以前作成した被塗物保管用の自家製スタンドです。
使い勝手がよく非常に重宝していたのですが、
傾き防止用の突起が折れて一部使えなくなった箇所が増えてきたので、
この時は100円ショップの厚みが6mmのMDFでデータを作っていて、今回もその時の300×600のMDF板が残っていたので、そちらを使って作成します。ただし前回の仕様だと先ほどの画像のように突起が折れてしまうのでそこを強化しています。
レーザー加工機は一見するとメンテナンスフリーな感じがしますが、カットの際に生じるヤニでハニカム台が汚れますし、CO2レーザー管も徐々に弱まっていきます。毎日使っていると判り難いのですが、去年このCO2管を新しい物に交換して切れ味が全然良くなったのにはビックリしました…。
と言う訳でカット完了です。臭いが凄いので普通の住宅地でこれを使うのは厳しいでしょうね…(ちなみに現在隣は廃工場なので問題ありませんが普通の家が建ったらかなり気を遣う事になりそうです)。
200円の板一枚で一台作れるので材料費は非常に少なくて済みます。
ただもう売ってないんですよね…(恐らくは円安のせいかと)。
当初は1個だけで良いかと思いましたが、どうせなので3個新調しました。
前回からの改造点としては、 底板から生えている6mm幅の突起を、
ちなみに使い方としては、 このような感じで芯棒に固定した被塗物をそのまま挿して恒温機(乾燥炉)に入れられ、そのまま保管出来るようになっています。
その後穴の数を増やし、さらに市販のワニクリップが挿せるよう、小さな孔も開けた仕様となりました。
通常ワニクリップそのままで使う事は無いのですが(手が汚れるのとゴミの付着を減らしたので極力身体から離したい)、色見本の作成などで数を塗る時はこれが便利です。
さらにその後ワニクリップに特化したのがこちらのスタンドですね。
欲しい物を自分で用意出来るのはとても便利ですが、それ以上に手を掛ければ掛ける程完成度が高まっていく設計の過程が楽しいんですよね。レーザーでカットして消失する分の寸法を擦り合わせたりするネチネチとした作業は延々やっていられます。