クッションテープ

以前内装パーツの塗装の際に見つけ出したNITTOのアセテート布絶縁テープですが、今回使いたかったアリストの内装部品(カーテンレール)にはちょっと厚みが足りなかったので、改めて色々探していました。

ちなみにこちらのアセテートテープについては以下記事で紹介していますので宜しければどうぞ↓

アセテート布絶縁テープ

 と言う訳で見つけたのが今回のケーブルハーネス用フリース粘着テープです。画像の左側二個がそうですね。右下のは先ほどのアセテートテープで、右上のが市販のフエルトテープです。前者は薄過ぎて、後者は厚過ぎます。

 表面は布っぽい繊維になっていて、アセテートテープに比べると厚みもあるのでこれならクッション効果が期待できます。

 メーカーはtesa(テサ)で、今回はMonotaroで9ミリ幅と19ミリ幅を買いました。

本来は配線を保護する為のテープのようですが、先日塗装したセルシオの内装カーテンレールの裏側に貼ってあったシートに丁度良い感じだったのでそれの代用として利用出来ました。粘着力も良い感じで、これで音鳴りなども防げると思います。

ヨコハマトリエンナーレ2017②

 昨日に引き続き、日曜日に行ってきた横浜トリエンナーレ2017の紹介となります。

みなとみらい駅とこちらの駅ビル(MARK IS)は地下四階で直通になっていて、電車から降りて一歩外に出たら、そこはもう美術館の真ん前!と言う素晴らしいアクセシビリティです。いつも仕事と通勤で信じれないくらい汗を掻いているので、休日くらいは外気に触れたくは無く、とても助かります(病)。

と言う訳で、こちらは階段を上がっでちょっと広くなったスペースにあるMr.氏の作品です。

ここ、美術館ですよね?と、つい突っ込みたくなりますが、川崎の岡本太郎美術館といいここ横浜美術館といい、この辺の都内には無い緩さが私的には結構好きです。

六本木にある国立新美術館は色々な面で凄いと思いますが、少し敷居が高いというか、そこではこういうのは多分飾ってくれないんじゃぁ・・・と思ってしまいますので。

しかしこの配置とか照明とか、何かやっつけ感がするのは気のせいでしょうか…。

 私的に面白いと感じたのがこちらの作品で、多分唯一触って良い作品はこれだけだったのでは無いでしょうか。

しかし触るまでも無く、これってどうみてもフェザーエッジ(笑)。

これは模様を描いている訳では無く、何層にも塗り重ねられた塗膜を削ってその断面で色や模様を表現しています。津軽塗の七々子塗とか、研ぎ出し変わり塗りの技法みたいな感じですね。自動車補修業界ではこれをフェザーエッジと呼び、削っている塗膜の下から違う塗膜が出てくると「ヤリヤリだな」なんて独り言を呟いたりします(本当。笑)。

ちなみにこの作品が面白かった理由についてはそれらの事は全く関係無く(!)、作者の川久保ジョイ氏は元々金融トレーダーだったとの事で、この壁が株価のチャートか何かを表現していたりする事です。

そしてさらに気になったのがこの壁の制作方法で、てっきり工房か何かで作った物を持って来て設置したのかと思い、どこに継ぎ目があるのかを探していたのですが(←勿論不審に思われないよう気を付けて・・・)、どうもそうでは無さそうだという事で学芸員の方に聞いてみたら、やはりと言うか本人がここに来て二か月間(!)くらい削っていたらしいです。まあそうですよね、二か月は掛かりますよね。

 そして今回の作品で一番気に入ったのがこちらの作品トンネル?で、ただ私的にはアート的では無く、その精巧さとか緻密さに惹かれました。このトンネル、少し右にカーブしていて、奥に行くにつれて暗くなるのですが、相当奥までありそうで終わりが見えないんです。

この裏側には大きな部屋とその奥にスクリーンがあるので、きっとこのトンネルはそこまで繋がっていて、もしかしたら貫通していたりなんて期待を持って覗いてみると、いや、このトンネル1メートルくらいで終わってるんです(!?)。

 いやそんな訳無いだろうと思って表と裏を何度か行ったり来たりして見たのですが、どうやっても継ぎ目が見当たりません・・・。

視覚情報を混乱する系の錯覚系アートは余り好きでは無いのですが(と言うか嫌いです)、こういった虚構なのに現実にしか見えないような精密な造形系の物は結構ヤバいです。

 鎖の配置からして鏡があるのはあそこしかない!と言うのが判っていても判らないというのは、多分相当綿密に作らないとこうは出来ないと思うんですよね。

この光景が、極少ないスペースで得られるのであれば、これならうちにも欲しい!!と言うのが正直な感想と言うか欲望です。工場の壁にこれを置けばとてつも無く広く感じられるだろうなぁ、と思いまして(そこか!と。笑)。

ヨコハマトリエンナーレの会期は11月5日までとまだタップリあって、会場は今回の横浜美術館だけでは無く横浜赤レンガ倉庫1号館横浜市開港記念会館 地下などもあるので、是非そちらにも行ってみたいと思います。

ヨコハマトリエンナーレ2017①

 前回に引き続き、3年に一度開催される現代アートの祭典「横浜トリエンナーレ2017」の会場の一つである横浜美術館に行って来ました。

今回のテーマタイトルは「島と星座とガラパゴス」との事で、 美術館の正面口を飾るのは中国の現代アート作家のアイ・ウェイウェイ(艾未未)氏の作品で、難民問題をテーマにしているようです。窓が救命ボートになっちゃってますね。

作品のタイトルは「安全な通行」で、柱に括り付けられたこれらのライフジャケットは実際に難民が着用&使用していた物との事です。

作者のアイ・ウェイウェイ氏は北京オリンピックの主会場だった北京国立スタジアム「鳥の巣」のデザインに携わっていたり、他には政治・社会活動家としても有名です。結構ぶっ飛んでいる方なので何度か当局にも拘束されていて、もっと自由に物が言えるようになった氏の作品を見てみたいと思っています。

 と言う訳で入館です。って入って早々デカすぎ!!と言うのが正直な感想です。

てっきりゴーレムかと思いましたが、どうやら日本のしめ縄をモチーフにしているようです。作家はインドネシアのジョコ・アヴィアント氏で、同国から2000本の竹を持ち込んで独自の手法で編み上げているとの事です。この太さの竹を編むって・・・お前がゴーレムかよ!と心の中でツッコんでおきました。

 こちらの作品はウニの殻で出来ていて、「あれ?これってどこかで見た記憶が・・・」と思ったら、小学生の頃にやった色覚テストのそれですよね。

 二階に上がると床に巨大な備長炭の束が置いてあるのかと思いきや、どうやらこちらは電気を通す為のケーブルのようです。真ん中の方には冷蔵庫も置いてあって、扉を開けてようとしていた人が係の方から制されていました。まあ人として開けたくはなりますよね(笑)。

 傍らにあったモニターを見てみると、どうやら先ほどの冷蔵庫とケーブルをタクラマカン砂漠に持って行き、電気を繋いでビールを飲む!(一体どうして!)と言う趣向だったようです。

随分と無駄な事をする人が居るんだなぁと思いきや、かつて文化や文明の流通経路だったシルクロードが、今はその用を足さず孤立している現状を描いていると言うコンセプトがあるようです。

作者のザオ・ザオ氏は新疆ウイグル自治区出身で、一時期冒頭で紹介したアイ・ウェイウェイ氏と一緒に制作をしていたのですが、2011年にアイ・ウェイウェイが警察に拘束されたため、その後解散しています。

他にはキャイーンを連想しない方が難しいと思う熊をモチーフにした作品や、

いつもは良く判らないのに、ここにあると何故かまともに見えてしまう抽象画など(!)、見どころは満載です。

もう少し画像があるので、そちらは後日改めて紹介したいと思います。

塗装完成撮影前の撮影

 先日本塗りを終えたばかりのロータスエキシージのスロットルボディで、まだ完成の紹介はしていないのですが、工場一回の恒温器で熱を入れてマスキングを剥がし、工場二階に運んで保管室で数日寝かしておこうと思った瞬間にちょっとウットリしてしまい(!)、いつも仕事で使っているカメラ(NIKONのD40またはD200)では無く、SIGMAのDP2Mで撮影してみた次第です。

 直接仕事と関係の無いこちらの社外記で紹介しているのは、撮影した後の画像を編集加工していると言う事でして、ある意味インチキなのですが(と私は思ってます)、今回の依頼品は既に前回同じ仕様でお納めしているので問題無いかと思った次第です。そもそも綺麗にすると言うよりかは、前回塗装したヘッドカバーと如何に同じように仕上げるかに重きが置いてありますしね。

一応最初の状態も紹介してみようかと(何だか仕事みたいな感じですいません…)。

素材はアルミ製で、前回塗装したヘッドカバーの梨地に比べればまだ素地はマシな方で、ただこれのサフェ研ぎで4日間深爪の痛みに悩まされました。まあ前日に爪を切った私が悪かったのですが・・・。

そう言えば室内で撮影する場所をもう一ヶ所作ろうと考えていて、先日購入した背景用のグラデーションペーパーを出したり締まったりするのが面倒なので、だったらと言う事でそれ用の固定スタジオを作ってしまおう!と思った次第です。まあスタジオと言う程仰々しい物ではなく、単に机の上に照明を吊るすだけなんですけどね。そちらも進行次第紹介出来ればと。