エンブレム塗装専用サイト

最近スバルのエンブレムを塗る機会が多くなったので、

新たにエンブレム塗装専門のウェブサイトを作成しました!

エンブレムについては昔から色々と塗っていて、全体的に見ると問い合わせも結構多く、だったらという事でそれらを纏めたウェブサイトを作ってしまおう!と考えた次第です。

ちなみにそれぞれの案件は施工例としてページ毎に纏めていたりもするのですが、最近は一つのウェブサイトを深くまで掘り下げる事をする方が減っている傾向にあるようで、そうなるとジャンル毎に別けてしまった方が判り易いと思ったんですよね。SNSの弊害なのか、近年3行以上の文字は読まない方が増えているのだそうです。

また当店では塗る事以外にも対応出来たりする事があったりするので、そういった点もちゃんと紹介出来れば簡単に他店に模倣されたりするのも防げるのでは、と思っています。密着剤(スプレー糊のような物)を使用したり、安い塗料(10:1のクリアー等)を使っているお店(または個人)とでは値段勝負で絶対勝てないので、他では出来ない何かを前面に出さないと、もう駄目なんですよね。

と言う訳で、今回新たにサブドメインを取得し(現在独自SSLの設置中で数日以内にはファイアウォールも出来上がる予定です)、少しずつページを増やしています。

あとこちらの並行して色相環キーホルダーの増産と、新しいデザインの壁時計の製作も行っているのですが、仕事以外の事を増やすとまた寝不足になって頚椎の具合が悪くなってしまう為、これらは主に自宅で作業するようにしました。家賃が勿体ないところではありますが、土曜日休みは当面先延ばしにして、一日の労働時間(工場滞在時間)を減らそうという作戦です。それのお陰かは判りませんが、以前は寝返りを打つたびに目が覚めるような状態だった所から、今は睡眠アプリ無しでも寝れるようになりました。完治は無理でも、今以上悪くはならないようにしないとなんですよね。

後は腕の痛みをどうにかしたいところです!(こちらは悪化する一方な気が・・・)。

色相環壁時計15cm

以前作成して販売していた色相環壁時計ですが、売れば売る程に会社が傾くと言うヤバイ物だという事が判明し(苦)、なので現在は制作をストップしています。今の工場は「オーダーメイドで塗装を行う為の設備」としている為、それなりの固定経費が掛かっているのでそれは至極当然の事なんですけどね。一昨年に比べて年間の売り上げがかなり下がっていてビックリしました・・・。

尚、その壁時計は大小色々なサイズを作っていて、これが大きい物程金額は高くなるのですが、かといって小さい物でもそれなりの手間は掛かる為、驚くほどの金額を下げる事は出来なく、なのでこれこそ到底売り物になんて出来ない・・・!という考えに至りました。

だったらという事で、Twitterで懸賞キャンペーンみたいなのをしてみる事にしました。

一番大きいサイズが直径30cmで、こちらはその半分=15cmのミニサイズです。ですので天井近くに掛けると小さ過ぎますが、目線と同じくらいやデスク回り、玄関やトイレ等の狭いスペースに丁度良いと思います。

たださすがにこれを一万円程度で作る事は難しく、なのでこちらは今の工場では無く、いずれ歳をとってから僻地や自宅の作業場で細々と作って売っていこう、というコンセプトですかね。

と言う訳で、宜しければ是非ご参加頂ければと!

@Takahata_P

あと他に、試作で作っていた色相環キーホルダーも幾つかあったので、今の懸賞キャンペーンが終わったらこちらもプレゼントにしようと思います。

完成形は背面盤に結晶塗装を施していますが、こちらはフラットになっています。テクスチャーが違うだけでこれだけイメージが変わるのか!と感じられるのがとても判り易いです。

こちらも作れば作る程赤字になる商品ですが、幸いにして自宅でも出来るという事でこれは時間が出来たら再び制作&販売する予定です(当分先になるかも知れませんが・・・)。

裏側のデザインも現在は色相環とRGB値をドロー画で表現した物になっていて、こちらはそれにする前の、当ウェブサイトへのリンク=QRコードとなっています。

ちなみに今年は少し違うタイプの壁時計を作ろうと思っていて、そちらも進行しましたらまた紹介させて頂きます。今後のは塗装屋的に負担の少ない内容を目指しました(笑)。

スバルエンブレム クロマフレア風塗装

こちらは以前施工したスバル純正エンブレムで、表から見ると透明なアクリル樹脂にメッキの六連星と青色の背景が施されています(本件とは関係が無く、作業前に撮影し忘れた為の参考画像です)。

それを裏から見るとこのような状態になっていて、

それらを全て除去すると、このような状態となります。先ほどの物とは違い、こちらは私物として購入した物となります。

尚、この辺の作業については以前施工した同型製品の記事が判りやすいかと思いますので、宜しければそちらをご参照くださいませ。

色は当店規定の光干渉型パール=クロマフレア風H07Rで、海外から取り寄せたパウダー顔料を、スタンドックスのバインダー(MIX599)に添加して塗料を作成しています。

プラスチックプライマーを塗布し、先ほどの光干渉型パールを塗布しました。ただこのままだと透き通ってしまう為、この上から黒を塗り、

表面から見るとこのような色味になります。全体には塗らず、星の部分を塗るようにしています。

色の変化については動画の方が判りやすいかと思います。

その後凹んだ星部分以外の塗装を削り落とします。

表から見るとこのような感じになります。

その後同じようにして裏側に2色目を塗装し、表側を研磨してプラスチックプライマーを塗装、

クリアーを塗って本塗り完了です!

それぞれ違う色ですが、透かしはどちらも同じ色味=ゴールドなのが判ります。顔料自体は同じ物を使っていて、その表面にコーティングしている素材を違う物に変えているのかと思います。

背面に使用しているのは当店規定のクロマフレア風No.4で、暖色系でピンクっぽい色味が私的に気に入っています。

こちらも動画があるので紹介しますね。

枠のメッキは艶ありの黒が合うと思いますが、若干ブルーパールが入ったりしても面白いかな~と思っています。前に塗った物が合えばそれで良かったのですが、微妙にサイズが違いました…。

他の色の組合わせも進行中で、それらも含め進行・完成しましたら改めて紹介をさせていただきます。

セロー250カウル 結晶塗装

先日購入したセロー250(DG17)の新品カウルは、

その後スタンドックスの新しいクリアーをテストする為に光干渉型のパール(当店規定H01R)を使って艶ありの塗装を施しました。

そして元々着いていたカウルですが、これらは全体に傷があるので、以前行ったライトカウルと同様、素地の粗を目立たなくしてくれる結晶塗装を施す事にしました。

既存のシールは剥がし、

その後結晶塗装を施したのですが、

見事に失敗しました・・・。

理由としては、細かい結晶目を目指したばかりに塗膜が薄過ぎ、ちゃんと模様が出なかったのです。

ただこれも、この後に行う本番(御依頼品)の為のテスト塗装という意味があるので、これはこれで十分に役に立ってくれています。お陰でこの後に塗ったVMAXのヘッドカバーは一度の塗装で上手く出来ました。

そして後日、再び結晶塗装の黒に挑みました。先日日記で紹介したトヨタ2000GTのヘッドカバーを塗る前の練習用として使用しました。

がしかし、今回も一部結晶目になりきらなかった箇所があって、本当は塗り直したかったのですが、自分の物なのでとりあえずこれはこれでOKとする事にしました。

まあでも全体の結晶目自体はとても細かく出来たのでこれはこれで気に入っています。ガンの口径をもっと小さくして塗り回数を増やすのが良いかもですね。

あとはお正月に買ったブラックラビットガチャで色が被った物を、こちらもテスト的に結晶塗装を施してみました。

逆にこちらは塗り過ぎで、物のサイズに対して結晶目が大き過ぎています。最初は「塗れば模様が出る簡単な塗装」と思っていましたが、今では普通の塗装(艶あり)より数倍難しく感じいます。全く終わりが見えません・・・。

ちなみに結晶塗装は通常の2液ウレタンと違って「熱を入れない限りいつまでもベタベタ」という特徴がある事から、ブースの床がとても汚れやすいという特徴があります。なのでいつもは床にだけビニールを敷いていましたが、今回は塗装台の両側にビニールを吊るして壁を作ってみました。

結果としては上々で、もしかしてこれなら塗装ブースの貸し出しも可能になるのでは?と感じました。ブースは使っているよりも使っていない時間の方が遥かに長いのですが、周りを汚されるのがとても嫌で、ただこれなら無用にミストを撒き散らせられませんから勝手が判っていない方でも大丈夫かも、と思った次第です。バイクのカウルを持ち込んで自分で塗装!なんて事が出来る日がいつか来るかもですね(私としても将来的に自分で塗装する以外の収入を考えなければなりませんし)。

そして後日、塗装したカウルを自宅に持って帰って換装しました!シンプルでめっちゃ格好良い!

ちなみにこちらが元々一時的に取り付けていたH01Rの艶あり仕様で、単品で見ると良いのですが、車体に装着するとフューエルタンクのオレンジと相まって配色のバランスが崩れてしまってちょっと残念な感じです。なのでこれに関してはタンクを黒系の塗装(黒の結晶塗装!)にしたら改めて採用してみるかも知れません(多分しなさそうですが・・・)。

よく見れば(よく見なくても)結晶目がムラっぽくなっているのが否めなく、なので当面仕事としてカウルパネルを結晶塗装で受け付ける事は無いですかね。

ホイールのオレンジと結晶塗装の黒との配色&質感はとても気に入っているので、取り敢えずこの方向で進めていこうと思います。折角傷を直したライトカウルを使わないのは勿体ないですが、それも合わない気がするので、こちらも新しい部品を用意して結晶塗装にしようと思います。レーサーレプリカに比べてカウルの取り外しが本当に簡単なのでまさに1/1のプラモデルといった感じで楽し過ぎますね!