色見本アクリル板 仮組み

 先日レーザー加工機でカットした3ミリ厚のアクリル板に、それぞれ色を塗ってみました。

 こちらは先日塗装したBMW K1200GTの色で、四角にカットしたアクリル板を5ミリと3ミリの二種類作成しました。また注型ミニカーを薄くした物にも塗っていて、出来上がたそれらを見くらべてみると、普通の2コートメタリックなのに形によってこんなに色が違って見えるのか!と今更ながらに思いました。やはりと言うか、仕事で使う色見本は平面と立体の二種類用意しておかないと駄目そうですね。

 と言う訳で、それぞれをプレートに嵌め込んでみました。

 元々レーザーで切り出した物に色を塗って戻しているだけなので綺麗に納まります。

ただカットの際にレーザーで焼失した分があるので、少し緩い感じですかね。

 ベースとなるプレートですが、艶消しの他に元々艶のある黒いアクリル板も作っていて、塗装も土台もどちらも艶ありだとちょっとクドいかと思っていましたが、意外にもこれが中々格好良いです。

またこれは3ミリのプレートに5ミリの色板を嵌め込んでいるので、少し飛び出た感じが良い具合になっています。

これならベースプレートを塗装する手間も要らないので、今後作っていくとしたらこれが有力候補になりそうですね。

 こちらはベースプレートと同サイズの色板に塗装をした物を重ねていて、これは敢えて接着はしない事で、後で対象物に当てて比色したりするのに使えるようにしようかと思っています。

ちなみに赤はフェラーリのロッソコルサで、黄緑はカワサキのライムグリーンです。

 こちらは穴を開けていないベースプレートに、ただ色板を乗せただけの物ですが、無機質な感じがむしろシンプルで格好良く感じます。

 こちらも同じようにプレートにただ乗せただけですが、ツライチにするよりもこの方が立体的で良い感じです。プレートもわざわざ艶消し黒に塗らずとも、アクリルの艶ありのままで良さそうですね。

 と言う訳で大体の方向性が決まりましたので、今後はこれらのプレートと、色々な形にカットしたアクリル板を用意して、塗装のご依頼をされた方への序ででの制作や、ワークショップ用として使えるようにしたいと思います。

またそれらしい物として、先日紹介したようにフリーのベクトルデータ素材をダウンロードして幾つかを選んでみたので、もう少し色々試してみようと思います。っていうかこれならカットして塗装した物をそのままキーホルダーにしても良さそうですね。何かリクエストがありましたら是非!

色見本アクリル板 レーザー彫刻墨入れ

 先日レーザー加工機でイラスト柄をカットし、文字を彫刻していた色見本用のアクリル板(3ミリ厚)です。フチをマスキングし、文字部分に色を入れます。

 塗装後、マスキングを剥がしました。

 工程としては、「端材に艶消し黒を塗装→マスキング→レーザーカット&彫刻→文字部に白を塗装→マスキングを剥がした」といった感じです。

 こちらは透明アクリルに黒を塗っただけの物で、右の黄色っぽくなった方は裏の台紙が残ったままなだけです。

 取り敢えずその辺にあったプレートを重ねただけですが、こんな感じで塗装した色板を重ねて貼り付けて完成形となります。サーモスを塗る前に練習で塗った色板が、そのまま色見本キーホルダーになる感じですかね。

こちらは真ん中を切り出していないアクリルプレートで、画像だと色見本用の注型ミニカーが乗っていますが、実際にはアクリル板から切り出したイラスト柄物を板に乗せる予定です。ローターとキャリパーの形で切り出したプレートとかも良さそうですね。シルエットで表現出来る物なら何でも大丈夫です。

丁度本日業者様からのご依頼で、一緒にパステル系の色を幾つか塗ったので、後日それらを組み合わせて撮影してみようと思います。あとは白ベースのアクリル板も作ってみます。

新★色見本作製

塗装の仕事でいつも使っている(作っている)色見本は上記のような感じで、これをそのままキーホルダー化出来ないかと以前から色々考えていました。

イメージとしてはこんな感じで、ただこのレジンで作ったミニカータイプの物は、注型時に出来る巣穴の処理をする際の下地作業(「研磨→サフェーサー塗布→強制乾燥完全硬化→研磨」)が結構面倒なので、もっと楽な方法で塗装が出来て、さらに普段持ち歩いても変では無い色見本が出来ないかと考えました。

またワークショップにも使えるよう、色見本中にはそれらしい文言も入れてみました。色々候補を挙げましたが、最終的には”Coated myself”としています。

ちなみにスプレーガンを使って塗装する事は”Paint”より”Coat”が一般的で、またこの場合では”by”は必要なく、”color sample”よりも”tip”だろう、との事でした。COLOURなのは、単にちょっと捻ってみたかっただけです(笑)。

 いつものレーザー加工機を使い、3ミリ厚のアクリル板をカット&彫刻します。

 小さい文字はレーザーカットでは綺麗に出来ませんが(細かい部分は溶けてしまいます)、レーザー彫刻ならかなりの細かさも表現出来ます。

 こちらは黒いアクリル板で、今回は乳白と透明と黒で3種類を試しています。

その後は彫刻した部分に色を塗ります。またついでにカット前のアクリル板にも色を塗っておきます。

 こんな感じでレーザーで彫刻した文字部分にスプレーで色を塗りました。黒いアクリル板には白を、

透明&乳白のアクリル板には黒を塗ります。側面は塗ったり塗らなかったりと、色々なバリエーションを作って試してみています。

 マスキングを剥がすとこんな感じです。

通常、小さい文字をデカールで行う場合は「印刷→貼付け→クリアー塗装」とかなりの手間が掛かりますが、レーザー彫刻を使えばこの作業をかなり短縮出来で、また格好良い仕上がりになります。

ただ実際に塗装する面に行うには無理がある為(被塗面を彫ってしまいますので)、仕事ではこういった方法は行えず、以前スマートキーのボタン部分の塗装を行った時のように、非常に手間の掛かる事をしています。

 

 こちらは黒アクリルに文字を白くぬった物です。

 こちらは乳白に黒文字です。シルバーとかゴールドとかでも格好良さそうですね。

 そして真ん中にに嵌め込む色板=Color Chipですが、カットした物をそのまま利用しても良いのですが、少し食み出た方が立体的で格好良いかと思い、先ほどのアクリル板よりも厚い物(5ミリ)を切り出しました。

こちらは本日本塗りを終えていたBMW K1200GTのパーツで、一部気になる部分があったので再塗装を行い、その序でに今回のカラーチップも一緒に塗装しています。

後日これを先ほどのプレートに嵌め込めば、実用出来る色見本&キーホルダーの完成と言う訳です。色名やカラーコードなどは入れないので汎用として使えますし、カラーチップのサイズは一辺が36ミリあるので、多角型分光測色器(STANDOX アクワイヤー)を使って色を読み込む事も可能です(最新型は30ミリあれば大丈夫との事です)。

と言う事ですが、仕事で使う物以外であれば色板はどんな形でも良い訳なので、折角レーザー加工機を使うなら、普段とはちょっと違う形を作ってみました。

ちなみにここ使ったネコのデータは商用使用OKのフリー素材と言う事で、だったら他にも何か面白そうな物が無いかと探してみたところ、

意外と使えそうな物が色々あったので、それぞれを組み合わせたりして少し遊んでみました。被塗物の形状に合わせても良いですし、少し遊び心を加えても良さそうですよね。

ちなみにこれらのイラストは以下のサイトからダウンロードした物で、aiファイルのベクトルデータがありますから、気に入った物を選んで頂ければ塗装のご依頼時やサーモス塗装のワークショップにも利用が可能です。

シルエットデザイン
人物や植物など、カテゴリー毎に分かれているので探しやすいです。

ヒューマンピクトグラム2.0
「非常口」で定番のピストグラムをカスタムしたイラストが沢山あります。

と言う訳で、黒く塗ったアクリル板にマスキングテープを貼り、早速レ―ザーカット&彫刻をしてみました。

この後レーザー彫刻を行った文字部分に白をスプレーして墨入れ風にし、切り抜いたキャラクターをご依頼品と同色にして嵌め込むか、もしくは背板を塗って貼り付ける事で色見本&同色仕様のキーホルダーが出来上がる!と言う寸法です。

取り敢えず色々な色を塗って、サンプルが出来たらまた紹介したいと思います。艶消し黒なので、どんな色でも似合うと思います。

サーモス塗装ワークショップ 開催のご案内

2018年9月23(日)に、これまでにも何度か開催しておりますサーモスケータイマグの塗装ワークショップを行います。

また今回は、こちらでも何度か紹介したアートトイペインターのGUNさんと共催で、受付窓口に関しては氏に御願いをしておりますので、参加を御希望の方はGUNさんのブログ記事よりご連絡を頂ければと思います。メールでも対応してくれるとのですので、ツイッターアカウントを持っていなくても大丈夫なようです。

参考までに今まで行ったワークショップの記事を紹介させて頂きますね。

2018.7.15 サーモス塗装ワークショップ①

こちらは少し前に開催したワークショップで、当日はかなり高い気温となりましたが、現場には工場扇を2基用意しましたので、皆さん「そうでも無かった」と仰っていました。今度は10月近いので気温もかなり落ち着いていると思います。

ページの冒頭にある画像のサーモスは私がこの時に塗装した物で、こちらから完成画像が見れますので宜しければどうぞ。身内に毎日使って貰っていますが、今も全く傷が付いていません。

サーモス(模擬)ワークショップⅡ①

こちらはシューズデザイナーをやっている従兄弟と行ったワークショップで、データを入稿して貰ってデカールを作製し、それを貼り付けてからクリアーを塗っています。また練習用としてレジンを使ってダースベイダーの注型なども行いました。

この時塗ったサーモスの完成画像はこちらのページで紹介をしていまして、濃い紫系の色ですが、角度によって色が変化するクロマフレア風の顔料を少し入れているので、通常の2コート塗装ですが面白い表現をしています。

サーモス塗装(模擬)ワークショップ①

こちらはいつもの「塗装屋会」の延長みたいな感じで、知り合いの塗装屋さん方々と共に最初のサーモス塗装ワークショップを行いました。

その他、見本として塗装したサーモスの画像もありますのでそちらも紹介させて頂きますね。

サーモス塗装 クロマフレア風No.2 完成

こちらはマジョーラのような顔料を使って塗装したサーモスです。青から紫、オレンジに色が変化します。

 

サーモス キャンディーレッド塗装

こちらはキャンディーレッドに塗装したサーモスで、キャンディー塗装は手間と時間が掛かるのでワークショップでは対応出来ませんが、ポッチを外して塗っているのが参考になるかと思います。次回のワークショップでもポッチの塗装に対応します。

 

塗装のベースとして用意するサーモスは、上の画像の真ん中の黒い物のみとなります。

参加費はサーモス代込みで¥8,200となります。

今回はまだテスト的な事もあって、多少のロゴ入れや、クロマフレア系を使った3コート塗装にも追加費用無しで対応する予定です。
通常でのご依頼では、サーモス塗装にクロマフレア風を加えると2万円くらい、さらにロゴを入れると3万円以上にもなりますから、ワークショップではかなりお得だと思います。

勿論失敗する可能性もありますが、今まで参加された方は皆さん凄く楽しんでいらっしゃいましたし、自分で塗った物には断然愛着が沸くと思いますので、それらを含めて面白い体験をして頂けるかと思います。

定員は一応4名で、既に2名決定されているとの事ですが、まだ空きはあるかと思いますので宜しければご検討頂ければと思います。