今年は紅葉しきらず

toukoudai-13 今日は納品のついでに、以前立ち寄った東京工業大学に寄ってみました。構内にある銀杏の紅葉が凄かったのでまた来てみたかったんですよね。

ただ今年は寒暖がはっきりしない秋の為か、期待していた銀杏の紅葉はちょっとイマイチで、中には色づきしないまま落葉していたりしている木もあったりと少々残念な感じでした。

toukoudai-14まあでも構内にはこんな感じの実験中の設備?みたいなのがあって、私的には十分楽しめまいた。これはアート作品なのか実際に使う物なのか判りませんがコウモリ用の家らしいです。

 

toukoudai-12本当はここの銀杏並木はまっ黄色になっていた筈なのですが、紅葉していたのは手前の方だけで、奥の方の木々はまだ青々としていたりします。

去年来た時はフカフカの落ち葉の絨毯みたいな光景を見られましたから、もしかして来たのが少し早かったとか?と思ったのですが、調べてみたらどうやら前回来たのも今日と同じくらいの日だったのです(って言うかそれにビックリしましたが。笑)。

と言う事で今回は少々残念でしたが、マーチスーパーターボみたいなマニアックな車が普通に停まっていたりしてかなり楽しい場所ですから(笑)、是非またリベンジしたいと思います。

 

BMW X5 M “50d”→”40e”エンブレム 製作②マスター型成型

bmw478先日に引き続き、BMW X5ハイブリッドに装着予定のメッキエンブレムの一部「4」と「e」の製作です。塗装自体は本業ですが、それ以外の作業(今回は造形)については専門外と言うことでこちらの社外記で紹介させて頂いております。今までの事に関しては以下にリンクを貼っておきますね。

プロ・フィット日記→BMW X5 Mメッキエンブレム 製作&塗装承ってます

社外記→BMW X5 M “50d”→”40e”エンブレム 製作①

bmw483 で、先日レーザーで切り出した文字を削って成型します。この辺はいつものパテ作業と変わりないですね。

bmw484 ちなみに単一的な曲線かと思いきや、実際作業して気付いたのですが、どうやら各文字には「捻り」が加えられています。一応曲面を測りはしましたが、それぞれの文字でそのラインが違うので余り意味が無かった模様です。

ちなみに上の「0」については右下と左上が低く、右上と左下が厚くなっていますが、これが全ての文字に該当していると言う訳でもありません。意識して削らないと同じ様にはならないので、最初に削った4は3回目、eは2回目でようやく出来たという感じです。

まあでも失敗したらまたレーザーで切り出せば良いだけなのでその点では非常に助かっています(本来であればパテを盛らないとですからね)。

bmw485 当初はパテを塗るつもりでしたが、MDF素材は成型が非常にやり易かったのでそのままサフェ(2液ウレタン)を塗る事にしました。

bmw486画像でサフェーサーを2度塗ったところですが、随分とひどい感じになっているのが判ると思います。これは素材がMDFだからで、木材全般大体こんな感じで素地は酷い状態です。

時々MDFで作製したスピーカーボックスの塗装でお問い合わせを頂きますが、カットした断面はこんな感じになりますから、サフェーサーは二度塗り(2コートと言うことでは無く2セット分の作業と言うことです)、或いは全面(6面)総パテと言う作業になるので、作業時間(と費用)は膨大になります。数万円で購入したスピーカーに塗装費が数十万円じゃ、そこまでして塗ろうと思う方は少ないですよね。塗っただけで綺麗になってくれれば私も非常に助かりますが実際はそうでは有りませんのでどうか御理解頂ければと思います。

ちなみに4コート塗った時点でも余り進歩が見られなかったので、結局サフェを筆で塗る事にしました。どの道一度で出来るとは思っていないので、完全硬化して削ったらもう一度サフェを塗ります。その後また削って一旦何かを塗るなりしてそこからシリコン型を作製し、いよいよ量産体制に入ります(いや、使うのは1セットのみなのですが・・・)。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

楽しい通勤路

tamagawa-75今朝は空気が澄み渡っていたお陰で、通勤路の多摩川からは遠く雪化粧された富士山をはっきり見る事が出来ました。すっかり雪で覆われちゃっていますね~。

nomigawa-27そしてこちらは帰り道の呑川で、画像の船は川に浮かんだ水質浄化装置なのですが、なんとそこにはアオサギが!照明に照らされた窓が障子みたいで、まるで日本むかし話の光景を見ているかのようでした。

さらに驚いたのは、水に潜っていたもう一羽が船に上がって来ると、なんとその口には活きの良い魚が!!(笑)。まさかこんな夜中に目の前で野鳥が魚を捕食するところを見る事が出来るとは思いませんでした。まるでナショナルジオグラフィックをリアルに見ているような光景でしたよ。ちょっと判り難いですが、船尾の所に魚を口に咥えた鳥のシルエットがあるのが判ると思います。30cmくらいはあったので、汽水域のこの辺だとボラかセイゴ辺りでしょうか。

さらに判り難いのですが、船の船首を固定しているロープの上には先日紹介した「ゴイサギ」が止まっています。ずっと動かず水面を見ているので、やはり魚が水面に出て来るのを狙っているんでしょうね。

呑川は住宅街の中を通る人工的に護岸された川ですが、こんな感じで意外と自然の宝庫だったりします。いつかはアリゲーターガーも見てみたいですね~(ここには体長2メートルとかになる魚が居るらしいのです・・・)。

 

レーザー加工機によるマスキングシートの作製

laser6通常マスキングシートを作る場合はカッティングプロッターを使ってカットしますが、余りにも細かい形はカッターの刃では限界があり、上手く切れなかったりシートを剥がして浮き上がらせてしまったりします。比較的簡単なローマ字でも5ミリくらいが限界ですよね。

そこでこれを、物理的には刃が接触しないレーザー加工機ならばもっと細かいカットが可能なのでは?と言う事で(相談を受けまして)、少し前から検証していました。

ただ問題は「台紙をどうするか」と言う事で、カッティングプロッターなら刃の調整次第で「台紙は切らずシートだけをカットする」と言う事が可能ですが、うちにあるレーザー加工機では微妙な調整が難しく、台紙ごと焼き切ってしまってうまくいきません。

そこで試してみたのが上の画像の「タイルにマスキングテープを貼ってレーザーカット」する事で、これならカットしたマスキングシートは飛んではいかないのですが、ただタイルに張ったマスキングテープを剥がすのが難点です。細かくカットしたパーツは剥がず時に型が崩れてしまったり切れてしまったりするので、剝がし易くないと駄目なんですよね。予めワックスでも塗っておけば剥がし易いでしょうが、塗装する物に使うのが前提ではそんな事は出来ませんし。

laser8と言う事で今回新たに試してみたのがこれです。

まずタイルの上に両面テープを貼り、その上に糊が付かない台紙(クロネコヤマトの発送伝票の時に捨てている台紙です)を貼り、さらにその上にマスキングテープを貼りました。これなら丁度良い粘着具合になるので、小さい物をカットした後でも綺麗に剥がせるだろうという作戦です。最近何だかこういう仮説と検証を行うのが楽しくて仕方ありません。

snowで、新たに用意したデータがこちらの雪印のロゴマークもどきです。

laser9 左のが15ミリサイズで、右が10ミリサイズです。出力は9%、速度は秒速10ミリで丁度良い感じです。

laser10 こちらが15ミリです。良い感じじゃないですか・・・(惚)。

laser11 そしてこちらが10ミリです。さすがにこのサイズをカッティングプロッターじゃ難しいですが、レーザーなら綺麗にカット出来ています。

ちなみに一部ゲジゲジが小さい箇所がありますが、恐らくこれはデータ上に残したままだったパスを拾ってしまっている為だと思います。この辺が中華製レーザーのソフト面の弱い所で、時々微妙な原因不明のエラーが出たりするのです。まあでもこれはパスを消せばよいだけですし、多少の問題は了承済みなのでその辺は問題ありません(と言うか解決出来た時の喜びもありますしね)。

laser12 そしてこちらは7ミリ幅です。拡大するとマスキングテープの粗が判る程ですが、ちゃんとカットされているのが判ると思います。

本当はさらにカット速度を落とせば精密な動きに出来ると思うのですが、そうなるとレーザーの威力が強くなってしまい、かといってこれ以上出力を低くするとレーザーの出力が安定しないので一応これが仕上がり品質の限界と考えています。勿論サイズを小さくするのはまだまだ大丈夫です。

laser15ちなみにいつものマスキングシート(緑色の)では無くわざわざマスキングテープを使っているのはこの方が「コシ」が無いからで、これならプレスライン上に貼っても端が浮き上がらず綺麗に貼る事が出来ます。良い感じに出来たと思います。

今回の検証がもう少し早ければ、今仕事で行っている自転車フレームの塗装に入れるロゴのマスキングにも応用出来たのですが(ありえない程細かい形状のロゴでして・・・)、ただ予想以上に上手く行く事が確認出来ましたからきっと今後の仕事にも十分役に立つと思います。

レーザー加工機、本当にポテンシャル高過ぎですよ・・・!