NDロードスターヘッドカバー凸文字化計画

road209  予定では週末辺りに鋳込む予定だったのですが、仕事の方が比較的落ち着いていたので(ほ、本当です・・・)、先日作った型に溶かした金属を流し込んでみる事にしました。

road58 前回は板金用の電気コテを使って溶かしましたが、今回は結構な量を流し込む為、基本通りガスコンロを使って金属を溶かします。一番最初に作ったDOHCの凸文字も再利用です。

road59 ちなみにるつぼ(=金属溶かすための容器)を用意する時間が無かった為、缶コーヒーのアルミ缶をハサミで切って使っています。抹茶★ん!が「アルミで溶けないの?!」と言っていましたが、アルミの融点は660℃と結構高いのでこんなガスコンロで溶けてくれたら奇跡です。と言うかそれならむしろアルミを使ってますよ(笑)。

road60 ちょっと気になったので一応溶ける温度を測ってみたら240℃くらいから溶け始めました。200℃以下では変化無かったのでヘッドカバーに使う分には問題無いようですね。

road61 本当は金属がドロドロに流れて注ぎ込んだ画が欲しかったのですが、如何せん誰も居ない・・・orz。 まあでも凄く楽しかったので大丈夫です(笑)。

で、少しでも早く型枠を外したいので、なんならこのまま水に浸けちまうか・・・なんて考えたりもしたのですが(汚い言葉ですいませんがこの時はまさにこんな感じでして・・・笑)、何か悪い事が起きそうなので一応自然に熱が冷めるのを待ちました。ガラスじゃないので多分大丈夫だと思うんですけどね。

road63 そして型枠を外してみました。ほぼイメージ通りに溶けた金属が流れ込んでくれています。ただやはり不安はあったので、一人工場の一階でヤバイヤバイって連発してしまいましたけどね(笑)。

road64 さらに分解していきます。形状がテーパーじゃないので型は破壊するしかないのですが、逆に一気に外れないもどかしさがまるでお宝の発掘作業をしているみたいでさらに興奮度MAXです(危)。

road65そして無事鋳造完了です。いやー、思った以上にちゃんと出来ていてビックリしました(笑)。

ちなみにこの後もう一個の「DOHC 16-VALVE」も鋳込んでいまして、そちらの方がサイズは大きいのですが仕上がりはもうバッチリです。時間の関係上そちらの紹介はまた後日にしますが是非期待していてください。私的な見解と言うか希望としては、もうそれ単体の状態で結晶塗装してしまいたいくらいですよ(笑)。

NDロードスター凸文字 型作り

road200昨日は日曜日で仕事は休みでしたが、従兄弟がわざわざ工場に遊びに来てくれるという事で私はほぼいつも通りに朝から出勤し、先日から計画していた「NDロードスターヘッドカバー凸文字化計画」を実行していました(そんな大層な計画では無いのですが・・・笑)。

当初は「レーザー彫刻」を使って掘ったところにピューター(金属)流し込んで作る予定でしたが、、このレーザー彫刻が思った以上に素地を荒れてしまい、とてもじゃありませんが仕上がりが悪過ぎたので、今度はもっと精密に出来る「シリコン樹脂」を使って型を作る事にしました。マスター型は5ミリのアクリル板をレーザーでカットして作製します。

road201 この状態だとかなり厚目になっていますが、これは鋳込んだ時に出来る「巣」も想定しての事で、出来上がった物の両側を削ってしまう予定ですからその分を考えて厚くしておきます。

road202 そして「DOHC 16-VALVE」の方も作ります。一応参考として先日作った鋳造物も並べてまして、今回もこれと同じく文字と土台が一体化したものを作ります。

road204 カットした文字とは別に土台となるプレートも作製します。

road205 土台となるプレートには切り取った文字と同じデータを使って0.5ミリくらいの深さにレーザー彫刻を施し、そこに接着剤を流してカットした文字をはめ込んでいきます。これなら作ったデータ通りに文字が配せますから超便利です。このアイデアもJIROちゃんから頂きました。フフフフフ(病)。

road211 (1 - 1)ちなみに今回はプラモデル用の接着剤を使っていますが、これは主にPS(ポリスチレン)向けで、それよりも耐溶剤性が強いPMMA(アクリル)ではちゃんとくっ付きませんから使い方としては間違いだと思います。ただ今回はシリコンで作る型用なので強度は必要ありませんのでこれでOKとしています。

本当は抹茶~ん!が持ってるアクリル用の接着剤を借りたかったのですが、この時彼はバイクで群馬に行ってしまって不在でして・・・。何故こんな肝心な時に!(笑)

road207 そしていよいよシリコンを流し込んで型を作るか!と思っていたのですが、傍から見ていたJIROちゃん曰く、「レーザー彫刻は確かに型がボロボロになっちゃいますが、レーザーカッターならMDFでも行けるかも知れませんよ?」との事で、今一度改めて今度は彫刻では無く「レーザーカット」によるMDF型を作る事にしました。

road210 (1 - 1)それぞれカットした物を3層構造にして木工用ボンドで固定していきます。確かにこれなら一度データさえ出来てしまえば簡単に型が作れるので大きなコストカットが望めます。コ、コンクリートでもいけるかも・・・(病)。

road208既に従兄弟は帰ってしまったのですが、うっかり(と言うかいつもの通り)エンジンが掛かってしまったので、序でにと言う事で「MAZDA」の型も作ってしまいました。日曜日なので早く帰るつもりだったのにと・・・(勿論JIROちゃんも道連れで。笑)。

road209そしてレーザーカットによる3層構造の型枠が完成です。掘りが大分深いですが、これも金属を鋳込んだ時に出来る巣穴の分を想定し、最後には裏も表も半分以上は削り落としてしまうので問題ありません。溢れんばかりになみなみ注いであげるつもりです。

ただ余りにも厚くなった分をペーパーやらヤスリで削るのも大変ですから、今後はボール盤を改造して簡易フライスとして使えるようにしてそれでザクザク削っていくつもりです。上手くすれば削りカスを再利用も出来ますしね。

鋳込みはちょっと忙しいので週末になる予定で、ただ逸る気持ちを抑えるのが本当に大変なのですが・・・(苦)。

ピューターについて調べてたら・・・

factory (1 - 1)-17 連休中に注文していたピューター(錫と鉛の合金)1キロが届きました!NDロードスターヘッドカバーの凸文字計画は(一応)着々と進んでいます。

ちなみにこのピューターなる金属について一応ちゃんと調べてみる事にしまして、先日融点が220℃くらいではないかと記載しましたが(超適当)、ウィキペディアでは250℃、購入先のサイトでは280℃と紹介されていました。結局どれが本当なのか判りませんが(苦笑)、とにかく考えていたよりも溶ける温度は高いようなので安心しました。付けてみたら凸文字が溶けた!なんて事だけは避けたいですからね(怖)。

で、それとは全然関係無いのですが、時々現場の人間などに使われる「カンピューター」(或いは「勘ピューター」)について調べてみたら、これって本当にそう言う言葉があるんですね。ただそれについては前記したウィキペディアでは無く、「アンサイクロペディア」(!?)なるちょっと変わったサイトにて紹介されていました。私は初めてこのサイトを知ったのですが、読んでみるとふざけた内容をウィキペディア風に真面目に書いてあるのが凄く面白くて、これからもちょっと癖になりそうです。

気になる方は是非どうぞ!

(って、下の説明文を見たら誰だって気になるような気が・・・笑)。

カンピュータ(Kan-puters Are Not comPUTERs)とは、長嶋茂雄によって提唱された、コンピュータを越えるモノのことである。

結局いつものDIY

tyuzo (1 - 1) 連休が明けて早々新たな御依頼品が届く中、休み中にクリックしまくっていた商品(笑)も続々と届きまして、休み中に朝風呂に入りながら練っていた計画も早速始動しています。画像はその内のカセットガスコンロで、料理に使うと言う訳では無く、フフフフ、フ(壊)。

tyuzo (1 - 1)-2先日アクリル板をカットしたデータを使って、今度はMDF板にレーザー彫刻をしてみました。本当はアルミ板をレーザーカットして作りたかったのですが、さすがに当工場にあるCO2レーザーでは金属は切れませんので、それは専門のショップさんに御願いしようと思ったいたのですが、いざお見積もりを御願いしてみるとカットの費用が何と塗装費の倍くらいと、ちょっと想定外のお値段だったので、結局今回も自分でやる羽目に・・・(苦)。ちなみに上の画像は思いっきり間違えてしまってます(連休中タップリ寝ていたせいかもう眠くて眠くて)。

tyuzo 実際に合っているのはこちらの方で、最初に登場したコンロで既にお察しかと思いますが、今回NDロードスターに付ける凸文字はレーザーカットでは無く溶かした金属を流し込んで作る「鋳造」!でやる事にしました。そうです、流し込むんです(何故か笑)。

tyuzo1注型の方法としては色々考えたのですが、手軽さと言う点で前回ベンツのスリーポインテッドスターを作った時と同じくオーバーフロー方式にすることにしました。流し込んだ金属が固まる前に板を被せるか、あるいはその板をアルミか鉄にしてそれを直接バーナーで炙ってしまおうと考えています。

鋳造に使う金属は融点が220℃(確か)のピューターで、ヘッドカバーはいってもせいぜい100℃程度ですから、熱に関しては特に問題は無いと思います。問題があるのは出来上がった金属をペーパーで削る際に目詰まりをしてしまう事で、それの対応策として現在ボール盤を簡易的なフライスに出来るよう計画中です。小さいCNCなんかも考えたのですが、さすがにこのサイズの文字は難しいですからね。

と言う事で型は出来てますし、近々ピューターも届きますから、もうJIROちゃんの到着を待つまでも無く、何なら先にやってしまおうか・・・なんて企んでます(と言うか早く鋳込みたいなと。笑)。