ティファニーグリーン色見本 完成

 先日塗装を行っていた色見本用マイクです。

 色はブガッティ・ヴェイロン「ティファニー・エディション」に採用されたTIFFANY GREEN(カラーコード:V603)と黒を採用しました。以前サーモスの塗装をご依頼頂いた時と似たような仕様ですね。またイメージが判り易いようグリルボールの配色を反転し、SHUREのロゴも黒の反対側にはピンクや青を使っています。

 また色見本用のマイク以外にも、小型の携帯用水筒「POKETLE」(ポケとる)も同じ仕様で塗ってみました。

クリアーはクリスタルクリアーで、画像はサイズの縮小以外は未加工です。以前は「社外記だから」といってコントラストを強くしたり彩度を高くしたりした時もありますが、後で墓穴を掘るので色の見本は撮ったそのままにする事にしました。

 ポケトルの方には当店のロゴデカールをクリアー下に貼ってあります。

そしてスマホカバーも塗りました。

 本当はグリルの中央にあるリングの真ん中部分をマゼンタっぽいピンクに塗りたかったのですが、勢いそのまま黒を塗ってしまった為今回は諦める事にしました(黒の後にマゼンタは隠ぺい性上厳しいです)。機会があればやってみたいと思います。

その代わりSHUREのデカールにピンク(白フチ)を使ってみました。黒の方がシックなイメージですが、これはこれで華やかさが良い感じです。

スマホカバーにはポケトルと同じ仕様で当店のロゴデカールを貼っています。

 自然光でも撮影してみました。

 今回は当店のロゴを入れていますが、マイクの塗装でオリジナルロゴを入れた際はそれと御揃いのスマホカバーにする事も可能です。また同じ仕様であれば複数割引が適用されますのでお得です。

 マイクは推しへのプレゼントでポケとるは自分用!みたいな感じで良いのではないでしょうか(営業を欠かしません。笑)。

今回の物は一例で、当店では好きな物に好きな色&ロゴで塗装が可能です。是非色々と妄想なさってくださいませ(笑)。

塗装サンプル用スマホカバー

 サーモス塗装のワークショップを行う際、いきなり本番だとさすがにちょっと厳しいかと思って、その前の練習用として何か適当な物は無いかと¥100ショップでこちらのスマホカバーを買ってみました。

これなら失敗しても痛くないですし、塗装した後も何か使い道があるのではと思いまして。

ただ何か様子が、変・・・。

 買う時は全く気が付かなかった(気にしなかった)のですが、袋の外から触ってみるとどうもこのスマホカバー、ちょっとあり得ないくらい柔らか過ぎます。

すごく嫌な予感が・・・(苦)。

先日仕事でご依頼頂いたスマホケースも柔らかかったのですが、あれとはまるでレベルの違う柔らかさです。

あちらのスマホケースは触ると表面がサラサラとしているので素材自体は固い物だと判りますが、こちらはまるでゴムのような質感です。この感触、どこかで・・・!

うっかりしていましたが、素材はどうやらポリウレタンのようです。そう、バンパー―台に置くと「クの字」に曲ってしまうBMW M6のバンパースカートと同じ素材・・・。

通常のスマホケースは透明なラジコンボディと同じPC(ポリカーボネート)で、塗装との相性としてはこちらのポリウレタンの方が良いのですが、ここまで柔らかいとクリアーにかなりの量の軟化剤を入れないと塗膜が割れてしまいます。

さすがにそこまではワークショップではやっていられないので(軟化仕様は色々面倒です)、仕方ないのでこれは何かの時のテスト用としてお蔵入りにしようと思います。デカールの軟化テストとかですかね。

尚、来週2月11日(日曜日)に従弟とサーモス塗装の模擬ワークショップを行う予定で、自転車等のタッチアップ用塗料の作成を御希望の方がいらっしゃいましたら対応致しますのでお気軽にご利用下さいませ。一応当日出勤後にもご案内する予定ですが、事前にご連絡を頂ければ幸いです。

iPhoneカバー デカール仕様

 現在本業の方でマイクの塗装をご依頼頂いている案件ですが、既にデカール貼りを終えておりまして、明日クリアーを塗ったら日記の方でご案内する予定です。どうぞもう少々お待ちくださいませ。

尚、その際に余ったデカールを使ってテスト的な事もしておりまして、先にこちらを紹介したいと思います。

 使うのは以前買っておいたiPhone5Sのクリアーカバーで、「今更5Sかよ!」と思われそうですが、これしか手元に無かった訳でして・・・。

 ちなみにスマートフォンのクリアーカバーは時々塗装しておりまして、ただそちらは業者さんからのご依頼なので当ウェブサイトでは紹介しておりません。

またそちらはデカールでは無くUVプリントで、段差なども気にせずクリアー一度塗りのみでの「単に塗るだけ」といった仕様で行っています。

 カバーの裏側をマスキングし、表面はアシレックスオレンジ(#1300相当)で足付けしておきます。

ちなみにこのままデカールを貼ると白濁り(ペーパー目の曇り)が残りますが、これの対応策としてはベースクリアーを塗れば大丈夫です。と言うか実用する物は必ず足付け処理をしないと後で塗装が剥がれますから、この辺の気の遣い方が飾り物と実用品での大きな違いかも知れません。見た目も勿論重要ですが、それは強度ありきの事ですので。

 カバーの素材はPC(ポリカーボネート)で、そのまま塗っても塗料は密着しませんから、本塗りの前には必ずプラスチック用プライマーを塗布します。さらにその後ベースクリアーを塗ればペーパー目は消え、またこの後のデカールの密着もすこぶる良くなります(今度実際に碁盤目テストもしてみます)。

ちなみに「ベースクリアー」とは顔料(色)の入っていないベースコートの事で、STANDOXだとベースコートカラレス、DUPONTだとXB165(バランサー)をシンナーで希釈した物ですかね。まさか未だにDUPONTのABバインダーを使っている所は無いと思いますが・・・(私が小僧になる時に廃止になるといって、ただXBの扱いが難しいので結局その後もズルズルとABを売り続けていたと言う経緯がありまして)。ラッカークリアーとは全然違いますので念の為。

今回は本番用にデカールを4枚作っておいたのですが、奇跡的に最初の一個で綺麗に貼れたので、「3枚も残してしまってちょっとこれはもったいないな・・・」と思い、急遽在庫していたスマホカバーを使ってみたという事です。以前から試してはみたかったんですよね。

尚、今回のデカール作成については以下ページで紹介しておりますので宜しければどうぞ↓

SHURE SM58-50マイク デカール作成&色確認

デカールの作成は塗装の付帯作業のみなので普段はこちらの社外記での紹介となりますが、色の作成と一緒だったので日記で紹介していたようです。

 位置についてはちょっとベタ過ぎますが、他に用意している物が無かったので取り敢えずど真ん中に貼っておきました。イラストの周りにラインストーン(スワロフスキー)とかを貼って囲ったりすると良さそうですね。

と言う訳で、このような感じでマイクの方も無事デカール貼りは完了しておりますのでご安心下さいませ。そちらはクリアーまで塗り終わったら改めて日記の方で紹介させて頂きます。

ちなみにですが、通常こういった「スマホカバーにデカール貼り」は余り現実的ではありません。近年は製品に直接印刷してしまう「UVプリント」が主流ですので、わざわざこのようにリスクとコストを掛けた方法はナンセンスなのです。

 ただしUVプリントでは塗装のような質感は出せない所もあって、だったらという事でクリアーで艶々に仕上げてみよう!と試しに行ったのがこちらのスマホカバーです。

以下ページで完成画像を紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

UVプリントスマホカバー クリアーコート 完成

UVプリントスマホカバー クリアーコート 完成

phone33 先日STANDOXプラチナクリアーの塗装を終えていたUVプリント済みのスマホカバーです。塗膜が完全硬化後、全面にペーパーを掛けて塗り肌を落としコンパウンドで磨きました。

phone30 そしてようやく完成です。

phone31 いつも業者さんからご依頼頂いている物は、透明なポリカーボネート製カバーに同じようにUVプリントが施されている物に一回のみクリアー塗装を施し、最後に磨いて仕上げています。UVプリントの特性上か、一回目の塗装は艶が引けるんですよね。

最初の状態も紹介します。

phone4こちらが一番最初の状態で、UVプリントだと側面までは印刷が出来ないようなのでフチに白い部分が残ってしまっています。また表面は凄いザラザラです。

phone32フチは単に黒を塗るだけでも良かったのですが、UVプリントの黒と新たに塗る黒との色の違いを判らなくする為、その間に1ミリ幅でムラサキのラインを入れる事で違和感を軽減させました。

マスキングと塗装方法は以下の記事が判り易いかと思います。

UVプリントスマホカバー 本塗り

スマホカバー クリアー塗装 下塗りとしてのクリアーは2工程、最後に塗ったプラチナクリアーを含めると3回分の塗装となっています。またUVプリントされた際に出来た段差を無くす為、その都度クリアーを削って平らにしています。

phone (1 - 1)-9クリアーの厚みでまるで漆器のようになりました。

今回最後に使ったプラチナクリアーはメルセデスベンツのナノクリアの補修に使う(指定されている)物で、特に耐擦傷性に優れた特性からして少々乱暴に扱うスマホのカバーにも向いていると思います。

難点としてはその塗膜特性からして非常に磨き難い事で、一旦ゴミが付いてもそれを処理し難いですから(傷が付かないのでペーパーもコンパウンドも効かないのは当然です)、そんなに安易には使えない、と言う感じですかね。一回熱を入れたくらいでは締まりきらない為に二度焼きは基本で、出来るなら60℃では無く80℃まで上げた方が効果的なようです。

取り敢えずようやく完成出来ましたので、後日内容を纏めて施工例として改めて紹介ページを作製しようと思います。今後IKEAに額を買いに行かないと、ですね(笑)。