業者様からのご依頼案件なので被塗物については紹介出来ませんが、並行してテストピースを作成していましたのでそちらを交えて紹介しようと思います。
今回は当店としては珍しい迷彩柄、いわゆるカモフラージュ模様です。
イメージとしてはこういったピンク色の迷彩柄で、色見本帳からそれらしい4色のピンクを選びます。
また今回は各PANTONEカラーをSTANDOXに変換して配合データも作製します。
使用した原色はスカーレットを基本とし、白と黒で明度を調整、黄色味が欲しい物に関してはコーラルレッドで色相を変化させます。
ちなみにカモフラ柄の塗装は、私がまだ見習いと言う時に自分の携帯電話に塗装したくらいで、人生でこれが二度目となります。
マスキングはいつものメス型パターンと違ってオス型の貼り方なので作業自体は楽なのですが、この方法だとどうしても膜厚が付いてしまうのでちょっと気持ちが悪い感じがします。最初に貼った物は3回分(3色分)の膜厚になる訳ですからね。
ちなみにテストピースだと思って甘く見ていたせいか、途中でマスキングが切れてしました(苦)。
が、一旦捨てた雌型のシートの一部をカットして端に使う事で対応しています。
と言う訳でテストピース(と実際の被塗物)のベースコートが完了です。後は最後に艶消しクリアーを塗っています。
ちなみにご依頼品の方はサイズがもっと大きく、また形状も激しく凸凹していて結構大変でした…。
各色については配合データも作れたので、後日再びPANTONの色見本と照らし合わせて近似色を選び、色見本のプレートを作製しておこうと思います。