アクリル色見本×結晶塗装 組付け

 先日赤の結晶塗装を施していた、レーザーでカットした3ミリ厚のアクリル片です。

 塗っているのは透明なアクリル板なので、表面は結晶塗装でも裏から見ると普通に艶有りの赤に見えます(ただし塗装とは違い全く綺麗では無いのですが)。

 そう言えば別作業で機会が来たらキャンディーカラーを塗装しようと思って下色のシルバーだけを塗っておいたゴミハート形のアクリル板があったので、

 試しに元の鞘に戻してみました。

が、ちょっと普通過ぎたので、

こんな風にした方が面白いかもですね。

他にもフリー素材のシルエットデータは色々な種類があるので、美容師さんならハサミ、コックさんならお玉と鍋、塗装屋ならスプレーガンか刷毛など、自分の職業に合わせたりするのも面白いかも知れません。

データは以下のサイトから見つけられますので(商用利用可)、事前にご連絡頂ければワークショップでも対応可能です。

シルエットデザインは無料で使えるillustratorで作ったシルエット素材集

今度の土曜日(文化の日)は学生の方とサーモス塗装&色見本キーホルダー作製のワークショップを行いますので、撮影が出来たらそちらも紹介しようと思います。

アクリル色見本×結晶塗装

 先日仕事で行っていた赤の結晶塗装ですが、

いつもの色見本用にレーザーでカットしておいたアクリル片があったので、

 試しに一緒に塗ってみました。

 一般的なアルミ製のヘッドカバーを結晶塗装にした場合、140℃~170℃程の熱を掛ける為、普通のプラスチックは変形してしまうのですが、今回は樹脂製エンジンカバーだったので120℃と抑え気味にし、なのでアクリル樹脂でも大丈夫かな?と思って一緒に焼いてみました(当然ですがリスクはあるので仕事ではお受付しておりません)。

熱で成型したプラスチックは、再び熱が掛かると元に戻ろうとするので変形しますから、その点で今回はアクリル板(キャスト製)をレーザーでカットした物なので大丈夫だったのだと思います(しかしですが仕事としてお受付はしておりません)。

ちなみに結晶塗装は余り長く保存が出来ません。1液の熱硬化型なので本来であればポットライフは長い筈なのですが、時間が経つとゲル化(と言うよりもはや重合)してしまい、塗料容器の中にこのような塊が出来てきます。しかしこれこそがチヂレ目を表現してくれる成分なので、これが大量に発生すると「チヂレ無い結晶塗料」になってしまい、なのでそれまでに使い切るか、最後は捨てるしかありません。最終的にはこんな感じになってしまいます。

結晶塗装は当初一斗缶(およそ15キロ)で購入していましたが、上記の事から半分しか使っていないのに捨てる!と言う事もあるので、現在は4キロ缶での購入にしています。その結果材料費のコストは4~5倍くらいになりましたが、塗料は捨てるのにもお金が掛かるので(回収された後に「再生シンナー」としてリサイクルされています)、これは仕方ないですかね。

余り一般向けはしなそうな気がしますが、色見本としては使えると思うので、後日プレートに取り付けてキーホルダー化してみようと思います。

示温顔料(サーモペイント)

 今更な所もありますが、温度で色が変わる示温塗装用の顔料を入手してみました。

と言うのも、少し前にお問い合わせを頂いた案件で、これを使って塗装した自転車フレームと同じように出来ないかといったご相談を頂きまして、もしかして一周回ってまたこういうのが流行っているのかと思った次第です。

温度で色が変わるサーモ塗装は昔からあって、ただ自分で塗ろうと思う程の興味は無かったのですが、こういうプロモーション映像になると格好良く見えてしまうから不思議です(笑)。と言うか部屋全体がオレンジなのでこれでは本来の色が判り難いのですが・・・。

 と言う訳で実際に試してみました。塗るのは面倒なのでかなり雑ですが、袋の上にトレーを乗せて熱湯を注ぎます。

 おおおおぉ・・・(画像だと微妙ですが実際はもっと色が濃くて彩度が高い発色が良いです。多分動画のspecializedと同じではと)。

 私的にはこの紫が一番好みでした。

 紫からかなり鮮やかなピンクになります。元の色もまあまあですし、グラデーション具合がとても綺麗です。

 そしてこちらの自分だったら絶対に選ばなそうな濁った青緑ですが、

こちらもお客様にご紹介頂いた動画で、多分これと同じ系かと。写っているのはドイツの塗装屋さんと言うか自転車ビルダーさんですかね。

サーモ塗装はお湯を掛けた時のインパクトは確かに強いのですが、恐らく直ぐに飽きてしまうので余り流行らないのでは?と思った次第です。カメラが回っているか、初めて見せる人以外には、わざわざお湯を持ってかける事とかは普通無い気がするのですが・・・(哀)。

ただ今の小物塗装なら何か使い道はあるかも知れないので、いずれ時間が出来たら色見本を作ってみようかと思います。

それよりもメインはこちらの顔料でして、少し前に入手したクロマフレア風No.H05が良かったのでそれ系のラインナップを増やしてみました。

左のは白系に見えますが実際には紫~グリーンに変化する色で、通常のパールではあり得ない輝度感からして、白の上に重ねたら面白い感じになるのではと思っています。

右はNo.H05と同じく粒子が超細かい偏光パール系で、今回はさらに色変化が大きい物を選んでみました。ただ費用が10倍(と言うか同じ値段で質量が1/10)なので、本物のクロマフレア(マジョーラとかクロマリュージョン)とコストが余り変わらないのがネックですかね。

まずはいつものように色見本を作ってみようと思います。

BOOKS

こちらの社外記でも何度か登場している従兄弟から、お勧めの本があったら頂戴と半ば恐喝のようなメールが届いたので(震)、自分の分も含めていつものブックオフオンラインで何冊か購入してみました。丁度今文庫本はキャンペーンをやっているみたいですね(25日まで)。

 自分で読む本でハズレと感じる事はほぼ無いのですが(基本何でもOKです)、それらを人に勧めるとなるとかなり限られてしまうので、取り敢えず今まで読んだ中の色々なジャンルから選んでみました。なので結構前のとシリーズ物が含まれています(そして半分は私用です)。私的にはマッタリしたのも嫌いでは無いのですが、多分従兄弟は「夜のピクニック」とか読まなそうな感じがするので・・・。

恐らく本人は気づいていないと思うのですが、今までの流れからするとハードボイルド系が好みだろう!と言う事で、大沢在昌氏の新宿鮫は外せないと思った次第です。って単に自分の好みを押し付けている感もありますが(笑)。また伊坂幸太郎氏の著書は読んでいないとの事なので、そこはやはり重力ピエロは外せませんよね(違っていたらすいません・・・)。

と言うか冒頭の画像にある「裸者と裸者」はてっきりマイナーかと思いきや、まさか帯で伊坂氏がお勧めしていたなんて初めて知りました。私がこれを買った時は表紙のイラストからしててっきりライトノベルかと思っていましたが(当時は著者とか全く知らずジャケット買いがメインでした)、内容が結構ドロドロしていてビックリしました。茨城県民の方と軍オタクの方は楽しめるかも知れません(全く保証は出来ませんが・・・)。

北方謙三氏の水滸伝はかなりヤバいのですが、いきなり全巻だと引くと思ったので(全19巻ですがあっと言う間です)、取り敢えず今回は2巻までにしておきました。歴史物が苦手な私でも三国志よりこちらの方が好きなので、きっと嵌ってくれるのではないかと思っています。それにしても氏の著書には人間離れした猛者が登場し過ぎな気もしますが・・・(笑)。

私的に読書は娯楽なので、ハッピーエンドと言うか、天網恢恢疎にして漏らさすな単純明快なのが良いですかね(一九八四年は2回読みましたが何だか重くて・・・)。