エヴァカラーのダイヤル デカール貼り

dial こちらは先日塗っておいた黒電話のダイヤル部分です。ちょっと本業が忙しくなってしまったので中々作業が進みませんが、休みの日に地道に作業を進めていたりします。そもそもデカール作成は自宅でしか作成出来ないですしね。

エヴァンゲリオン初号機ダイヤルの土台部分に塗られたグリーンは先日色を作成していたエヴァカラーのグリーンです。以前紹介した画像ですがサーバー負荷が無いので使いまわしておきます。

eva1ダイヤルのイメージとしてはこんな感じです。数字を漢字に置き換えたら面白いかなと思って今回試してみました。右の黄色いのは実際のダイヤルからマスキングテープに転写させスキャナーで読み込んだ物です。位置とサイズの参考の為にですね。

ちなにみエヴァンゲリオンに使われているフォントはフォントワークス社の『マティス Pro EB/UB』になりますが、如何せんそちらのフォントは持ちあわせていませんし購入する予算もありませんので、今回はそれに似たフォント「ARP明朝体U」を使う事にしました。

dial1 ここまで小さい漢字はカッティングシートでの作成は難しいので、こういった場合はマイクロドライプリンターでデカールを作成します。これを水に入れると表面の薄い膜と台紙が剥がれてくるので、上の薄い膜をダイヤル土台の所定の位置に貼っていきます。これがまた楽しいんですよ。

ちなみにフォントについて参考にしたのは以下のサイトです。なかなか興味深く面白いです。

エヴァ・デザインを楽しむ1

dial6ちなみに今回はダイヤルの回転部分も塗装していたりします。元々はちょっと紫掛かったクリアーなプレートです。奥に写っているのは今回の物とは関係ありません。螺鈿細工?のiPhoneカバーで、これは仕事で同じくスモーク塗装にしています。

dial7いつものテールランプと同じスモーク塗装でダイヤルもこんな感じになります。中々良いですよね。

dial3   そして各デカールを指定の位置に貼って乾くのを待ちます。デカールは剥がれないようにする為、これ専用の定着剤マークセッターを塗っておきます。iPodでは元々の数字の位置と角度を確認する為に使っていましたが、余り華やかさが無いのもなんなので一応それらしい画像に変更してみました。

水分が無くなったらいよいよクリアーの塗装です。

カールコードも

kurodenwa

電話機に付いていたカールコードは勿論もともとは「黒」だった訳で、それもそのままじゃマズイので今回塗っています。グリーン色の物を探してみましたが売ってないんですよね(苦笑)。

こういった柔らかい物は塗装が割れてしまいそうにも思えますがそうならない方法も一応はあるのです。または専用の塗料もありますからそんなに難しくは無いでしょう(ただし後者は原色数が限られてしまうと思いますが)。

ちなみに電話機の塗装は仕事では意外と多くやっていたりします。個人の方からのご依頼はそんなに無いですが企業様からのお問い合わせは多いんですよね。自動車ディーラー様からのご依頼もありましたし、役所に納める物やら野球場に設置するもの、ホテル全室に置く物など、結構まとまった数でのご依頼が多いのです。恐らく今まで合計で100個以上は塗っているかと・・・。 中々侮れませんよね。

何だか色々やり過ぎな気が・・・

kurodenwa2先日エヴァンゲリオン初号機フィギアから色を抽出(じゃなくて調色)しておいたので、いよいよそれらを各パーツに配色していきます。って既にグリーンの部分は何個か塗っているんですけどね。以前紹介したエヴァカラーの調色作業についてはこちらをどうぞ。

kurodenwa 前回グリーンに塗ったのは受話器の口と耳、ダイヤル部分の3点です。それ以外のグリーンは本件とは全く関係の無い別バージョンです(まだあるのかよって感じですが全部で5パターンを予定していまして・・・)。

kurodenwa3この画像はベースカラーが塗り終わった時点で、ただこれはクリアーを塗る前日に塗っています。就業時間外といっても仕事場で自分の趣味を優先する訳にはいきませんので、明日の準備が終わってからベースコートだけを塗っておき、後日(本日)他の塗装作業でクリアーを塗る時にこれも一緒に塗らせて貰っています。

ただ実際には艶が無いこの状態の方が何だか良さそうです。艶ありよりも艶消しの方がそれらしいようです。

kurodenwa1そして翌日クリアーを塗りました。ついでの塗装なので結局艶ありになってしまいましたがw

が、色が付くと一気にそれらしくなって来ました。こういう色の組み合わせは私の仕事では殆どあり得無いので、楽しくもあり勉強にもなる所です。

ちなみに今回の企画(と言うか遊び)は実は参考にしたサイトがありまして、今現在渋谷パルコミュージアムで「EVANGELION 100.0」なる企画展が行われていますがそれとは関係無く、

@nifty:デイリーポータルZ:木彫りの熊をエヴァンゲリヲンにする」からインスパイアを受けましたw

このサイトを見て何ともそれが楽しそうだったので私も真似をしてみたのです。「色の使い方はこんな風にも出来るのか・・・!」と結構衝撃的だったんですよね。

ただこれの他にも色々な事が進行していて(iMacとか)、仕事以外で何だか忙しくなって来てしまいました。そもそも事の発端としては、実は昨年末から年明けに掛けて仕事が結構暇になりつつあって、何か宣伝になるようなそして面白い事は無いかと考えた事を片っ端からスタートさせてしまったのです。この社外記もこんなに頑張るつもりは無かったのですが、日に日にアクセス数が増えてしまい一日の訪問者数は遂に1500人を越えてしまいまして・・・ほぼ毎日記録を更新しています(ただこれは恐らく延べ人数なので実際の個人数もっと少ないと思いますが)。

で、これのお陰かどうかは解かりませんが、お陰様で本業の方のお問い合わせもご依頼も一気に増えて向こう一ヶ月分の仕事は埋まってしまった状態です。そろそろどこかでセーブしないと・・・ですかね。

と言う事で、このエヴァ電話も残すところは

・ダイヤル(スモーク塗装)

・ダイヤル土台の文字入れ(データ吹っ飛んだのですが一部生きてました・・・)

・カールコード(配色から洩れてました・・・)

となります。実は今回のメインはまだ手付かずなので自身楽しみで仕方ないのですが、その前にやらないとなら無い事も山積みなので一つ一つ何とかしていきたいです。楽しさと忙しさの狭間でまだまだ寝不足が続きそうです(苦笑)。

デイリーポータルのサイトでは他にも興味のあるページを発見していますのでまた機会を見つけて紹介しますね。面白い事をやっている方が居るんですよ・・・!

・・・?

ダイヤルにプリントされている数字は新しいフォントに変えるので、塗った後にその跡が浮き出たら嫌ですから予め削り落としておくことにします。

#320の空研ぎペーパーで削って、削って、削って・・・。って、幾ら削っても文字消えません。どうやらこれ、印刷じゃ無いんですよ・・・。

現代の製品であればこういった文字はプリントなのが常識なのですが、どうもこのダイヤルは「黒」と「白」のプラスチックを溶かし合わせて文字を形成しているようです。なんと表側の黒いプラスチックを数字の形にカットし、そこに白いプラスチックを流し込んでいるっようなのです。

まったくもって信じられません。この時代にレーザーなんてあったんでしょうか。まるでオーパーツを見ているようですが・・・(オーパーツ=「それらが発見された場所や時代とはまったくそぐわないと考えられる物品を指す。」ウィキペディアより参照)。

ちなみにこの後大変な事になりました。いつものように熱を掛けたら激しく変形したんです(苦)。

こういった造り方をしているのなら予想出来た筈なんですけどね。仕事だと思ってやらないとどうもこの辺が抜け気味です。まあ息抜きみたいな作業ですから仕方ないんですけどね。