笑)。

nomigawa-1-1-57ただ雨の日の呑川は水が白く濁り、さらにひどい悪臭を放つ事があるのですが、どうやらそれは汚水が直接川に流れているかららしい・・・と言う事を最近知りました。

呑川流域の下水道には雨水と下水を一緒の管で流す「合流式」が一部で使われていて、通常トイレや台所の排水が流れている下水に大量の雨水が入ると、それらが溢れてこの呑川に垂れ流しされると言う、なんとも痛ましい状況らしいのです。今時、しかも都内で・・・。

画像の船は水中に高濃度の酸素を送って微生物を活性化させる装置ですが、これだけでは根本的な所で解決には至って無いようで、しかもその汚水は大田区だけの物では無く、上流の目黒区や世田谷区からの物もあるので、どうやらそう単純な話では無いみたいですね。

nomigawa-1-1-58と言う事ですが、最近ようやく呑川の河口付近にあった大量の違法係留の船が撤去されたりと、一応ですが色々と状況は良い方向に向かっているようです。まあそれは鳥にはあまり関係ありませんか(笑)。

身近なところで色々な野鳥や魚が見れる呑川は私的にかなりお気に入りなので、これからさらに良い環境になってくれる事を願います。

スマートキー マスキングシートレーザーカット

key3何の事だか良く判らない方にご案内しますと、半年前くらいからこちらのスマートキーケースの塗装をご依頼頂いていまして、現在ようやくロゴ入れのマスキングシートが出来上がった段階となっています。

少し途中の工程を紹介しますね。

key60素地のザラザラをツルツルにする為の下地処理は当然で、今回は「少し入り込んだボタンをツライチにして豆みたいに」といったご要望もありまして、それらの加工も行っている内に数か月が経ちました。

key109その後3コートホワイトパールの塗装も完了し、いよいよボタンのロゴ入れを!と言う段階になったのですが、

key121さらに表面(裏面?)にLAND CRUISERのロゴを入れられたいと言う話にまで発展しまして、

key116ただ各ロゴや文字は余りにも細かく、もはや塗装では無理なのでデカールしかないのでは・・・と言う事になったのですが、その後STANDOXから新色が出たりして、状況はさらに泥沼に(苦)。

key143 そしてこちらが現在進行中の作業で、画像に写っているのは当工場二階にある、趣味で購入したCO2レーザー加工機です。

key144 レーザーの出力は0.1%~100%までの調整が出来て、例えば5ミリのアクリル板を切る場合は大体50%の出力で行っています。

key146またレーザーを照射するノズルの運行速度も毎秒1ミリから設定出来るので、これらの調整次第で10ミリ以上のアクリル板から、今回のような薄いマスキングシートのカットも可能と言う訳です。

ちなみに通常マスキングシートを作るのはカッティングプロッターなる機械を使いますが、それだと今回程に細かい物を綺麗にはカット出来ないので、このレーザー加工機を使っています。

key145  と言う訳でまずはデータ出しからで、取り敢えず室内を常温(20℃)に合わせました。

key147 最初は上手く行かないのですが、やっていくうちに段々コツが判って来ます。

key148 これだと切り過ぎで、これの一歩手前、寸切りといったイメージです。

key150 最終的に上手くいった方法としては、ノズルの運行速度を秒速3ミリに、対称物までの距離はいつもより2ミリ近く10ミリ、レーザー出力は最初に7.5%で始めてノズルを温めて(余熱)、徐々に0.1%ずつ出力を落としていき、最終的に6.7%~6.8%の出力で丁度よく切れました。

key12ちなみに今回作っているマスキングシートはこんな感じのボタンのロゴなどです。

key151 こんな感じで、画像だけで見ると簡単そうに見えますが・・・

key152サイズが米粒くらいなので細部まで綺麗に仕上げるのは結構大変なのです。

key140ただ今回のようにレーザーを使ってカッティングが出来れば、一般的なプロッターには不可能だった小さなサイズのカットでも自然な曲線や直角の角を表現する事が出来ます。

factory78と言う訳で、何とかここを凌げば塗装屋としてもう一皮剥けれるんじゃと思い、夜な夜な作業進めています。

しかしながら武士は食わねど高楊枝と言う訳にもいかず、おっと、つい非常食に手が(苦)。

key153と言う訳で、何とか予定通り年内にロゴ入れまでは終わらせておきたいと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!