業者さんからのご依頼で、ちょっと変わった配色のご希望があったのでそれの色見本を用意していました。探す色はソリッドカラーのブルーとイエローです。
上の画像に写っている色見本はニットコウ(日本塗料工業会」の物で、こちらは建築塗装の分野ですから私が使う自動車補習用の塗料(STANDOX)とはちょっと違う物となります。同じ塗装でもこの辺りの受け取り方と言うか使い方は随分と違うんですよ。
相談を頂いているのは企業の担当者さんで、その先にオーナーさんがいらっしゃいますからその方に判るような色の見本が必要で、かといって建築塗装の色見本からでは色が作れませんから、それに似た色のSTANDOXの色見本を探して改めてそこから色を選んで貰います。
が!STANDOXの色見本は当然「自動車のボディカラー」になるので、今回のようなイエローやブルーといった色を探すのは結構大変です。そんな色の車、普通走ってませんよね・・・。
特に後者の「ブルー」はメタリックであればそこそこはありますがソリッドカラーとなると現代の見本帳では殆ど無く、だったらという事で普段は使わない古い色見本を見てみる事にしました。すると案の定と言うか結構それらしい色が出て来まして、1990年代のポルシェやセアト、ルノーやフィアット辺りの欧州車でそれらしい色を見つけました。確かにこの時代だとありそうな雰囲気ありますよね。
色見本についてはご依頼が決定されれば無料で貸し出しているのですが、ただ無料にしては結構な労力が必要になる訳なので、この辺りは個人的な趣味として好きでやっている、と割り切るしか無いですけどね。まあ実際結構楽しい作業なので時間を掛けていても苦では無いのです(ただ経営的にこれはマズイでしょう)。