15cm色相環時計用スタンド

現在販売中(ただし売り切れ中)の15cm色相環壁時計ですが、

壁に掛けるにはちょっとサイズが小さいという事もあり、

また普通のご家庭などそんな気軽に壁にネジを打ち込んだりは出来ないでしょうから、

棚や机の上に置けるよう、専用のスタンドを作成しました。

スタンドは組み立て式で、またアクリル樹脂は傷が付き易いので(傷がとても目立つので)、台紙は貼ったままにしています。

ただこの台紙が結構剥がし難く、シールみたいに爪で剥がそうとしてもなかなか上手くいきません。

簡単に剥がす方法としては水に数時間浸すか、または台紙の端にテープを貼って素早く引っ張る!とする方法が良いかと思います(私はケースバイケースでどちらの方法も使います)。

台紙を剥がすと全く傷が無い状態の透明アクリル樹脂が出て来て、この美しさには結構感動すると思います。

土台の差し込み口は結構ピッタリのサイズにしてあって、レーザーの焦点距離の関係から裏と表でサイズが若干違っている為、裏側からだと入りません。

また表側からでも結構キツイので、奥まで挿し込みたい場合は割らないよう真っ直ぐ力を入れて押し込むか、または石鹸水を使うと良いと思います。油の類はあとで拭き取るのが面倒なので使わない方が吉だと思います。

フックは二種類あって、どちらを使っても問題ありません。こちらは厚みが3mmなので何かの拍子に割れてしまう可能性がありますから、予備品と考えて頂ければと思います。

形状を変えた理由としては、時計を下から浮かした際、正面が下を向いてしまうのが嫌だったので強制的に上向きになるようにしました。目線と同じくらいの場所に置いた際にお勧めです。

卓上に置くなどでさらに角度をつける場合は、フックの位置を下げ、時計本体が下に設置するようにすると上向きになって見やすいです。

目線より下の場所に置く場合はこれくらいの角度が良いかと思います。

高さは6段階に調整出来るようになっています。

今度の5月に開催されるデザフェスには出店しない予定ですが、いずれ店頭で販売する際はスタンドは別売りに、ネット販売では送料が掛かる分当面はサービスで付属するようにしようと思います。

色相環壁時計(15cm)オーダー制作品

2023年春 新宿御苑行き

少し前の日曜日、丁度桜が咲き始めて来ているという事で新宿に!

この日のメイン行事は実はこれとは違う場所なのですが、丁度ここを通って行けるという事で新宿御苑に。

コロナ禍が明けたからなのか、新宿御苑に入るのにこんな行列が出来ているのは初めて見ました・・・!

まあ中はとても広いので、入ってさえしまえば伸び伸び出来てとても良い場所です。

ソメイヨシノにはまだ早かったのですが、桜だけでも色々な品種が植えてあるので長い期間楽しめます。

外国人はセルフィ―するのが当たり前なのか、背の低い桜の樹の下は特に人気でした。

蕾は沢山あってまだまだこれから!って感じです。

丁度今頃は池の周りも満開なのではないでしょうか(ただここのところ雨が長かったですね)。

既に散り始めた桜もあって、ただ地面に落ちた花びらがさらにピンク色になっていて中々幻想的でした。まさに桃源郷って感じです。

そして私的に大好きな台湾閣です。大沢在昌氏の著書、新宿鮫を思い出します(このシリーズ大好きです)。

外だと余り気にならなかったのですが、外国人観光客が結構多く見受けられました。っていうかここは外国人の方が多い!

園内には屋根のある所からも景色が観れる場所が幾つもあるので、多少の雨でも楽しめるのが良いですね。混んでいなければ絶対寄りたい温室もありますし!

都心の真ん中にあるので背の高い建物が背景になるギャップも面白いところです。

ちなみに公園を出たのは大木土門で、ここではさらに酷い状態に・・・!

ただ最初に入った新宿門ではPASMOが使えたのでそんなに待つ必要は無く、こちらでも長く並んでいるのは現金のみ=券売機でチケットを購入する渋滞なのだと思います。しかし複数人で来て一人でも持っていないとみんなで並ぶという地獄が・・・(最初に通った人が後ろにパスしてもう一度払うとか出来れば良いのですが)。

その後は神楽坂方面まで歩き、昼食はこちらの洋食ビストロ夕凪さんで!

コロナ禍のせいなのか店内でも使い捨て容器のスタイルだったのと、折角天気が良いですから外で食べる事にしました。

お弁当としては武蔵小山にある秘密厨房さんが大のお気に入りなのですが、本格的な洋食テイクアウト出来るという点でこちらも凄く良かったです。また是非リピートしたいですね!

そしてこの日のメインイベントに!(笑)

実は前から希望していた保護犬をお迎えしようと思い、少し前からこちら新宿の牛込柳町にあるANELLA CAFEさんに行ってました。

当初は猫を迎えるつもりは全く無く、ただ初めて訪れた時に冷やかしで上がった二階の猫用スペースでこの子に逢い、どうしても忘れられず再びもう一度訪れに来たという訳です。

結果としてはこの翌週にはお迎えにあがり(笑)、現在すでにうちで一緒に暮らしています。お別れのその日を想像するともう無理かとも思ったのですが、保護犬or保護猫なら何かしら意義もあるのでは、と思った次第です(ちなみに先住鳥は元気です。笑)。

保護猫をお迎えした事については、また後日紹介しようと思います。

BMW1/18ミニカー 分解

昨年塗装のご依頼でお預かりしておりましたBMW 1/18のミニカーです。塗るのは一台で、もう一台は万が一の部品取り用です。

分解については個人的な趣味として行っているので、日記の方では無く、こちらの社外記での紹介とさせて頂きます。

大抵の場合は裏側にあるネジを取るだけで上下分解できるのですが、全然外れる気配がありません・・・。

色々試してみると、ホイールが外れる事が判り、

タイヤハウス内にネジが!

それらを外すといつもの様に土台部分とボディとが分割できます。

内装を取り外し、

カシメで固定されている箇所は、

半田ごてでカシメ部の周りを溶かして取り外します。

フロントガラスとカウルトップパネルは一体式でした。元々クリアーのパーツを部分的に艶消し黒に塗っている感じですね。

ルーフライニングを外します。

接着剤は結構がっちりついていて、無理に外そうとするとパーツが割れてしまいますので、テンションを掛けつつドライヤーで温めて接着効果を落としながら丁寧に外していきます。

グリルやヘッドライトは熱カシメで止まっているので、その部分を半田ごてで除去し、ポンチで押し出して外します。

ヘッドライト等のレンズパーツはそれ自体接着剤でついていて、

無理に外そうとするとやはり割れてしまいますから、ボディ(アルミ)をドライヤーで熱して接着剤の効果が落ちたところでパキパキと外していきます。

困るのがこういった窪みに嵌ったパーツで、

裏側を見ても穴がありませんから、

裏側から押し出せるよう新たにドリルで穴を開けるのですが、固定されている箇所から場所がズレてしまうと、

上手く外せずに割れてしまい、穴も開けてしまいました・・・。

という事ですが、構造が判れば部品を生かして外すことは可能なので、はめ込みの穴を表からドリルで貫通させ、

裏側から見てその場所が判るようにし、

それと同じ箇所を、反対側で穴を開けるようにします。

突起の位置が判れば、そこをピンポイントに穴が開けられるのでパーツを生かして外すことが可能です。

割れてしまった最初の方はもう一度の車体から取り外してそちらを使うか、もしくはどの道こちらは艶消し黒で塗装する物なので修理して使うかも知れません。

そしてドアパネルです。

ルーフライニングを外すのと同じ要領で隙間からヘラを差し込み、テンションを掛けた状態でドライヤーでドアパネル(アルミ)を熱して接着剤を外します。

窓ガラス部分も接着剤で着いていて、こちらはとても割れやすいので見えない部分を半田ごてで溶かして外します。

アウターハンドルはなんとアルミ製で、こちらも接着剤で固定されているのでドライヤー&半田ごてで熱々にしてヘラでこじって外します。

これでようやく分解完了!と思いきや、

今回はドアミラーの塗装をご依頼頂いていたので、こちらも外します。

裏から見ると接着剤がしっかり浸透しているのが判り、無理に剥がそうとすると簡単に割れてしまいそうで、かといってドライヤーを使うと変形してしまいそうです。プラモデル等に使われているPS=ポリスチレン樹脂は熱にとても弱く、また衝撃にも弱いので取り扱いが難しいです。

という事ですが、熱湯なら温度は100℃以下ですし、ピンポイントに当てる事が出来るのでは?と考えました。

隙間から染み込ませるようにして接着箇所を温め、少しずつヘラでテンションを掛けて無事外せました!

鏡の部分はミラーシートが貼ってあって(何故か剥がした下からもミラーが出てきました)、こちらは再利用可能なので塗装後に元に戻すようにします。

この後の作業はいつも通り日記の方で紹介しようと思います。組付け時にはまたこちらで紹介するかも知れません。

2023年3月18日サーモス塗装ワークショップ

先日の土曜日、当工場にてサーモス塗装のワークショップを行いました!

今回は新規の参加者さんが4名、お手伝いしてくれる塗装関係の知り合いの方々が3名、それに私を含め、合計8人での開催となりました。

マスキング等の細かい作業は先ほどの画像にあった工場二階の事務スペースで、塗料の扱いや塗装作業についてはこちらの工場一階で行います。

当工場は元々ワークショップを行う為に造られている訳では無いので、前日までは通常業務をこなしつつ、翌日のそれの為に準備を行うのは実は結構大変だったりします。案の定今回もギックリ腰気味になりました・・・(しかしいつもの右下肢では無く左側だったのがちょっと面白いですね)。

しかも今回はそれぞれ2色、さらにロゴ入れも行うという内容で、これは結構大変な事となりました。

「え?スプレーガンでパパッと塗るだけでしょ?」と思うかも知れませんが、これがどんなに大変な事かは、同じような事を日本中探してもまずやっていない事から判るかと思います。まあそもそも他でやっていないからこそ面白い筈なんですけどね。

と言う事ですが、幸いにしてこういったワークショップにはお手伝いをしてくれる塗装経験者の方々がいらっしゃいまして、当ワークショップはまさにこれのお陰で成り立っていると言っても過言ではありません。いつも本当にすいません・・・。そしてありがとう御座います!

ちなみに私が初めてスプレーガンを握って上塗りを行った時(フェンダーやドアパネルの裏吹き)は、傍に居てそれを監視見てくれていた親方(上司)からは罵倒や舌打ちをされて完全に委縮してしまい、全く上手く出来なかった・・・!という覚えがあるので、うちでやるワークショップでは全肯定で応援するようにしています。というか皆さん本当に私が小僧の頃より全然上手いです・・・。

こちらは比較的柔らかい色合いで、さらにグラデーションも行って頂いています。ちなみに今回の参加者は4人中3人が女性の方でした。

私の場合「自分の工場以外はアウェイ」という性格なので、他でやっているこういったワークショップに参加するのがどんなに勇気が必用なのかは判っているつもりですから、ご参加頂いた方にはとにかく楽しんで頂けるようにと考えています。

こちらは塗装後、予めマスキングしていたシートを剥がしているところですね。所謂「抜き」の作業です。

こちらはベースコート塗装後、デカールを貼り付けて頂いているところです。

ちなみにこちらの方は職種は違いますがある意味プロの方で、予めご自身で作成したデザインとデカールを持ち込んでの作業となりました(そうでなければこのサイズをデカールでやろうとは私は恐ろしくて出来ません・・・!)。

こちらは先ほどのマツダロゴの方とご一緒に参加された方で、ご家族であるワンちゃんを模したイラストのデカールを貼り付けて頂きました。

その後しっかり乾燥させ、最後にトップコート=クリアーを塗って頂きました。

こちらの方はエアーブラシ経験者の方で、スプレーガンはその応用ですから塗り方自体は安心して見ていられるのですが、

自家塗装にありがちなガン距離が比較的遠目問題(15cmくらい)があったので、それを10cmくらいまで近づけるようにして塗るとさらに良くなる!というアドバイスをさせて頂きました。1回目のクリアーの肌が比較的凸凹していたのに比べ、2回目のクリアーは平滑な肌になってくれたと思います。

ちなみに塗装初心者の方は、サーモスを横にした状態で固定&回転出来る台にセットして塗って貰うようにしました。

私的には持って塗った方が楽に綺麗に塗れるのですが、初心者で左右の手で別々の動きをするのは相当難しいらしく(言われてなるほど!でした)、なので以前知り合いの塗装屋さん方々に頂いたアドバイスを活かして採用しました。確かにサーモスならこの方式は良いですね!

やはりと言うか多人数での作業なのでゴミの付着は避けられず、また一部タレも出来てしまったりはしましたが、初めてスプレーガンを握った方がここまで仕上げられるのは中々素晴らしい事だと思います。と言うか素人の方が自動車ボディと同様の塗装を行えるなんて事は本当に特殊な事ですからね。

その後は恒温機(乾燥炉)で60℃60分程の熱を掛け、塗膜を硬化させました。

最後にマスキングを剥がしてキャップを取り付けて完成です。

画像だとちょっとわかりにくいのですが、ご自身で制作しているアート作品のキャラクターをロゴにし、同じコンセプトの色でグラデーションを施しました。

 

こちらは下地の白を活かしつつピンクでグラデーション塗装を行い、ご自身の趣味?でもある自転車のロゴをデカールで入れられました。デカール貼ってその上にクリアー塗るなんて事も普通であれば初心者がいきなり出来る事では無いのですが、それを可能にしてしまうのがこのワークショップも面白いところだと思います。

次のワークショップはまだ未定ですが、そろそろまたスニーカーか、または今までとは違うような事が出来ればと思っています。真夏は避けたいので、6月か10月くらいですかね!