擦り合わせ

lancia2業者さんからのご依頼で、ちょっと変わった配色のご希望があったのでそれの色見本を用意していました。探す色はソリッドカラーのブルーとイエローです。

上の画像に写っている色見本はニットコウ(日本塗料工業会」の物で、こちらは建築塗装の分野ですから私が使う自動車補習用の塗料(STANDOX)とはちょっと違う物となります。同じ塗装でもこの辺りの受け取り方と言うか使い方は随分と違うんですよ。

color-2 相談を頂いているのは企業の担当者さんで、その先にオーナーさんがいらっしゃいますからその方に判るような色の見本が必要で、かといって建築塗装の色見本からでは色が作れませんから、それに似た色のSTANDOXの色見本を探して改めてそこから色を選んで貰います。

が!STANDOXの色見本は当然「自動車のボディカラー」になるので、今回のようなイエローやブルーといった色を探すのは結構大変です。そんな色の車、普通走ってませんよね・・・。

特に後者の「ブルー」はメタリックであればそこそこはありますがソリッドカラーとなると現代の見本帳では殆ど無く、だったらという事で普段は使わない古い色見本を見てみる事にしました。すると案の定と言うか結構それらしい色が出て来まして、1990年代のポルシェやセアト、ルノーやフィアット辺りの欧州車でそれらしい色を見つけました。確かにこの時代だとありそうな雰囲気ありますよね。

色見本についてはご依頼が決定されれば無料で貸し出しているのですが、ただ無料にしては結構な労力が必要になる訳なので、この辺りは個人的な趣味として好きでやっている、と割り切るしか無いですけどね。まあ実際結構楽しい作業なので時間を掛けていても苦では無いのです(ただ経営的にこれはマズイでしょう)。

上着を忘る程に

nomigawa-10ここの所帰りの時間はいつも遅いので結構寒い状況で自転車に乗っていたのですが、今夜は遅い時間でも随分と暖かかったのでうっかり上着を忘れたまま帰ってしまいました。二枚も着ていれば十分といったくらいの気温だったので途中まで着忘れた事にも気付かない始末でして・・・。

これくらいの気温になってくれれば走っている途中で止まって撮影するのも億劫ではないので、最近は帰り道の撮影は敬遠していましたがまた動き出せそうです。あんまり寒いと指が悴んでシャッター押すのも結構辛いのですよ・・・。

画像左に写っているのはここの所噂の京浜東北線で、こちらは登り方向なので先日脱線したのとは逆の方向ですね。あの事故で週明けはどうなる事かと思いましたが昨夜の内に復旧させたようで今日は始発からいつも通りに走っていました。多分やりきるんじゃ無いかと思っていましたが本当に元に戻すとはさすがです。

こういうのを普通にやりきってしまう所が日本らしいですし、あんな事故があったのにいつも通りに出勤しようとする姿勢が日本人らしいと言うか・・・皆さん本当によく働きますよね(笑)。私ももっと見習いたいと思います。

2トーン配色

factory-10先日壁に塗ったマットホワイトに続き、窓枠や梁など茶色い箇所をグレーに塗り潰します。ただしこの塗料ラインナップで「グレー」といった色は存在しないようなので、今回は黒を購入してこれを先日使った白に足して色を作る事にします。グレーといった単純な色の設定が無いとなると、この商品はまさにプロ向けの製品なのかも知れませんね。確かに自動車塗料でも原色は100色程度ありますが「グレー」なんて色は存在しませんし(DUPONTのAM6は黒では無く実はグレーと言う疑惑があったりしないでも無いですが・・・ユーザーなら判りますよね。笑)。ちなみに勿論この黒も水性エマルジョン、艶消し仕様です。

factory-9当初私が考えていたグレーはかなり明る目で、イメージとしては「美術館の壁」(パーティション)のような淡いコントラストにするつもりだったのですが、一応間借りして貰っている相方にアドヴァイスを求めてみると「もっと濃いグレーの方が良いんじゃ無いかな」、との事で、立った羅と言うことでそうすう事にしました。どうも最近は自分で決めてやった事を後から後悔してしまう傾向にあるので、こうやって第三者の意見を聞いた方が間違いは無いような気がします。

factory-8  と言う事でこんな感じになりました。結局我慢しきれず日曜日に来てやってしまいまして・・・。

床の木目は仕方無いにしても断然イメージが変わりましたよね。モノトーンで寒い感じがしますがこれから彩度のある物を飾っていこうと思うので現状はこれで十分良いと思います。比較の為に二日前の画像をもう一度見てみましょう。

factory-6この画像だと目立ちませんが窓枠や梁は変な茶色に塗られていて奇妙なレトロ感があったんですよ。中途半端な色と言うか艶と言うか、恐らく柿渋をイメージしたんじゃないかと思いますが明らかに残念な色合いでして・・・。

とにかくイメージは出来上がりましたので、後はまた時間を作って残りの壁も塗っていきたいと思います。いずれは床もどうにかしたいなんて考えていますが、その前に仕事をしないとですね。この週末で随分とお問い合わせが増えたのでどうやらゆっくりしていられそうもありませんようで・・・。

今日はエマルジョン

factory-6 今日は仕事は程ほどにして、以前からやりたくて仕方が無かった工場二階の壁を塗装しました(すいません・・・)。いつも使っている塗料はウレタン系ですが本日は水性系のエマルジョン塗料を使っています。前者が「硬化」とする事に対して後者は「乳化重合」といった固まり方で、これは水性ですが水が蒸発して乾燥すると言う訳では無く、水を媒体として小さい分子(モノマー)がポリマー(高分子)になる事で塗膜を形成します。水性なのに一旦乾くと水で落ちないと言うのはそう言う事ですね。

私が通った職業訓練学校は一応「自動車塗装科」だったのですが、先生が建築塗装出身だったのでこういった水性エマルジョン塗料やフタル酸塗料(ペンキ)などに関しても色々教えてくれました。先生曰く、「自動車の塗装が駄目でも建築に行けば仕事があるから、今は関係無いかも知れないけどちゃんとやっとけ」との事でした。学校はその場所柄のせいか生徒の半分はまともに踏み切りを渡れないような車を好んで乗るような若者が多かったのですが、(超シャコタン車って事です、)そんなヤンチャな生徒に対しても引くこと無く授業中に空手キックが飛んでいたりもしました。先生は空手の段持ちだったんですよ(強)。

factory-7と言う事で朝から始めて終わる頃にはすっかり日が暮れてしまいました。しかも今日塗ったのは壁の白だけなので、窓枠やら梁、巾木などの茶色い部分はグレーに塗りたいのでこちらは後日となります。明日(と言うか今日)は日曜日ですが、我慢できそうもないのでちょっと行って塗って来ようかと思っています。

ちなみに今回塗ったのはこの入り口付近だけで、暇を見つけては序々に拡大していきたいと思います。場所によっては淡いブルーやグリーン、ピンクなども配したいですね。まあその辺は追々と言う事で(眠)。