デザフェス販売製品制作

先日に引き続き、11月に出店するデザインフェスタで販売する製品の塗装を行っています。こちらは知り合いの塗装屋さん(GUNさん)が作っているソフビのキャラクターのBLACKRABBiTのキーホルダーで、提供して頂いたデータを使ってアクリル板をレーザーカットして作っています。

GUNさんについては以下の記事が判り易いかと思いますので宜しければどうぞ。

マスキングシートを届けついでに

前回ピアスとして作っていた時はこれを一個づつヒートンを挿して塗っていましたが、それだとどうしても販売の金額が高くなってしまうので、今回は耳の部分に穴を開け、そこをリングで固定する方法にしました。さらにプラモデルのランナーのようにして、一度に大量に塗るようにしています。これによりお値段は1/3以下に出来ると思います。

ただPMMA=アクリル樹脂は柔軟性が無いので、塗り終わった物を外す際、切れの悪いニッパーで外そうとすると嫌な箇所で割れてしまう場合があり、それの対応として今回はGUNさんお勧めのタミヤ薄刃ニッパーを用意しました。これはめっちゃ切り易い!

ランナー(風)から切り離したブラックラビットをズレないように並べて固定し、

ニッパーでカットした箇所のバリを研磨して均します。

素地が露出した箇所にタッチアップを行い、透明なUVレジンを塗ってUVライトで硬化させます。UVライトとレジンについては今回の為という訳では無く、他で使いたい場面が出たので買ってしまいました!

バリになる箇所はキーリングが付くのでそもそも目立たなくなる場所ですから、当初はベースコート(色)のみで構わないと思っていましたが、今回手軽なUVレジンを使えるようになったという事でクリアーも塗るようにしました。

という訳で色相環の12色はようやく終わったので、

その他のキャンディーカラー等、遊び感覚で出来る塗装も順次始めていく事にしました。

こちらも同じく以前ピアスで作っていた垂れたブラックラビットで、

こちらはハウスオブカラーのKK-13とKK-22を組み合わせた仕様で、

こちらはKK-04とKK-13を組み合わせた仕様です。

顔の部分にはシルバーメタリック(MIX598)を下色に塗り、垂れた部分は透明のままにしています。

こちらも顔の部分は下色にシルバーを塗り、全体にキャンディーレッド、垂れた部分はKK-22=キャンディーパープルを塗って血のような感じにしています。ピアスの時より一回り大きくし、こちらもキーホルダーとして販売する予定です。

その他前回と同様イモリの物と、色相環のキーホルダー&壁時計も販売予定です。何とか余分に作ってウェブショップでも販売出来ればと考えています。

色相環壁時計 背板MORTEX②

来る2022年11月のデザフェス出店に向け、少し前から準備をしている色相環12色の塗装品です。

通常の壁時計はいくつか在庫が残っているので、今回はその中に無い、以前作って売れてしまったモールテックス背板仕様の壁時計を作る事にしました。

塗装したピースの裏側にプラスチックプライマーを塗り、自動車のエアロパーツ等を固定する際にも使われる接着剤(シーカフレックス211)を塗って、

ガイド用のジグに合わせてピースを貼り付け、

ジグを抜いて少しだけ角度をズラし、接着したピースを押し付けるようにしてナットを締めて固定しておきます。

その後シーラーが固まったらジグを外します。デザフェスで販売するのは色相環の色見本キーホルダーや、知り合いの塗装屋さん(GUNさん。笑)に許可を頂いて作成しているBLACKRABBiTのキーホルダーですね。今回の色相環12色とお揃いで作っています。

そしてムーブメントと針を取り付けて完成です。

各画像はいつもの完成時の撮影と同じく、サイズの縮小以外は未加工となります。

各ピースの塗装は自動車ボディの補修塗装を行う内容と同じで、クリアーはスタンドックスのクリスタルクリアーまたはVOCエクストラクリアーを採用しています。

ピースのフチには表面張力でクリアーが盛り上がっていますが、これは極力ピースの塗り肌を無くす為で、その分塗装に映り込む背景は自動車ボディのそれより美しく見えるようになっていますのでご安心くださいませ(自動車ボディの塗装肌はその殆どが凸凹になっていて、それをこういった物に再現すると良い仕上がりに見えないのです)。

染料や蛍光顔料は使っていなく、純粋にSTANDOXの塗料での塗装となっていますので、長期間紫外線に当たっても褪色するような事はありません。

モールテックスはコンクリートのような質感で、実際これを塗ってシンクを作ったりできる程の素材だったりします。こちらの記事で紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

裏側はこのようになっていて、若干接着剤が食み出た跡や小傷等がありますが、使用上(壁に掛ければ)見えなくなりますので問題は無いかと思います。

こちらもデザフェスで販売する予定ですが、壁時計としては比較的高額なので多分そこで売れる事は無いと思われますので、当ウェブショップでも販売しておこうと思います。

4444

2022立山行き

今年の夏休みは8月10日に設定し、翌11日の祝日(山の日)とくっ付けて1泊2日で立山に行って来ました。

前回富山県に来た時は飛行機とレンタカーを使っての旅行となりましたが、今回は東京駅から新幹線に乗って来ています。ここ富山駅まで2時間程度とあっという間でしたが、2019年起きた台風19号の被害からの復旧は大変な事だったと思います。

新幹線を降りてからは、富山地方電鉄に乗り換えて立山に向かいます。

もっとローカルな車体をイメージしていたのですが、何だか格好良い車両が来ていました。臨時便だからですかね?

この日は平日と言う事もあって車内はガラガラです。お盆下りはこの次の日からがピークだったみたいです。

今年はコロナ禍が明けてのお盆休みと言う事で、恐らく世の中は凄く混雑する筈なので、少し早めに休みをとって正解だったと思います。まあ夏休みが1日だけというのもどうかとは思いますが(家賃が…)。

首と腕が慢性的に痛くなってからは仕事の作業ペースを全体的に下げるようにしていて、その代わり休日を少なくしているというのが最近の感じです。この方が無理をしないので身体的には楽なんですよね。

4輪車の運転は周りに気を遣い過ぎてストレスが溜まりますが、その点電車は楽で良いです。自動運転の車を買うくなら公共交通機関をもっと利用したいですね。

そして立山駅に到着です!

次に乗るケーブルカーまで時間があったので、駅を降りたところにあった喫茶店で軽く食事にしました。立山ブランド認定品の里芋コロッケを乗せたコロッケカレーです。里芋の風味が絶品でした!

ここからは立山ケーブルカーを使って美女平まで行きます。やはり平日と言う事もあってここもガラガラです。海外旅行者を入国させていないというのも大きいんでしょうね。コロナ禍が落ち着いてようやくと期待している方々にとどめを刺すような感じでしょうか。

特に乗り物好きという訳ではありませんが、普通と違って動力源が無い=ケーブルで引っ張っる!という事に何だかワクワクしてしまいます。レールの構造とか気になったので調べてみたところ、こちらのページで大体の事が判ってスッキリしました。

美女平からは立山高原バスを使います。立山黒部アルペンルートはマイカーが入れないので、こういった公共交通機関を利用しないと行けませんが、むしろ渋滞とか起きないのはとても良いですね。ちなみに富士スバルラインは自家用車でもEVのみ走る事が許されているらしいです。

そして今回の宿泊場所、ホテル立山に到着です!

この場所に建設する事自体大変だった筈なのに、私が生まれる前から営業していたという事にさらに驚きです。

この日は生憎の天気でしたが、雨が降らなかっただけ全然OKです。

以前行った上高地と同じような感じで、時間や難易度によって各散策コースが設けられています。この日はみくりが池を一周するルートを散歩する事にしました。

室堂周辺大自然散策スポットGUIDE

池の周りは歩道が整備されているのでランニングシューズでも大丈夫そうです。さすが平日、人が少なくて気持ちが良い!

ここ室堂平は火口跡の盆地という事もあって、大きな山々に囲まれつつも広々とした大地の景観が感じられるのがとても気持ち良かったです。

平原一面は松っぽい樹々で覆われていて、

よく見ると松ぼっくりらしき物が!

というかこちらは松っぽいどころかまさに本物の松でして、ハイマツという、五葉松の仲間らしいです。背が低いのにハイ?と思ったら、どうやら「地を這うように生育する」という事から命名されたらしいです。ハウマツだと言い難いからですかね。

歩道はしっかり整備されているのですが、石畳状のところはゴツゴツしているので、どうせなら足首を固定出来るハイカットの登山靴の方が良かったかも知れません。私はローカットのトレッキングシューズでしたが、気を抜くと足首を痛めそうでそこそこ注意は必要でした。

道端にはオオハナウドが多く見られました。新芽は天ぷらにして美味しく食べられるらしいです。

こちらは高原一帯で見られたチングルマです。ホテル立山のインドアアクティビティのスライド上映会でも紹介されていて、こちら一見草に見えますが、実は木なのだそうです。厚く積もった雪の下でも生きていけるよう背丈を低くしていて、幹を切ると年輪も見れるそうです。

オヤマリンドウも良く見かけました。以前尾瀬に行った時にもよく見かけた花ですね!

こちらはエゾシオガマで、花がねじれて見えるのでてっきり咲いている途中かと思いきや、これで完成形みたいです。どうしてこういった形になったのか理由を知りたいところです。

その他、数は少なかったですが生き物も見つけられました。

あと動物の排泄物かと思いきや、めっちゃ大きいナメクジとか(笑)

みくりが池の水は非常に綺麗なのですが、栄養素が少ない為に生き物は居ないとの事です。草津の湯釜みたいに酸性が強くて生きられないという訳では無いみたいですね。

さらに奥に行くと、血の池と呼ばれる湿地帯がありました。そこまで赤くは無いですが、酸化鉄の影響で茶色に見えます。塗装屋としては近づきたく無い感じですね(もらい錆的な感じで)。

その他、火山ガスが出ていて入れない地獄谷などを見て周り、一旦ホテルで休憩した後、他にやる事も無いので、

もう一周する事にしました(笑)。

ただそのお陰で雷鳥の家族を見れる事に!

遊歩道からだと遠目なのでウズラにしか見えなかったのですが(笑)、今まで画面越しでしか知らなかった動物が実際に見れるというのはやはり良いですね。

そして夕食です。

それぞれの味付けは勿論、素材自体がどれも美味しくてとても幸せな時間を過ごせました。やはり北陸の食べ物は美味しいですね~。

日中は曇っていたので全く期待はしなかったのですが、夜の9時くらいに外にある「立山玉殿の湧水」を水筒に汲みに行ったところ、多少ですが星空も眺める事が出来ました!

ちなみにこの後、ホテル内水道の蛇口から出る水もこれと同じという事を知り、わざわざ外に汲みに行った意味が無かった事にショックを受けました(笑)。それにしてもホテルの水全てこの湧き水っていうのは贅沢ですね!(というかこの水が確保出来たからこそここにホテルが建ったのかもです)。

尚、撮影は全てスマホ(Google Pixel3a)です。

二日目は室堂山展望台まで登ったのでそちらも後日紹介しようと思います。

デザフェス販売製品制作

日々の仕事は相変わらず忙しいのですが、11月に開催されるデザインフェスタの出店に備え、販売製品の制作も行っています。

画像は色相環壁時計の材料と、

色見本キーホルダーの為の素材です。端材で買っているアクリル板をレーザー加工機でカットし、塗装を施して販売している商品です。キーホルダー一個¥4,000 以上の金額設定ですが、ウェブショップに出品すると直ぐに売れ切れてしまう人気商品になっています。

「だったら何故もっと作らないのか!」と言うと、今のように工場を一棟借りて行っているスタイルだと固定経費が掛かり過ぎて赤字だからですね。

その他、知り合いの塗装屋さん(GUNさん。笑)の許可を頂いて作っているBLACKRABBiTのキーホルダー用素材もです。今までは一個ずつ塗っていたので販売価格も高かったのですが、こうやって纏めて塗る事で1/3くらいにまで落とせる予定です。塗装もシンプルなのを中心にしようと思っています。

色相環壁時計に使っている素材は5mm厚のアクリル板で、端材セットで買うと透明な物の他に白い物も混ざっているのが邪魔だと思っていたのですが、考えてみると色相環12色を塗装する際にはどの道下色に白を塗っているので、実はこの方がコストを下げられる事に気が付きました。ベースコートの塗装が少ない分仕上がりもこの方が良くなります(とは言っても目で見て判るレベルは殆ど無いですが…)。

そして本塗り完了です。

最近本業の塗装でクリスタルクリアーを、同社STANDOX VOCエクストラクリアーに置き換えて塗るようにしていますが(品質的にも金額的にも後者の方が上位です)、それの理由としては、こういった仕事以外での塗装で新しい材料に慣れるようにしている結果でもあったりします。同じメーカーのクリアーでも全然性質が違うので、いきなり使っても上手く塗る事が出来ないんですよね。

色見本キーホルダー用のピースは、もう二度と塗らなくても済むようにと大量に塗装するようにしています。

何故赤字を垂れ流しながらも(しかもデザフェスは出店費まで支払ってまで)そういった催しに参加するのかと言うと、たとえ今は無駄であっても、将来的にこういった事で塗装の仕事を続けていける可能性を見出せるからです。いずれ歳を取って身体が上手く動かないようになり、また目も見えなくなってしまうので(塗装屋の高齢化あるあるです)、今出来ているレベルの塗装が出来なくなった場合でも塗装の仕事が続けられるようにですね。これであれば自宅の作業場でも出来るので、何とか国民年金(その頃だとすると多分2万円くらい)の足しに出来ればと思っています。

その他としては、ちょっと仕事で疲れた時に何か違う事がしたい(サボりたい)、と思った時、それでも多少なり売り上げに貢献出来るのが良い所かと思っています。動画観たりスマホアプリのゲームとかやって時間を潰すより、多少でもこういった方が本業の塗装の役には立ちますからね(どれくらい厚く塗るとワキが出るのかとか、普段絶対出来ない事もこれだと思い切りやれます。笑)。

またこれ単体で塗装したりすると赤字は必須ですが、一応は本業の塗装と一緒に行う事で無用なコストを減らす努力はしています。

そして現在取り組んでいるのがこちらの透過色=キャンディーカラー色見本です!

通常の業務で行う透過性塗装は下地にシルバーを塗って行う事が殆どですが、それ単体で色味を表現するような物は殆ど無いので、これはこれで面白い発見が多く、またそれらの対策や改善が勉強になっていたりします。

勿論キーホルダーは「色見本」としての役割を担っているので、これを見ながらどの色を使うか決める事も出来ます。

まあ一般の方としてはそういった実用よりも見た目の方がメインになると思うので、その辺を意識して良い物が出来ればと思っています。同じ色のBLACKRABBiTを作って一緒に買って貰えたりしたら嬉しい事この上ないですね!

とりあえず試作を完成させ、早く量産体制に入りたいところです。上手くいけば良いですね~。