2023年春 桜と猫

呑川沿いの桜は今年も見事に咲いてくれていて、毎日の通勤をより楽しくさせて貰いました。

ただやはりと言うか暖かくなると変な事をする人間も出て来るようで、

マンション前に置かれた駐車禁止の看板が、川の中に投げ込まれてました。そんな事に労力を使うならばもっと違う事をすれば良いのにと・・・。

少し前にお迎えした保護猫のつくねは、

元々腎臓が弱かったり耳ダニを持っていたり結膜炎だったりと色々持病を持っているので、隔週で病院に連れていって治療&経過を見ています。

繁殖用として使われて来た動物は、成長期に満足な(と言うより全く)運動をさせて貰えなかったり、常にケージの中での飼育なので紫外線を浴びれなかったりで、同じ歳の子に比べると骨が弱く筋肉量も少なかったりする傾向にあるとの事です。「病院に連れていくと虐待されていると思われるかも知れないので、事前にその辺の事を話しておいてください」と言われました。

確かに私の知っている猫とは全く違っていて、主にケージの中を好み、激しい動きはせず、かなりおっとりとした性格だったりします。

ただ今回お迎えするにあたっての条件として、それらはむしろ良かった傾向でもあります。

と言うのも、

うちには先に住んでいる動物が居て、共存とは言いませんが、それぞれストレスの無い環境で生活をさせてあげたかったのです。

結果としては予想通りで、鳥側も猫側も殆ど干渉する事無く毎日を過ごせています。唯一、鳥の羽ばたきの音に条件的に反射してしまうくらいですかね。

元々猫や犬はケージに入れない派(と言うより室内だけでは無く外に居るべき)と考える派だったのですが、譲渡の条件として「外には絶対出さない」と言う事があり、なるほど確かにこの子は外に出たら生きてはいけない(戻っては来れそうもない)と思った次第です。審査の一つには逃げ出し防止についての対応策の提出も必須だったくらいですので。

ちなみにその場に居なくても様子が見れるよう、以前ベランダに卵を産んだ土鳩を観察する為に買ったオンラインカメラとEchoShowを置いておくようにしました。ただカメラ越しに名前を呼んでも全く反応してくれませんが・・・。

昔実家で飼っていた猫は頭以外を撫でると怒る事が多く、お腹を触るなんてとてもじゃないとやらせて貰えませんでしたが(前足でガッチリ掴まれて後ろ脚で大根おろしみたいにやられるアレです…)、この子はまず怒る事がありません。

仕事が帰ったらまずご飯をあげ、寝るまでの5時間くらいは一緒に遊ぶようにしています。鳥も一緒に(勿論万が一も無いよう気を付けてます)。

今年は桜の開花時に雨が続くような日が続きましたが、むしろ早い段階だったからかそれで花が多く散るような事は無く、比較的長い期間楽しめたと思います。

徒歩での通勤は40分~50分程の時間が掛かりますが、脚の具合さえ悪く無ければ丁度良い運動になっています。特に寒い時期はこれのお陰で一日体調が良く過ごせています。

現在の通勤ではカメラを持ち歩く事は全く無く、撮影は比較的古い型のスマホ=Google Pixel3aとなっています。

ただスマホでの撮影だとどうしても明度が低めになってしまうので、良さそうに撮れた物は後からカメラ内で編集加工するようにしています。上の画像なんてかなり黄色味を減らし(青赤味を強くして)彩度も高くしています。って言うかそもそもソメイヨシノってそんなにピンクじゃないので、普通に撮ったら白にしかならないですよね(笑)。

保護猫のお迎え

少し前から自宅に保護犬を迎えようと思って色々探していて、比較的近場に良さそうな施設があるのを見つけ、休日を利用して何度か通っていました。

こちらは新宿の牛込柳町にある保護犬猫シェルターのANELLA CAFEさんで、

入場料1,500円を支払って、これらの犬達と触れ合えるスペースになっています。

とても可愛い子達で、一見するとその辺りに普通に居る犬に見えますが、ここに来るまで繁殖用として利用され、日も当たらないような暗く湿っぽいプレハブ小屋のような所で狭いケージに入れられて6年程度を過ごし、ここに来るまでは人に抱っこされた事もないような扱いをされて来たとの事です。部屋に入った瞬間沢山の子が群がって来て、膝に乗ったら降りようとしない子も居ました。

この日本のペット商売のシステムはどうにかならないんですかね・・・。

施設の一階は犬のスペースになっていて、二階が猫用にと区分されています。今回は犬を迎えるつもりだったので二階に上がるつもりは無かったのですが、時間が余っていたのでちょっとついでにと言う事でこちらもお邪魔させて頂きました。

子供の頃は犬と猫どちらも一緒に育って来たのでそれぞれの良さは知っていて、と言うかそもそも動物全般好きなのでぶっちゃけ何でもウェルカムな所はあるのですが、今住んでいる場所は玄関を出ると車が多く走る道路沿いなので、外に出る猫を迎えるのは難しいかなぁ、と思っていたのです(猫はケージに入れるものでは無く、また出たい時は外に行ける環境が良いと思っていました)。

ただここに居る子たちはそもそも外に出た事がなく、むしろ外に出たら生きてはいけない!(直ぐに事故等に遭ってしまう)という事で、そもそもお迎えする条件が「室内飼いのみ」というのが必須でした。

元々繫殖用という事で育ってきたからか、ここに居る子達は皆一様に大人しく、私の知っている猫とはまるで違う!というのが最初の印象でした。

特に上の画像の子は人懐っこく、この後帰宅してから大いに悩む事に・・・!

と言う訳で後日再びやってきました。

この日は丁度都内の桜も咲き始めの時期と言う事で、新宿御苑を通って、新宿駅から歩いてアネラカフェさんまで行く事に。

居ました居ました(笑)

こんなに可愛いのですが今まで半年くらい引取り手がなく、同時期に保護された兄弟達は既に新しい家族の元にお迎えされたとの事で、ここに居る子達の中でも古参になっているとの事でした。

年齢としては推定6歳で、その理由としては6歳以降だと繁殖猫としては用無し扱いになるからなのだそうです。ちなみに用無しになったその後は実験用動物をあつかう業者に売却されたり、保健所に持ち込まれて殺処分、引取り業者に一万円程で売り渡され衰弱死されるまで飼い殺しをされるか、山林に捨てる業者も居るとの事です。

一般的な猫は年に3回程度、繁殖用の場合はさらに効率を上げる為に光に当たる時間を長くして年に4回、一度に4~8匹を生むという事で、単純に5年間で80匹~160匹、子猫の販売価格が30万円弱なので卸値10万円とすると、これまで800万円~1600万円を稼ぎ出してきたという事になります。これはもう「買う」というのを出来なくしない限り無くならないですよね・・・。

と言う訳でジャジャーンと!

私的に今までは否定的だった猫用ケージを、自宅リビングに設置する事にしました。

ちなみにこの場所には私の本棚があり、今回のお迎えにあたって全ての漫画を処分する事にしました。ギャラリーフェイク全巻、宇宙兄弟、バガボンド、リアル、ブラックジャック、etc、etc…。

まあ何かを得るには何を手放す必要があるのは仕方ないですね(大げさですか)。

 

お迎えにあたってはキャリーバックも必要で、最初にソフトケースを買ったのですが、思ったより柔らかかったのでその後下のハードケースも用意しました。狭いと可哀そうなので中型犬用にしたのですが、とてもじゃないですが大き過ぎました・・・。

あと万が一の事も考えて、首輪に取り付けられるAirTagも用意しておきました。ちょっと大きくて可哀そうなのですが、とりあえず場所に慣れるまでは着けておこうと思います。

その後施設側との審査があり(金銭的余裕・住んでいる家・万が一の保証人等々)、無事そちらにも通ったので再び新宿に!

この日は雨が降っていたので車の方が良かったのですが、途中何かしらのアクシデントがあるかも知れない事を確率で考えると公共交通機関の方が安心だと思ったので電車を使ってお迎えに!

その後無事に家に到着し、

ただやはり警戒している為か、直ぐにケージの中に入っていきました。今まで育ってきた環境のせいか、本描にとっては外よりもここの中の方が落ち着くみたいですね。用意しておいてよかった・・・!と思えた瞬間でした。

トイレについては何の問題もありませんでした。と言うか昔のネコ用トイレって新聞紙を細かく千切って敷き詰めただけだったので臭いが残っていましたが、今は消臭ペットシーツや濡れると固まる紙製のトイレ砂とか大分システムが変っていてビックリしました!

やはりと言うか私の知っている猫とは大分違っていて、とっても穏やかで比較的気軽に体を触らせてくれますし、先住鳥にも殆ど興味を示しません(勿論安全管理は何重にもしています)。

ただネックなのは健康面で、現状既に疾患を抱えている事、また成長期に必要な運動や日光なども浴びていないので一般的な猫に比べて骨や筋肉が弱く、もしかしたら一緒に居られる時間は長くはないかも知れないとの事でした。

普通に考えると一日でも長く一緒に居たいので、やはり迎えるなら健康で若い子の方がと思いがちですが、単なる私的欲求で迎えるだけよりも、ここまで苦労してきた子をお迎えした方が良いかと思った次第です。

ちなみに既に病院には連れていっていて、今後の治療についても継続し、随時よく観察していこうと思っています。東日本大震災の時はペットが居た場合に苦労した話も聞きますから、万が一の避難所問題とかも色々調べておかないとですね!