ダイヤルの下地処理

数字の部分は多少歪が生じているのと隙間が空いている可能性もあるので表面を研磨後に全体にサフェーサーを塗っています。もちろんその前にはプラスチックプライマーも。

この後いつものように60度程度の熱を掛けるのですがそれがこの後のひどい仕打ちの始まりでした。この部分だけは恐ろしく熱に弱い造りになっているのです。恐らくは表側の黒い樹脂と裏側の白い樹脂との伸縮率(溶解温度?)に差違があったのでは・・・と思う次第です。

これにより輪郭は見るも無残にヘナへナな形になってしまい、「これはもう諦めて電話機自体の追加補填も仕方ないか」とも考えましたが、ゴトー氏のアドバイスによりこれをさらにバラバラにしてシャコマン(バイスプライヤー)で平な板に圧接し、もう一度高温下に曝す事で強制的に元に戻してみる事にしました。

結果としてはフニャフニャだった輪郭は元の平な形に戻ってくれて何とか収拾がつきました。

いやー、熱可塑性素材を甘く見ていました。これが仕事だったらもれなく胃に穴が空いていた事でしょう(苦)。

くわばらくわばら・・・。

黒電話のダイヤル 文字部転写

今回の再塗装にあたっては、本体の色を変えるに加えダイヤル部の字体(フォント)も変えてさらに全体のデザインを変えていきたいと思います。

文字はダイヤルの穴部分にピッタリとなる筈なので、マスキングテープを貼ったら透き通った文字をトレースしていきます。

黒電話 分解

とても単純な構成ですが一つ一つのパーツが何故か魅力的です。

この頃の製品は余り効率良く作られてこなかった為か、逆にどれもが出来が良さそうで簡単には壊れないような部品に思われます。

ちなみに購入したのはこれを含め2台で、どちらも動作確認済みの物です。ダイヤル回線契約なら普通に使えてしまうんですよ(笑)。
普通に使うのも魅力的ですが、どうせならと色々ラインナップを考えて複数作ってみたいと思います。

ちなみに計画はこれだけでは無く色々同時進行していきます。

構想を練るのはとても楽しいのですが、それと比例してどんどん睡眠時間が減っていくんですよね。連日就寝が4時になってしまっています(苦笑)。