仕事に追われて中々進んでいないのですが、最近少しずつ柄物の色見本を作成しています。
通常は桜の花びらをマスキングテープにして一つずつ貼っていきますが、それだとどうしてもコストが上がってしまう為、
レーザーを使って「一枚物」のマスキングシートを作成する方法にしました。
いつものカッティングプロッターだと「刃」でカットする為、糊の成分は残り、切り抜いた筈の物も一緒にくっ付いて来てしまいますが、レーザーだとその糊ごと分断してくれるので、ピンセットでシートを摘まむと画像のようにスルっと剥がれてくれます。この凄さは地獄のマスキングを経験した人じゃないと判らず、知り合いの塗装屋さん(GUNさん)が初めてこれを見た時はかなり興奮していました(笑。近々買うみたいです)。
マスク型は一つでも配色によって色々な仕様が出来ますが、とりあえず今回は無難に白ベースにする事にしました。画像は既にベースコートの白(VWキャンディホワイト)を塗った状態です。
現物合わせを何度も行っていて、多少のズレは問題無いように配置しているので、比較的簡単に(水無しで)貼れるようになっています。
桜の花びらには濃淡2色のピンクを使いました。
ちょっと(と言うかかなり)判り難いのですが、花びらは中心を薄いピンクに、外側を濃いピンクにしています。グリルはリングを薄いピンクに、メッシュ部は白にしています。
そしてその上にパールを重ねます。パールは干渉型レッドとアメジスト(バイオレット)パールを入れています。
そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。
パールを入れたので色がちょっとぼやけてしまっています。もっとピンクを濃くした方がよかったですかね。
今回のマスキングの利点は剥がす手間が非常に楽な事で、もしこれを花びら一枚一枚貼っていたらそれらを剥がすのは非常に面倒ですが(そしてリスクも)、今回のように「一枚物」なら簡単に剥がせます。
その後熱を入れて塗膜を硬化させ、撮影も行いました。
画像だと判り難いのですが、光にあたると表面にピンクっぽいパールが浮かび上がります。
グリルのメッシュ部は白なのですが、その上に重ねたピンクパールでこちらも多少色味を感じられます。
自然光でも撮影してみました。
うっかりしていたのですが、これにSHUREのロゴを濃いピンクかマゼンタのメタリックで入れたらもっと引き締まっていたと思います。
画像だと判り難いのですが、光い当たるとパールが浮かび上がります。
ちょっと判り難いので、先日スポットライトを取り付けた場所でも撮影してみる事にしました。
一方向からの光が当たるとこのように表面にキラキラとパールが浮かび上がります。
靴のデザイナーをやっている従弟からもアイデアを出して貰っているので、時間が出来たらそちらも試してみようかと思います。