新顔料 色見本完成

 先日本塗りを行っていた色見本達です。

 こちらは何度か施工もしているSTANDOX SPFシルバーで、下地にベースコートの黒、その上にJLM-906、最後にクリアーを塗る3コート塗装となっています。

 メタリックの粒子が細かく下地の黒が透ける事によって、通常のシルバーよりも金属感のある仕上がりになるのが特徴です。

 通常のシルバーに比べると扱いはデリケートになりますが、それでも今までの高輝度シルバーに比べると非常に簡単に使えるのが良い所です。

 また通常の塗装と同様に密着性も良いので、ガムテープを貼って剥がしたり、激しいエアーブローをしても層間剝離をしたりしません(通常のメッキ調塗装では怖くてそんな事は出来なく、それ故に使用を止めました)。

 メッキの質感には及びませんが、アルミくらいの金属感は感じられると思います。

 そしてこちらが今回本命の、知り合いの塗装屋さんから譲って頂いた新顔料で塗った色見本達です。

右の3つがそれぞれ単色ベタ塗りで、左の2つはその内の2色を組み合わせて塗った物となります。

今までの偏光パールに比べて輝きが強い=高輝度感があるのが特徴でしょうか。先ほどのSPFシルバーと同じような技術が使われているのかも知れません。

 まずは一番右端の色で、

 正面から見ると黄緑色ですが、

透かすと青緑に変化します。またこの中では一番粒子が細かいです。

違う方の撮影スタジオでも撮影してみました。

概ね「黄緑」といったイメージになるかと思います。

 そして右から二番目の色ですが、

 こちらは正面から見ると比較的濃いグリーンで、

透かすと赤味のある青に変化します。色変化はそんなに大きくは無く、ただ粒子は多少粗いのが特徴でしょうか。

ぱっと見は「濃いグリーン」といった感じでしょうか。

透かした時に出る青が綺麗ですが、結構な角度を着けないと出ない感じでもあります。

 そして右から三番目の色です。今回こちらが一番色変化の強い顔料ですかね。

 正面はバイオレットっぽい赤味で、そこからオレンジ、透かすとグリーンへと変化します。

粒子も粗く、高輝度感もあるのが特徴でしょうか。

 私的なイメージとしては「玉虫色」といった感じでしょうか。

今回の3色はどれもそうですが、光の当たり方によっては結構な金属感が出るのが特徴だと思います。

 そしてこちらの二つが、それぞれの顔料を組み合わせて塗った色見本となります。

どちらにも先ほどの「赤→オレンジ→グリーン」に変化する色を使い、それぞれ2種類のグリーン系の色で塗り分けています。。

顔料自体はパウダータイプなので、バインダー(樹脂)に混ぜて使う事でいつものように普通に使えるのが便利な所でしょうか。

後日マイク塗装のページでも画像纏めてアップします。

新宿御苑行き

 週末は天気が良いと言う事で、本日は早めに納品を終わらせて新宿御苑に行く予定を立てていました。

画像はその途中にある神宮外苑のいちょう並木で、ちょうど紅葉も見頃のようでテンションが上がります(それにしても凄い人の数でビックリしましたが・・・)。

 さらに先に進むと、工事中の新国立競技場が出て来ます。

こちらは2020年オリンピックのメイン会場となる建物で、今まさに建設真っ最中と言う感じですが、ただ先日の過労死問題があったからか、どうやら今日は現場作業はお休みのようです。

 そして到着です。

って、あれ、何か様子が・・・。

 おおお・・・。

どうも来るのが遅かったのか、園内の樹々は結構な枯れ具合でした。

 が!、中には色付くのはまだこれからと言う木もあったりで、場所によって紅葉具合が違うようです。そういえば千駄ヶ谷門の入口の銀杏はまだ青かった物もありましたし。

 来る時に通ったいちょう並木が凄い混雑ぶりだったので、ここ新宿御苑も凄い人の数なのでは・・・と少々懸念していましたが、園内の面積自体が広いからかそんなに気になる程ではありませんでした。

 ただやはりと言うか、映画「言の葉の庭」に登場した東屋辺りは他の場所よりも撮影している方は多かったです。海外からわざわざここを目指して来る人が居るんでしょうね。

 所々ですが、見事に赤く色付いたモミジには多くの方が集まって撮影を楽しんでいました。

道端に生えたツワブキも綺麗な花を咲かしているのですが、こちらは余りインスタ映えしないせいか殆ど(と言うか全然)見向ききされていないと言う(苦笑)。

今日は比較的気温も高く(朝の天気予報では最高気温17℃と言っていました)、ネックウォーマーやら手袋も要らない程の気候に恵まれましたが、機会があれば雪が積もった園内の風景も見てみたいですね。

蛍光塗料”ピンク” 実塗装テスト

蛍光塗料

先日導入していたパウダータイプの蛍光塗料です。ようやく使う時がやって来ました。

 取り敢えず今回はテストと言う事で、まずは需要がありそうな蛍光ピンクから試してみる事にしました。

ちなみに左側にある色見本も一応は「ピンク」の部類に入るのですが、右の蛍光ピンクと比べると彩度が全然足りないのが判ると思います。

 と言う訳で、今回は2通りの方法でテストしてみる事にしました。内容は以下の通りです。

①(右)・・・ベースコートの白に40%蛍光ピンクを混ぜた物

②(左)・・・ベースクリアー(バインダー)に25%ピンクを混ぜた物

 塗る物はいつもの色見本用マイクと注型ミニカー、そしてレーザーでカットしたアクリル板です。

 最初に下塗りとして適当な白(VWのキャンディーホワイト)を2コート程塗り、まずは①の「白に蛍光ピンクを40%混ぜた物」を塗ります。

・・・しかし何か様子が変な気が・・・

 おおお・・・(恐)。

 まるでクラック塗装(と言う塗料があります)のように塗膜にヒビが入ってしまっています。

 状況を観察してみた限りでは下色の白は関係が無さそうで、上に塗った「白10:蛍光ピンク4」の塗膜が縮んでいるようです。

実は色を作っている時点で「随分粉っぽい感じがするけど、これって駄目な奴じゃ?」と感じていた所もあるので、ある程度は予測出来たというか、こういう結果になってもそんなにショックはありませんでした。それ故のテストでもありますので。

ちなみにメーカーサイトでは「クリアーに対して50%まで」と記載されていて、恐らくこれは「2液ウレタンクリアー」の事だと思うので、今回は使い方が違っていたのだと思います(と思いましたが、知り合いの塗装屋さんが使っている塗料ではこういう事は無いそうです)。

ちなみにこちらはベースクリアーに蛍光ピンクを25%添加した物ですが、やはりと言うかクラックっぽい亀裂が入っています。若干ではありますが、こういうのは少しでも兆候が出たらマズイ物なので、ちょっと使えそうもありません。

知り合いの塗装屋さんからいただいた情報からすると、恐らくはSTANDOXのベースコートとの相性が良くないようで、ただ2液のウレタンクリアーであれば問題は無いでしょうから、次回は1コートソリッド(STANDOX 2Kエナメル)にこちらのパウダーを40%入れた物で塗ってみようと思います。さらにはそれを一旦完全硬化させた上に「ベースクリアー+蛍光色パウダー」を混ぜた物を塗ってみて、再びクラックが出る兆候があるかどうかも確認してみたいと思います。

出来れば「ベースコート→デカール(もしくはロゴ入れ塗装)→クリアー」の1工程で済む塗装にしたかったのですが、そうは問屋が卸してくれない模様です。まあいつもの事なのでもう慣れましたが(苦笑)。

マイク色見本 新顔料本塗り

知り合いの塗装屋さんから新しい顔料を紹介&譲って頂けましたので早速色見本を作る事にしました。

被塗物はいつもの注型樹脂製のSHURE SM58モックアップ品で、画像ではベースコートの黒を塗り終わった所です。

こちらは新しい顔料では無く、以前から使用しているSTANDOX SPFシルバーのJLM-906仕様です。詳しくは以下のページで紹介しておりますので宜しければどうぞ。

3コートSPFシルバ―塗装

メタリックの粒子が非常に細かく、透かしが黒く正面が明るいという特性の為、金属感があるのが特徴です。樹脂で4倍に薄めて下地の黒を透かすようにして塗っています。

SHUREのグリルボールに元々塗られているシルバーは非常にチープなので、今回のシルバーで塗り直す事によって高級感が増します。本当はリング部を違う色に塗ると良いのですが、今回は色見本なのでシルバーでべた塗りとしました(と言うか他に色々塗ったので余裕がありませんでした・・・)。

と言う訳でこちらが新顔料です。

マジョーラと同じようなクロマフレア顔料を使っていると思われ、普通に塗るだけで2色に変化します。

今回譲って頂いたのは3種類で、「青&緑」系を2種と、「赤&黄」系を一種の合計3種類となります。詳しくは内密にと言う事なので詳細については伏せさせて頂きますね。多分どこかのブログでも同じような事が紹介されると思いますが、出所は同じです(笑)。

今回は3種類の色見本と、さらにそれぞれを組み合わせた色見本も作成してみました。本来なら2色で変化する所ですが、それぞれを組み合わせてグラデーションさせ3色に変化するようにしています。

中間色も合わせると、「青・緑・黄色・赤」といった具合に変化します。

いつもの注型ミニカーは斜めで半分ずつ塗り分けるような感じでマジョーラっぽくしています(マジョーラは確か色によっては5層あったかと)。

余り混ざると綺麗では無いようで、むしろプレスラインを境にスパッと塗り分けた方がフリップフロップが強調されて格好良い感じです。

キャンディーカラーを利用してチタン焼け風の色見本を作ろうと思っていましたが、それよりもこちらの方が楽そうなので(笑)、当面はこれで色々試していみようかと思います。