自作塗装スタンド(保管用)Ver1.4

以前作成した被塗物保管用の自家製スタンドです。

使い勝手がよく非常に重宝していたのですが、

その後使っている内に塗料ミストが着いてザラザラになったり、

傾き防止用の突起が折れて一部使えなくなった箇所が増えてきたので、

新たに作成する事にしました。

この時は100円ショップの厚みが6mmのMDFでデータを作っていて、今回もその時の300×600のMDF板が残っていたので、そちらを使って作成します。ただし前回の仕様だと先ほどの画像のように突起が折れてしまうのでそこを強化しています。

レーザー加工機は一見するとメンテナンスフリーな感じがしますが、カットの際に生じるヤニでハニカム台が汚れますし、CO2レーザー管も徐々に弱まっていきます。毎日使っていると判り難いのですが、去年このCO2管を新しい物に交換して切れ味が全然良くなったのにはビックリしました…。

と言う訳でカット完了です。臭いが凄いので普通の住宅地でこれを使うのは厳しいでしょうね…(ちなみに現在隣は廃工場なので問題ありませんが普通の家が建ったらかなり気を遣う事になりそうです)。

200円の板一枚で一台作れるので材料費は非常に少なくて済みます。

ただもう売ってないんですよね…(恐らくは円安のせいかと)。

と言う訳で完成です!

当初は1個だけで良いかと思いましたが、どうせなので3個新調しました。

前回からの改造点としては、  底板から生えている6mm幅の突起を、

倍の12mm幅に変更しました。これならもう折れないですね!

ちなみに使い方としては、 このような感じで芯棒に固定した被塗物をそのまま挿して恒温機(乾燥炉)に入れられ、そのまま保管出来るようになっています。

その後穴の数を増やし、さらに市販のワニクリップが挿せるよう、小さな孔も開けた仕様となりました。

通常ワニクリップそのままで使う事は無いのですが(手が汚れるのとゴミの付着を減らしたので極力身体から離したい)、色見本の作成などで数を塗る時はこれが便利です。

さらにその後ワニクリップに特化したのがこちらのスタンドですね。

欲しい物を自分で用意出来るのはとても便利ですが、それ以上に手を掛ければ掛ける程完成度が高まっていく設計の過程が楽しいんですよね。レーザーでカットして消失する分の寸法を擦り合わせたりするネチネチとした作業は延々やっていられます。

塗装スタンド5.3 完成

 少し前から製作をしていたワニクリップ用の塗装スタンドです。多少新たな機能を追加して完成しました。

尚、こちらのページが組み立て&使い方のマニュアルも兼ねてしまいますので、ちょっとグダグダと長くなりますが何卒ご容赦下さいませ。

 大きな変更点としては穴の種類を増やした事で、

 クリップだけでは無く「割り箸」も入れられる穴を作りました。モデラーの方は固定に割り箸を使っている方が多いようで、なるほど勉強になりました。

 割り箸用の穴は全部で12個で、サイズは5.5×5.5ミリの正方形となっています。

割り箸の種類によっては太い方が入らないので、先の細い方を挿し込むか、もしくはカッターで削って頂ければと思います。

 さらに追加したのがこちらの3ミリ角の穴で、

通常の丸い穴(こちらも3ミリ)と同じように入れられますが、

 その下は丸い穴では無くテーパー状になった細長い穴になっています。

 太い方が3ミリ程、真ん中が2ミリ、細い方は1ミリ程となっていて、

 これによりクリップの棒をしっかり固定出来る為、塗っている最中に棒がクルクルと回ったりしません。

 それどころか、こんな風に逆さにしても落ちません(ただしこれを保証する事では無く、使い方の一例とお考え下さい)。

 他には端に切り欠きや使わない穴を開けてあって、後々追加パーツなどを使って自由に拡張出来るようにしています。

 取り敢えずは予備用として、柱と同じ物を4個付属しますので(合計10本)、

 こんな風に二段にしたり(しませんか・・・)、

 乾燥機などに入れる場合は内部の熱が循環するよう、脚にして嵩上げするのも良いと思います。「高過ぎるよ!」と言う場合は適当に折ったり切ったりして下さいませ。

ちなみにこれの凄く長いのをオプションとして用意する予定なので、そちらを使って塗装台自体の高さを高くしたり、塗り終わった物を挿したまま二段にして保管したりも出来るようになると思います。

 サイズは横幅が28センチ、奥行きが14センチ、高さが7センチとなっています。ティッシュケースより一回り大きいくらいですかね。

レーザーで開けた穴は若干テーパー状になっているので、組み付ける際には口が広い方から柱を入れると楽に挿し込めます(逆側からだと少々キツイです)。

これについては一応判り易いよう天板と底板にPRO_Fitのロゴを入れておきましたので、それが外側(表から見える方)になるようにして組んで頂ければと思います。中板の穴は緩めになっているのでどちらでも構いません。

発送はこのように分解した状態で、組み付けはセルフとなっております。ご了承下さいませ。

また販売は一個ずつで(意外とレーザーで切り出す時間が掛かりましてすいません・・・)また無料でご利用頂けるモニターも募集しますので是非そちらもご利用頂ければと思います。

ご購入・モニターのお申し込みは上のメニューバーにある「ウェブショップ」のページからどうぞ!

塗装スタンド4.0 使用例

 ちょっと変更したい箇所があるのでまだ販売は出来ないのですが、一応使い方などの紹介だけしておこうと思います。全く興味が無い方にはすいません…。

 使用用途はこんな感じで、プラモデルなど模型を塗装する際にクリップを固定する為のスタンドとなります。そう、単にそれだけの物なのですが・・・。

ただ既に3個オーダーが入っておりまして、そちらはGショックを専門で塗装されているプロの方なのですが、最初にモニター用として差し上げた物がとても気に入って頂けたらしく、まだ金額も決まっていないのに「 追加であと3つほど同じパターンのものが欲しいです!!」とご注文を頂きました。だ、大丈夫でしょうか(笑)。

 ちなみにその方の使い方としては、Gショックのベルトを塗装した際にこうやって吊るした状態で強制乾燥硬化をさせる必要があるらしく、その点で立てた状態でも安定の良いこの塗装台が良かったらしいです。後は重さも気に入っていました(確かに重さと幸福度は比例しますよね)。

ただちょっと変更したい点が出て来たので一般の販売はもう少し先になりそうで、変更したい点としては、例えば「同じ高さだと重なって隣とぶつかりそう!」と言う場合にはこういった棚板をオプションとして用意しますので、

空いている所に適当に挿せば自分好みにアップデート出来る!みたいにしたいと思ってます。なので後で拡張出来る為の穴や溝を設けておきたいんですよね。

 あと私的に気になるのがレーザーでカットした時の焦げ目で、同じように気になる方はこんな感じで塗装してしまっても良いんじゃないかと思っています。ただし艶ありは失敗必至なので(MDFへの艶あり塗装は一筋縄ではいきません)、軽く塗れる艶消しが良いと思います。

板と柱は違う色にして、面積の大きい方を薄くする(明るくする)のがセオリーでしょうか。ステンシルで文字とか入れても良いかもですね。

後はモニターとして実際に使って頂いて色々ご意見を頂ければと思っていますので、最低限な仕様が出来たら改めて紹介したいと思います。

ワニクリップ用塗装スタンド Ver4.0完成

 少し前から作成していた小物塗装用のワニクリップ用スタンドです。

MDF板は新たなルートから大量に仕入れられましたので、その後データを修正して色々改善していました。

こちらの塗装スタンドは販売もする予定で、となると送料がネックになってくるでしょうから、ご購入いただいたユーザー自身で組みやすいようにと色々工夫していました。素の状態なら送料の安いメール便(現ネコポス便)で送れますからね。

 組み付けで一番面倒だったのが柱の挿し込みで、板の穴のサイズをそれぞれ0.1ミリ単位で調整し、また柱の角を丸める事でスムースに穴に誘導出来るようにしておきました。

 と言う訳で現在出来上がっているのがこちらの最終Ver.4.0です。1.0から始めて丁度30個めのデータですね。

 大きく変更したのは中板で、柱の穴が他の板に比べて少しズレています。

 ここに柱の溝を挿し込む事で板のズリ抜け防止と、また中板がきっちり水平に固定出来るようになりました。

 中板の穴は他の板よりも大きめになっていて、また溝も角を丸くしておいたのでスムースにスライド&抜き差しが出来るようになっています。

 中板の固定位置は3カ所で、挿し込んだクリップ棒の遊びを少なくしたい場合は下段で、スピード優先なら放り投げても入り易い上段がお勧めです。

 ただ中板の位置は後からでも簡単に変えられるので、取り敢えず見た目が一番良い中段にしておくと良いかと思います。柱は画像のように先に中板に入れてしまった方が組み付けは簡単だと思います。

 底板の穴に柱の先端が入るように挿しこみ、ただこの時点では最後までしっかり入れなくて大丈夫です。

 さらに天板を被せます。このVer.だと間違えようが無いのですが、念の為穴の小さいのが天板となります。中段はそれよりも一回り穴を大きくしていて、クリップ棒を入れ易くなっています。

 各固定部には接着剤の塗布をお勧めしますが、一応「何とか入れられて、且つ外れ難い」と言うギリギリのサイズにしているので、余程重い物や乱暴に扱わない限りは接着剤無しでも大丈夫だと思います。ただしこの辺は自己責任でお願いしますね。

 パワープレイで素手でも最後まで挿し込む事は出来ますが、無難な方法としては当て木を挟んでハンマーで叩くのが宜しいかと思います。柱は一応予備で2個余分に入れるようにしますので、何も無ければそれをお使い下さい。

 また今回は壁に引っ掛けられるよう上下に穴を開けておきました。クリップ棒を入れてもギリギリ素通りしない、絶妙な位置に空けています。

 壁に掛けた時にズレたら気持ち悪いので、丁度中心で引っかかるようになってます。

 と言う訳で完成です。接着剤を使わなければ2分くらいで組み立てられると思います。

 中板は横から押してスライドさせれば溝から外れますので、

 好きなように下にズラしたり、

 上の方にしたりも出来ます。

また中板がしっかり溝に嵌っていれば接着剤が無くても外れる心配が無い為、持ち運ぶ際も安心できると思います。

また乾燥時の都合上、風の流れを良くする為に底板を少し浮かしたい!と言う事であれば、柱が底板を突き抜けるよう叩いて調整すればこれも何とかなると思います。

ただ底板に開けた穴はわざときつくしている為、スライドさせる際には少し大変かも知れません。この点だけご注意下さいませ。

取り敢えずは実際に使って頂いてレポート(と言う程の事でもありません)して頂けるモニターを募集しますので、「使ってみたい」と言う方は是非ご応募頂ければと思います。条件は実際に使っている光景をブログやSNS上で紹介して貰えれば良いだけですのでどなたでも簡単に御利用頂けると思います(一人静かに使いたいという方は販売もしますのでそちらをどうぞ。笑)。