1/18VWビートルミニカー 組付け

先日ステップと内装を艶消し黒で塗装しておいた1/18のVW空冷ビートルミニカーです。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ゴミが付いていた箇所を磨き処理し、さらに数日寝かして組付け作業を行いました。

接着するにあたって強度の必要が無いウィンカーレンズ等のパーツは再度外せるよう模型用の透明な接着剤を使い、

カシメなどで止まっていた強度が必要な箇所は、透明エポキシ接着剤を使って固定していきます。

ウィンドガラスはリヤとサイドガラスが一体構造になっていたのですが、取り付けの際ズレが生じてしまうのでバンドソーでカットして3分割にして固定する事にしました。ここも元々はカシメでの固定でしたが、エポキシ接着剤の点付けとしています。

バンパーも熱カシメで止まっていたのですが、外す際にその部分が無くなってしまうので、ここは新たに穴を開けて、

小さいネジ(メガネ用) を使って固定する事にしました。

元々接着剤で固定されているパーツを外すのはかなり面倒なのですが、元に戻す事についてもそれは同様で(それ以上に大変で)、

仕事が終わってから少しずつし、毎日キリの良いところ=接着する作業までを数日に掛けて行っていました。

ナンバープレートの色は白の原色そのままで、それに比べるとボディカラーの白は大分色が着いているのが判るかと思います。

今回は元々設定の無かった右ドアミラーを、別の個体(カブリオレ)から取り外して移植を行いました。

最後の接着が終わったら数日寝かして完成です。完成画像はいつもの通り日記の方で紹介します。

2023年館山ツーリング①

先日の日曜日と月曜日に、一泊で千葉の館山までツーリングに行ってきました!

ちなみにこの日2月19日の天候は余り芳しく無く、事前の予報での降水確率は40%との事でしたが、既に宿の予約は取ってあるのでキャンセルという選択肢は無く、雨合羽を積んでの出発となりました。

幸いにして雨は大丈夫だったのですが、とにかく風が凄い!アクアラインではバイクが斜めの状態になって走る程でした(笑)。

ただこの天候のお陰か出発を7時に遅らせたのに道は全然混んでいなく、アクアラインはいつも以上にスムースに走れました!(わざわざこんな日に出かける人は少ないのかもですね)。

最初の休憩地はいつものファミリーマート木更津アカデミアパーク店で、ファミリーマートはどのお店もトイレが借り易いのでとても気に入っています。

そして最初の目的地、江月水仙ロードに到着です!

千葉県公式観光情報サイト-まるごとe! ちば 江月水仙ロード

都内ではまだかなり寒い日が続いていますが、ここ南房総は比較的温暖なので一足早く花が楽しめる!と言う事で今回のツーリング場所に選びました。

一応観光地なのですが人が全く居らず、終始貸し切り状態でした。日曜日なのに・・・。

その後は南房総市にある道の駅、三芳村・鄙の里に!

ちなみに先ほどの水仙ロードからここまで20km、時間にして30分くらいですが、バイクでの移動だとそれ自体がアクティビティみたいなので全く苦痛ではありません。これが四輪車だと周りに気を遣ってただの労働と言うか義務のように感じて疲れてしまうんですよね。

逆に都内でバイクは信号や一時停止が多過ぎて全く乗る気にはならなく、結果出来るだけ徒歩か自転車か公共交通機関を使うようになりました。

この日の昼食はこちらの道の駅の中にある農村レストラン、カントリーマムさんで頂きます。「農村」と言うコピーが良いですね!

農村レストラン カントリーマム

 

頂いたのは「鄙の里膳」で、旬の野菜(ふきのとう)の天ぷらと鯖がとても美味しかったです!

その後、今回の目的の一つでもあった期間限定のあまおういちごソフトクリームを!(しかしこちらは期待し過ぎた感じでした。笑)

その後は道の駅 おおつの里・花倶楽部さんへ!

こちらでは栽培している花を、その場で摘んで持って帰れる!(購入する)と言う事が可能です。宝探しをするような気分で、これもちょっとしたアクティビティとして楽しめました。

外はかなり風が強いのですが、こちらは温室の中になっていて丁度良い休憩になりました。

多肉植物も販売されています。

南房総にはこういった花摘みが出来る場所が多く、他にも回りたい所があったのですが、とにかく風が強いという事もあって今回はこちらのみの利用としておきました。外だと地面の砂が顔とかに当たって痛いんですよね・・・。

摘んだ花をカウンターに持って行くと包んでくれるので、少し短めにカットしてサイドバックに入れて持って帰れるようにしました。

その後は以前から行きたかった、房総フラワーラインに!

房総フラワーライン – 千葉市 – まるごとe! ちば

・・・が!この日は風が強かったからか道路が砂に埋まってしまい、一部の区間で通行止めに(こんな事になるんですか…)

ちなみに翌日は朝から大型のブルドーザーが入ってこれらの砂を撤去する作業を行っていて、ただその時点でも通行止めが続いていましたから、その次の目的地となる洲崎神社には迂回して行く事となりました。

そしてこの日の宿泊場所、館山リゾートホテルです!

先ほどの房総フラワーライン沿いにあるホテルで、事前に楽天トラベルで予約を取っておきました。

ちなみに全く気にしていなかったのですが、今回の宿は全国旅行支援の対象になっていたようで、宿泊費の割引とその地域で使えるチケット、全部合わせると1万円分くらいを頂いてしまいました。私はこれまでコロナ禍の中小企業支援とか全く縁が無く、ワクチン接種以外で初めてその恩恵を受けた感じです。

ただそんな事に税金を使っている場合なんでしょうか・・・。

建物の真ん中は中庭のようになっていて、どこに居ても採光が得られ、解放感も抜群です。

天気が余り良く無いのは残念でしたが、雨にならなかっただけでも本当に幸いでした。バイクの場合はこれがあるので泊まりでの遠出は怖いんですよね。

部屋は2部屋に別れた洋室タイプで、

恐らく元々一つずつだった部屋を、壁にドアを開けて2つ繋げたのではないでしょうか(トイレが二つあったので)。

こういった海から近いリゾートホテルはバブルの頃こそ予約を取るのは大変だったのかも知れませんが、若い世代の人口が減り、車に乗る人も少なくなった現代では当時ほどの部屋数は必要無くなり、結果としてこういう形態にしたのかもですね。

風があまりにも強かったのでチェックインは早めの15時としましたが、夕食までにはまだまだ時間があったのでその辺を散歩する事にしました。

海まで抜ける道が砂の波で埋まっちゃってますね(笑)。

強い風に巻き上げられた砂が容赦なく目に入って来て途中何度か引き返そうと思ったのですが、ここまで来ると地面が湿っているので大丈夫になりました。ただ波が高くて寒く、人間も含め生き物の姿は全く見られません。

砂塵が凄いので、その後はホテルの周りの内陸部を歩く事に。

こんな所にバスが来れるのか?!と思ったら、どうやら看板のようです。

私設の美術館かと思って調べてみましたがそれらしい所も見つからないので、個人のアトリエか何かなのかも知れません。なんかちょっと怖いですかね・・・。

夕食はレストランでのバイキング形式で、事前に聞いていた感じでは品数が少ないとの事でしたが、十分過ぎる程の品揃えで味も問題無かったです。鴨は観るのも触れ合うのも食べるのも大好きなので(申し訳ないです・・・!)この日は有難く頂きました。

敷地内にはプールがあって、その周りにはイルミネーションも施されていました。

フロントの方曰く、社長さんが結構面白い事が好きな見たいで、こちらの中庭ではBBQや焚火(!)が楽しめたりするそうです。

館山リゾートホテル

古のホテルと言えばこういったゲームコーナーが欠かせませんが、こちらはさらにそれが充実していました!(笑)

OutRunは良くやりましたが、その後「2」が出ていたんですね!

比較的新しそうな機種も置いてありました。オリンピック需要でしょうか。

画面はパックマンですが、切り替えボタンか何かでスペースインベーダーとギャラガも出来るんですかね。

夕食のバイキングとは別に、施設内のBar?(画像建物の一階)で食べられる夜鳴きラーメンの無料チケットを頂いたので、そちらも使わせて頂きました!

名前の通り何だか懐かしい味で、こういうちょっとしたサービスが面白いですね。風が強くなければ焚火もしたかった・・・!

2日目に撮影した画像もあるので、また後日紹介しようと思います。

アングルポイズ アームランプ 組付け

先日本塗りを終えていたアングルポイズのアームランプ(スプリング式のタスクランプ)です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらに数日寝かしておきました。

各パーツには元々グロメットが付いていて、ただ同じ穴の径なのに付いていない箇所もある為、取り外す前に各部を撮影してあります。後で記憶が無くなっても「これは何のために撮影した画像か」が判るよう、指差し確認をした状態で撮っていたりします。

このパーツなんか結構微妙で、普通なら左右対称にしがちですが、実際には非対称の位置にグロメットが嵌っています。元の画像が無ければ絶対同じようには組めなかったですね。

この可動部も隙間に薄いプラスチックパーツが入っていて、そういった物も前後を間違えないよう元通りに組み付けていきます。

組付けはワンミスで塗り直し確定なので慎重に行います。

最初に勤めていた自動車メーカーのサービスセンターでは、塗装4人(後に外注が入って6人)、板金4人でやっていて、辞めるまで私は下っ端でしたから、塗った物(車)の部品を組み付けている鈑金屋さんが「デヘヘ、タカハタ、傷つけちゃったよ。ちゃちゃっと塗り直しておいて貰って良い?」と軽口を叩くのによく殺意を覚えていました(塗装屋さんなら皆そうかと)。

小物塗装を行う上でネックとなるのがこういった分解組付け作業で、ディーラー在籍時は塗装しかしていませんでしたが、その後独立して何でもやるようになったお陰でこういった事も何とか出来るようになりました。車のアウターハンドル周りや電動ドアミラーとかは構造が複雑なので、それらの経験が今も活かされているのだと思います(特に英・伊・仏・米は酷いですね…)。

工具に関しても、自動車を扱っている時に揃えた物があったお陰で今が成り立っている所もあります。保険作業の無い今の小物塗装屋では到底買えなかったと思います。

こちらは土台です。

ウェイトで入っていたスチール製の重りを取り付けます。

この後は事前に作成しておいたクッションシートを貼り付ける予定だったのですが、取り付ける方法として接着剤は避けたく、ただ既に丸く切ってしまった物に綺麗に両面テープを貼るのは困難だった為、

新たなシートに両面テープを隙間なく貼り付け(プライマーも塗っています)、

改めてレーザーカットし直しました。

するとどうでしょう!(笑)両面テープがフチまで綺麗に貼られたクッションシートの出来上がりです。気持ちが良いですね。

それを位置を合わせて貼り付けます。

良い具合に出来ました。

参考までに元の状態も紹介します。

元々貼ってあったクッションはフチが破け、伸びて食み出してしまった箇所もありましたが、

新たに似た素材と厚みのクッションシートを作り直す事で、土台も分解出来て綺麗に塗る事が出来ました。

フチから食み出なく、上品に仕上がったと思います。

あと元々貼ってあった裏側の品番が印刷されたアルミシールですが、

お湯に浸けてさらにシリコンオフを染み込ませたら、

折り目はついてしまいましたがなんとか破かずに剥がせたので、

新たに両面テープを貼り直し、

元のように貼り付けておきました。万が一メーカーで修理する際もスムースに受け付けてくれるかと思います。

ソケット周りの配線を繋ぎ、手元にあった電球を取り付けて、

点灯するか確認をしたら組付けて完成!

と思いきや、ソケットの後ろにある配線に被せる耐熱配線カバーを入れるのを忘れていたので(あるあるですね…)、

もう一度分解して組付け、最後にもう一度灯火テストを行って完成です!

自動車の部品であれば、万が一破損しても部品屋さんから新しい物が手配出来ますが、こういった物で、しかも毎回違う作業をするのはかなりリスクが高いのですが(そして採算も全く合いませんが…)、自分の性格的に同じ事を繰り返し行う=既に出来る事をやるのが好きでは無いので、お陰で飽きずに毎日楽しく仕事が出来ているのだと思います。

今は採算が合わなくても、コストの掛からない郊外を仕事場にするとか、もしくは地方の廃校とかを利用した再生プロジェクトとかなら何とかなるかもですね(あれらが上手くいかないのは新規でやろうとする人を集めるからで、既にそれで事業が成り立っている人に限定すれば良いと思うんですけどね。やはりと言うか楽しいだけじゃ長くは続けられないです)。

PRO_Fitオープンファクトリー

PRO_Fitでの塗装業務は主に工場一階で、それ以外の付帯作業=ジグの作成やマスキング・デカール等の制作やデスクワーク、壁時計の制作のような趣味的な業務については工場2階で行っています。ここは工場と言うよりかは「工房」って感じですかね。

その工房によく登場する人と言えば、こちらの社外記でも何度か紹介しているアートトイペインター(本業はデザイナー)のGUNさん(笑)で、比較的職場と家から近いという事もあり、仕事が終わってから遊びに来ていたりします。画像は趣味のバイクのパーツを塗装する前の下地処理としてサンドブラストを行っているところですね。

GUNさんについては以下の記事が判り易いかと思います。

マスキングシートを届けついでに

工場二階には趣味で使える工作機械があるので、

この日はアルミ素材をバンドソーでカットし、

それらをレーザーカットしたアクリル板に取り付け、

ネオン管風のLEDモールを嵌め込んで看板っぽい物を制作していたりもしました。

ただこれが予想以上に時間が掛かりそうで、このままだと今日中に帰れなさそう・・・!と思い、

急遽工場の近くに住んでいる3D原型師のくま3D-さんを呼びました(笑)。

くま3D-さんは、以前当工場2階の間借り一か月トライアルをされた方で、また前回参加したデザフェスの搬入を手伝って貰ったりもしています。

くま3D-さんについてはツイッターアカウントを見るのが判り易いかも知れません。公に出来ませんが、普通に市販されているフィギアの原型を担当していたりします。

この日は土曜日と言う事もあって(本来なら私は一応休日です)、比較的まったりしていた事もあり、夕方からはこんな感じで工作作業に勤しんでいました。

各個人が仕事が終わってからやりたい事や好きな事を、それぞれのプロが集まって手伝ったり助け合ったり出来る場所があったら良いな~!と昔から思っていましたが、この日はそれらしい事が出来たのがとても面白かったです。私がもっと元気なら朝までぶっ通しでやっていたい!と思うくらいでした(頚椎が潰れ気味なので今はしっかりした睡眠時間の確保が最重要事項なのでして…)。

その他、Twitterで知り合って、さらにデザフェスでわざわざ逢いに来てくれた自動車塗装屋さんが後日工場に遊びに来てくれたりもしていました!

情報過疎化が進む場末の工場としては、現役バリバリの塗装屋さんから新しい技術や材料などを教えて貰えるパイプが出来たのはとても有難く頼もしい限りです。愛知の塗装屋さんや町田の塗装屋さんももっと近くに居てくれていれば…。

その他以前当工場で行ったサーモスワークショップに参加してくれた(さらに後日塗装屋会にも参加してくれた)仙台の印刷屋さんも遊びに来てくれていました!

前回お逢いした時はまだコロナ禍で、当時売り上げは減ったとの事でしたが、その後業績がとても良くなったらしく、今回新たに購入した工場(!)に引っ越すとの事で、その中に設置する塗装ブースの設計の見直しの為に当工場の再確認しに来られたという訳です。

 ちなみに以前であれば、こういった訪問はワークショップや塗装屋会みたいな場合のみとしていましたが、その後東京都からの借り入れの返済が終わり、多少はゆっくり出来るようになったという事、またこの閉鎖的な環境を少しどうにかしなければ!と前々から思っていたので、多少無理をしてでもこういった事は積極的に対応するようにしました(念の為ですが、見積もり等の仕事上でのご来店は今まで通り受け付けていません。それをしてしまうと御依頼頂く方々に不平等が発生してしまうからですね。何卒御理解頂けますようお願い申し上げます)。

来週も京都からピアノを専門で塗装している方が来られる予定で、そんな感じで今の極狭い人間関係を今後は少しずつ広げていければと思っています。

折角アクセスの良い東京で工場をやっているのですから、いずれ「毎週土曜の午後はオープンファクトリー」みたいな感じに出来ると良いですね!