先日の休日を利用して箱根に行ってきました。溜まった(凄い量の)休日出勤分を利用しての、日曜日~月曜日の一泊旅行となります。平日に休むなんて何年ぶりでしょう・・・。
箱根なら車でも行けますが、過去に激しい渋滞に巻き込まれて「二度と箱根には車で行かない」と決めたので電車を使っての移動となります。トータルのリスクで考えればこの方が断然安心ですしね。
品川から小田原までは踊り子号を使って、ここから箱根湯本まで登山鉄道に乗り換えます。
若い頃は電車とかバスが本当に嫌いだったのですが(自分のペースで動けないというもどかしさが理由で)、今は車の運転が本当に嫌になってしまったので、逆に公共交通機関を積極的に利用しています。乗り換えアプリの存在も大きいですね。
道さえ混んでいなければ自宅から一時間半くらいで来れるのですが、前記した理由で車は使いたくなく、かといって日帰りで電車とバスを使うと結構面倒な気がして中々来れなかったんですよね。
ポーラ美術館は山の中に埋まっているような立地で、建物自体とそのロケーションに憧れていました。
展示されている数は多くはなかったのですが、それ故に広々とした空間と、建物の美しさを感じられます。ここに居るだけでテンションが上がって、心の中でヤバイな~ヤバいな~を繰り返していました(笑)。
美術館に着いたのはちょうど昼頃で、館内を巡る前に食事を頂く事にしました。事前に調べてみた感じでは美術館の周りにもお店はあるようでしたが、実際に行ってみると本当に山の中にはこの美術館だけしかないような感じだったので、館内のレストランを利用する事にしました。窓側の席が空いていなかったのが残念でしたが、全体的にとても良かったです。
と言う訳でいよいよ企画展に!ロニ・ホーン氏、国内では初の個展です。
作品は写真・彫刻・ドローイング等の展示で、正直写真は良く判らなかったのですが、こちらの立体作品はとても良かったです。
作品自体もそうですが、展示の仕方とかロケーションが凄く良かったです。作品に樹とか空とか自然の物が写り込むのが好きなのかもですね。
ぱっと見は余ったクリアーがカップの中で固まった物のお化けみたいな感じですが、こちらは樹脂では無くガラスなのだそうです。ヒビを入れないようしてここまでの厚みの物を作るのは凄く大変なのではないでしょうか(そしてそれをここまで運んだ事も・・・)。
こちらも単に壁に掛けるだけでなく、曲面で構成された壁のレイアウトがとても面白く感じました。近代的な波状のテクスチャーと絵画の対比が何だか凄く合っています(そしてこの補色の瞬間も)。
私的に凄く好みだったのですが、位置的な事からこのスペースに入り難い(居続け難い)感じがあって余り長くは見れませんでした。周りと隔てる何かがあればもっとゆっくり見れたかもですね(もしくは心理的に何かそういう作用が働いていたのでしょうか)。
他には師であるラファエル・コランと、氏に師事した黒田清輝氏の師弟作品を並べた展示がありました。こういうの面白いですよね。
ポーラ美術館は周りに遊歩道があって、そこを散歩しつつ展示された作品を眺める事が出来ます。予想以上に森っぽくて(当然ですが)、ここでもテンションが上がります。
外から美術館を眺めてみると建物が不思議な感じになっているのが判ります。大きな穴を掘って、そこに美術館を浮かしているような構造でしょうか。不思議に思って色々と調べてみたらオフィシャルページに詳しく書いてありました。なるほどですね。
建物の構造と職員の方が働く場所、そして作品が同時に見えるシチュエーションが面白いです。
先ほど紹介したロニ・ホーン氏の作品が、屋外にも展示されています。
この日は雨が降っていたので作品の上に水が溜まってさらに水らしく(笑)見えました。
それにしてもよくこれをここに運び入れたなぁと、関係者の方々を労わずにはいられません。
宿はポーラ美術館から歩いて行ける距離という事で、強羅温泉近くに取りました。
この日は生憎の雨でしたが、むしろ樹々が瑞々しくてとても気持ちが良かったです。
こういった少し開けた場所に点在する建物も最高です。老後はこういった森の中で細々と仕事をしたいんですよね。
他にも画像あるので、また後日紹介したいと思います。