2017ハロウィン

 本日はハロウィン言う事で、一応場末の工場のブログもそれらしい感じにしてみました。

と言う訳では無く、

 こちらは以前R2-D2のゴミ箱を頂いた方からの贈り物でして、今回はまさかのストームトルーパー(!)が届きました。この度も有難う御座います!

ちなみにR2-D2はその後作業が止まっていますが、頭の部分が自動車のパワーウィンドウモーターで上がるようになっていたりと、その後一応は進化しています。今後装飾する方向性も決まっているので、何とか時間を見つけて再開したいと考えています。あ、塗装は辞めました(笑)。

R2-D2に関しては最後に紹介している記事が以下となりますので、何のことだか判らない方は宜しければどうぞ↓

R2-D2充電ステーション⑧iPad格納 完成

そう言った経緯もあって、一旦はR2-D2に装着していたこちらのUSB電源HUBを、取り敢えず的に今回のストームトルーパーに活用させて貰う事にしました。

いつも使っている12V電源から5Vに変換したUSB電源を利用し、今回頂いたストームトルーパーにはbluetoothヘッドホンとiPadを充電する時のスタンドとして働いて貰う事にしました。丁度器を持っていた手の所にiPadが上手く乗ってくれたので、傍らで作業をしながらYoutubeの動画を流すなど、今後色々と活躍してくれそうです。

いずれこういったキャラクター物で、それ用にカスタマイズされたスマートスピーカーが内蔵された物とかも販売されそうですね。

マイク ラップ塗装 最終クリアー

 先日ラップ塗装を行っていた色見本用のマイク×3です。その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、表面の凸凹したクリアーを#800~#1500で平滑に研ぎ出します。

 良く脱脂清掃し、ベースクリアー(色の無いベースコート)を塗布しています。

 ドライプリンターを使って、デカールシートに「SHURE」のロゴを白とシルバーで印刷しました。

 デカールシートから適当なロゴを切り取り、木工用意ボンドを溶かした水に浸けて台紙を剥がします。

こんな感じでマイクの正面部分にデカールを貼っていきます。

 黒も印刷してみました。

 イエローオレンジ系には黒いロゴが似合うかと思いましたが、やはりと言うか若干埋まり気味です。黒はシャドウに使うか、フチにシルバーを入れるかすれば良いかもですね。

 その後一日自然乾燥させ、クリアーを塗って本塗り完了です。

 作業自体はアバウトな感じですが、クリアー塗装→強制乾燥の工程を3回行っているので結構手間は掛かっているんですよね。

 今までは余り乗り気では無かったラップ塗装ですが、マイクには中々良いかも知れません。赤はメタル系(色のメタリックの事では無く音楽の)に合いそうですよね。

ちなみにこれらは色見本としての物なので当然ながら売り上げにはなりませんが(それ故に余りのめり込むと危険です…)、マイクの塗装はプロの方(主に音響関係や芸能事務所等)からのご依頼も多いので、完成画像を紹介出来ると次に繋がる可能性が高いのも特徴です。

または見本では無く実物を塗ってそのまま販売すると言う手もありますが、在庫している内に製品の保証期間が無くなってしまう恐れがある為、その辺で余り一般向けでないマイクはちょっと難しい所もあります。製品の保証期間が一年だとして、買った時に既にそれが過ぎていたらとても嫌でしょうしね。

それでは完成次第改めて撮影してまた紹介したいと思います。

そして次回はいよいよ迷彩柄のマイクを塗ってみようと思います。

GMCホイールキャップ シリコーン型作製

 先日ゴムパッキンを接着していた自作デシケーター(大)です。

 接着剤が固まったようなので早速テストしてみました。ドライポンプに繋ぎ、内部の空気を吸いだします。ドライポンプについてはこちらで紹介していますので宜しければどうぞ。

 容積が大きくなった分負圧するのに時間が掛かるようになりましたが、大体40秒くらいでマイナス0.95Mpaまで到達出来ます。

 内部の気圧が下がるとお菓子などのパッケージはこんな風に膨らみます。眞空脱泡ではこれと同じようにして、シリコーンやレジンなど液中の空気を吸いだし気泡を取り除きます。

 そしてこちらが今回メインとなるGMCのホイールセンターキャップです。無くなった一つがもう入手が出来ない物との事で、予備用も含めて今回これと同じような物を2個作製するご依頼を承りました。塗装は出来ますが、複製は業務外と言うかまるで門外漢なのでこちらの社外記での紹介としています。

今回のデシケーター(大)の制作は、今までの物ではここまでのサイズに対応できない為、新たに大きい物を作ったと言う訳です。

 と言う訳で、まずはシリコーンを注ぐ為の枠を作ります。こちらのダイヤブロックも今までの量では足りなかったのでamazonで追加購入しておきました。安い上に精度が良いのでモデラ―の間では定番らしいです。

 ただこのダイヤブロック、見た目が(というか実際に)子供用の玩具な為、傍から見ると「いい大人が昼間からブロック遊びをして・・・」としか思って貰えない所が辛い所です。

 ちなみにすっかり作業に没頭してしまい大きな勘違いをしていまして、型にレジンを注ぐ時は縦置きにしますが、シリコーン型を作る時は平置きで行うので、これではデシケーターに納まらない!と言う事に気が付きました。一体何をやっていたんだか・・・。

 と言う訳で角を取り除きました。これなら最初から円形の壁にしておいた方が確実に早かったですね。

土台に詰めた粘土に噛み合わせの為の凹みを設け、デシケーターに入れます。

 シリコーン樹脂を流し込み、蓋を被せてドライポンプで内部の空気を抜き取る真空脱泡を行います。

画像では余り泡立っていませんが、これは先に主剤の予備脱泡を行っていたからでして、真空脱泡は問題無く出来ました。

と言う訳で片面の半分が完了です。

「半分」と言うのはちょっと理由があって、今回はシリコーン型のサイズが大きいので型が歪む恐れがある為、骨材をいれるべく片側を二回に分けて行う事にしました。一度でこれをやろうとすると骨材が沈んで原型(ホイールキャップ)に触れてしまう為、一旦膜となる層を作ってからその上に重ねようと言う作戦です。これなら必要無くなったシリコーン型を刻んで嵩上げに再利用する事も出来ますしね。

またそれでも強度的に足りなそうなら、さらに石膏を流し込んで補強しようかと思います。


②に続きます↓

GMCホイールキャップ シリコーン型作成②

残業と言うか夜の部

 最近色見本用のマイクを塗装する機会が増えたので時間が出来た時に増産をしています。

こういった直接仕事とは関係の無い作業は、大抵は現場作業が終わって事務的な仕事を行う合間に作業していますが、それでもやれる時間は限られているので、固まるのを待っている間に並行して車型の色見本を遠心注型していたりと結構忙しいです。

 ちなみに一個だけの作業に集中するとうっかり早めに型を開けてしまい、樹脂が固まっていなくてこんな風になってしまう事もあります。「180秒とか嘘じゃないか!」と心の中で叫びましたが、実際は可使時間(硬化が始まるまでの時間)が180秒であって、そんなに早く開いては駄目な訳ですね。見なかった事にして閉じようと思いましたが諦めました。

 なのでその間に他の事をやって意識をそちらに集中させ、うっかりこちらの事を忘れてしまっていた!と言うくらいが丁度良い具合になります。以前はこれにタバコでの一服を利用していましたが、呼吸をする度に胸が痛くなったのでさすがに辞めました。10年くらい経ってようやく夢の中でタバコを吸う事が無くなりましたよ(苦笑)。

と言う訳で今度は綺麗に出来ました。

 こちらは遠心注型で作っているミニカーで、ただそろそろシリコーン型も寿命を迎えつつもあります。念入りに離型剤を塗っていても注いだ樹脂が型を侵してしまい余計に密着してしまってフチの薄い部分が取れてガタガタになってしまうんですよね。

と言うか折角真空脱泡が出来る環境なので、今度はもっと耐久性の良い信越シリコーンのKE1310STを使ってみようと思っています。粘度が異様に高いので普通に使うと上手く流れてくれないらしいのですが、真空脱泡が出来ればそれも問題無いようです。

残業(とは言いませんが)を二時間くらいするとこんな感じで塗装用の被塗物が出来上がります。

通常依頼された仕事以外の塗装には余り身が入らないのですが、先日紹介したマイクのように色の見本として後々役に立ってくれると、これがモティベーションの一つにもなってくれています。

そう言えばう少し前に知り合いの塗装屋さんから注型レジン用の着色剤を紹介して貰っていて、先日他の何かのついでにamazonで買っておきました。色は黒で、これを注型用のレジンに数%混ぜると黒い成型品が出来上がるとの事です。相当濃縮でしょうから、ひっくり返したらまさに地獄の惨状になるんでしょうね(恐)。