塗料用 紙コップホルダー作成②

以前制作していた「ちょっとの間だけ塗料を保管しておきたい」時に使う、可変蓋付き紙コップホルダーですが、実際に使ってみるとこれが思いの外便利でして、改めて増産する事にしました。

材料に使うのは厚さ5.5ミリのMDF板で、中途半端に残って捨てられずにいた端材がようやく活躍できる事に!(と言うかそれはゴミだろう、と言う話ですが)。

と言う訳で早速レーザー加工機を使ってカットしました。データ自体は以前作製した物があるので、そんなに時間は掛かりません。

また一応販売用セットみたいな感じで撮影もしておきました。さらにヨトリヤマの撹拌棒も一緒に入れてみました(ただし販売する予定は当面無いのですが・・・)。

 蝶番の固定はリベットを使います。

 ちなみにリベットはこういった工具(リベッター)が無いと使えないので、販売向けにする場合はネジで固定出来る仕様を作ってみようと思います(既に試して良い感じなのですが、ネジが長くて反対側から飛び出てしまいまして)。

と言う訳で完成です。

本当はカットしただけの物を¥500くらいで販売しようかと思ったのですが、受注→梱包→発送の手間を考えると現実的ではないので(会社が沈むので)辞めておく事にしました・・・。

ただ今後そういった機会があるかも知れないので、だれでも簡単に組み付けが出来るよう、組み木みたいに欠けを作っておく事にしました。強度を上げると言うよりかはUD(ユニバーサルデザイン)みたいな感じで、着くところにしか付かないので組み付けのミスが起こらないようになっています。

レーザー加工機は、Illustratorで作製したデータがそのままカットに使えるのでとても便利です(実際には間にCoreldrawなるソフトも入っているのですが)。

昔みたいにこれを糸鋸で切ろうなんてもう考えられません・・・。

 と言う訳で組み付けです。慣れれば一個3分掛からないと思います。

 あと100円ショップで売っている小さい磁石を、

蝶番のところに着けておくと、

蓋を開けた時にのロックになってくれてとても便利です。今回のカップホルダーではこれが一番使えるかも知れません(笑)。

 と言う訳で取り敢えず5個+1個(既存の)が完成です。

まだカットした板はあるのですが、蝶番の在庫がなくなってしまいまして・・・。

今回は穴のサイズなど細部も見直したので、機能的には取り合えずこれで完成となります。

ただデザインや拡張なども含め、今後も引き続き使いながら色々見直していこうと思います。機会があれば100円ショップで売っている木製のアイス棒(使い捨ての攪拌棒?)と、金属製の細い模型用撹拌棒向けの蓋も作ってみようかと思います。

塗料用 紙コップホルダー作成

 塗装業界で塗料の攪拌と言えばヨトリヤマの攪拌棒(商品名はミキシングバー)が基本ですが、

 紙コップでこれを使うと、重心が悪く倒れてしまいます。

 自動車塗装の現場では専用のポッドを使うので問題はないのですが、

小物の塗装の場合とにかく多くの色を扱うので、今はコストを考えて紙コップの使用がメインになっています。昔の紙コップのように内側に蝋が塗られたタイプは塗料でそれが溶けてしまうのでNGですが、近年の紙コップは内側にポリエチレンがコーティングされているので溶剤系の塗料に使っても大丈夫なのです。

 と言う訳で、ボール紙で紙コップが倒れないホルダーを作ってみました。

また余った色をそのままにしておくと溶剤が揮発して塗料がガビガビになってしまうので、ある程度の保存が効くよう蓋も被せられるようにしました。

 と言う訳で、先程作成したモックアップを基にIllustratorでデータを作製し、

 レーザー加工機でMDF板をカットします。厚みは5.5ミリです。

 何度かカット&修正を繰り返し、大体良くなってきたら蝶番を取り付けて仮組をします。

蝶番の固定には2.3ミリ径のリベットを使いました。

そして仮組完了です。

見た目や細部の調整はもう少し詰めますが、取り敢えず基本形は完成です。

通常色を作ってから本塗りまでには数日時間が空く為、その都度蓋をしたり攪拌棒を外して洗うと言うのは結構面倒と言うか時間の無駄になりますが、

こんな感じでミキシングバーを挿したまま蓋を締められるようにすると、本塗りまでの間に一時保管が出来るようになります。

蓋はあくまでも簡易的な物ですが、本塗りを終えて依頼品が無事納まった後まで塗料中の溶剤が残っていれば再び下塗り用として使える事が出来るので、経済的且つ地球に優しく出来るのではと。

もう少し手を加えたらいつものようにモニター用として配布して、ウェブショップで販売も出来るようにする予定です。

ただ普通の方(趣味で塗装をする方)が、果たしてヨトリヤマの撹拌棒を使っているのかどうかが微妙なのですが・・・。