先日行った模擬ワークショップで、知り合いの塗装屋さん方々が使われたスタンドックスのクリスタルクリアーを大変気に入られたようなので、当ウェブショップで小売り出来るように小分けのセットを作りました。
ちなみに今まで使われていたクリアーも比較的良い物だったようですが、出来あがったそれを見て「今まで使っていたクリアーは一体何だったんだ・・・」みたいな事を仰っていました(違っていたら失礼しました・・・!)。
左から「クリスタルクリアー」(主剤)、「ハードナー」(硬化剤)、「2Kシンナー」です。念の為ですがスタンドックスはベースコートとクリアーで使用するシンナーが違います。
比率は「主剤:硬化剤」=「2:1」で、これにシンナーを15%入れて使います。例えば主剤40gだったら硬化剤を20g混ぜて、シンナーは9グラムを入れます。
硬化剤は他にも種類があるのですが、今の時期で丁度良さそうな「5-25」にしておきました。尚この数値は気温(雰囲気温度)を示していて、今回の製品だと5℃~25℃が適正の温度と言う事です。
夏場は「15-30」、さらに真夏や塗装面積が大きい場合には「20-40」などを使いますが、極小さい物なら通年この「5-25」で大丈夫だと思います。
シンナーは多めに100cc程入れてあります。既定の15%希釈で口径0.3mmでも塗れますが、ガンを離して塗る場合や寒くて粘度が高いと塗り難いと思うので、その場合は20%~30%くらい希釈して使うと良いかと思います。なので30%希釈でも足りるよう多めに設定しておきました。
尚、こちらも気温によって使い分けられるよう種類があって、やはり記載の番号は使用適正気温を表しています。今回は今の時期用に揮発(乾燥)が早めの「10-20」としておき、夏場は「15-25」や「25-35」などを使うのが一般的としていますが、極小物であればこちらも通年を通してこの10-20でも大丈夫だと思います。
以前Dinoを自宅ガレージで自家塗装されるという猛者な方(!)がいらっしゃいまして、その時に作ったデータがあったのでそれを修正して使っています。詳しくは以下の記事をどうぞ。
塗料単体での販売は行っておりませんが、色見本(色板)を塗装する付帯作業と言う事であれば対応は可能です。ただSTANDOXの塗料となるとかなり高額になりますから余りお勧めは致しませんが・・・(2Kエナメルはクリスタルクリアーより高いです)。
白い艶消しのカッティングシートに直接インクジェット印刷をしたのですが、普通のインクでは塩ビに乗らないのをうっかり忘れていて、改めてインクジェット専用光沢紙に印刷して裏に両面テープを貼りました。最近ドライプリンターばかり使っていたので麻痺していたみたいですね。全く定着しなくてビックリしました・・・。
ただ同じようなパッケージなのでそれぞれの区別がちょっと判り難く、これについては今後シンナーの容器を変えて判り易くしようと思います。
基本的にプロ向けの製品なので使い方などのアドヴァイスはありませんが、こちらでご質問を頂ければ出来る限り対応は致します。またメーカーのテクニカルデータシートを印刷して同封しておきます。
尚、クリスタルクリアーはハードナーが二種類使えて、データシートには「3:1」のHSと、今回の「2:1」がどちらも一緒に記載されている為、配合を間違えないよう一応印を付けておきました。尚、これと同じ物がこちらのSTANDOXオフィシャルサイトからもダウンロードが出来ます。
またそれぞれのMSDS(安全データシート)のリンク先も以下に貼っておきます。
先ほどウェブショップでも紹介しましたので宜しければどうぞ。ただ安い物ではありませんので、他ではどうしても手に入らなかったという方だけご利用頂ければと思います。