PANTONE 色見本風ポストカード

pantone1 amazonで頼んでいた商品がUnited Kingdomから届きました(普通にイギリスって言えって話ですが)。

クリックしてから一ヵ月程、すっかり忘れていました(笑)

pantone2 と言う訳でジャジャーンと!

なんとパントンのポストカードです。こういうのもあったのですね~(嬉)。

pantone3ケース表面にプリントされていた「100」は色番号の事を指していて、またこれはこの中に100色のポストカード(!)が入っている事も意味しています。

この値段で嘘だろう、と思っていましたが。

pantone4 本当に100枚ありました(多分)。これ、超ヤバいですよ・・・。

pantone5折角なので手元にあるPANTONEの色見本帳と照らし合わせてみると、

pantone6 当然ですが同じ色が見つかります(嬉)。

pantone7 と言ってもポストカードの方はそれなりの印刷なようで、色見本帳程正確に印刷はされていないようです。それは違う色でしょう!とツッコミたくなりますが、車の色見本でもこういうのありますからね(苦笑)。

それにしてもこれが¥2,000以内で買えるなんて、ちょっと信じられません(そのせいかこれを最後に入荷時期が未定に…)。

pantone8いやー、楽しいです。何に使うと言う事は全く無いのですが、眺めているだけで癒されます。そして勿体なくて使えません(笑)。

ただ問題は、色見本に興味が無い方がこれを一枚だけ受け取っても、多分全く意味が分からないのでは無いかと…。

ミントグリーンが続きます

mic100先日、とある業者様(芸能事務所と言うのでしょうか)からマイクの塗装のご依頼を頂きまして、ご依頼の前に実際の色を見てみたいという事で事前に色見本をお貸出し致しました。

尚、画像のマイクはその案件とは全く関係がありません。

standox1こちらがお貸出しした色見本帳の一部で、マイクの一部にこの明るいミントグリーンを入れるようご指定を頂きました。それにしてもポルシェにこんな色あったんですか!と(笑)。

car9 珍しい色なので当店用の色見本としても抑えておくことにしました。

car8 しかしこの色、どこかで見たような気が…。

car10 って!

いや、今回のマイクに塗った色は手前の三個で、奥の二個は全くの別件で塗った色なのです。

画像だと殆ど同じ色にしか見えませんが、実物を見てもパッと見はやはり同じ色としか思えません。

corsair54ちなみに奥の二個は現在仕事の方で作業中のCORSAIR PCケースに採用している色で、こちらはPORSCHEの色では無く、PANTONEの色(カラーコード: 322)を見本として独自に作成した色です。

pantone (1 - 1)-6さらにその後私物として購入したPANTONE UNIVERSEのICE-WATCHがほぼ同じ色!と言う発見もありまして、かなり珍しい色である筈なのに今回のマイクで偶然が3回続いてしまったのです。こんな事ってあるんですね。

car11車の修理をやっていると(今はやっていません)、同じ車種や同じ色が立て続けに入庫して不思議に思うと言う事は良くあるのですが(珍しい事なのでそう気づくだけではあるのですが)、今回の件はさらにそれの上を行くような珍事でした。世の中的にこの色が流行っているというなら判らないでもないですが、普通は使わない色ですしね。

ちなみにポルシェの色は出来るだけ発色を良くしたかったので配合データ上から黒(MIX571)は抜かしてあります。

と言う事は、配合データからその黒を抜けばこのPANTONE FORMULA GUIDEの「322」やパントンファッション、ホーム + インテリア系の「Cockatoo」の近似色が作れる!という事で、322から作った色に関してはその配合データを公表しましたが、違う塗料メーカーでもPORSCHEの「mint gruen」(カラーコード:22R)の配合データを調べれば(そして黒を抜けば)これとほぼ同じ色が作れる!という事に至ります。

と言う事で全然興味が無い方にはアレですが、色(と色見本と配合データ)のマニアとしては今回の事ではちょっと興奮してしまいました。二度ある事は三度あるんですね。

色彩照合

car6 先日ピンクカラーでの迷彩柄塗装を行っていた時に作成した色見本とテストピースです。その後熱も掛けまして、本体(ご依頼品)は既に発送致しました。

car7 今回カモフラ柄の塗装に使ったのはこの4色で、それぞれの色はSTANDOXで配合データを作成していますが、今度はこれにPANTONEカラーの色番号を適合させよう!、と言う作戦です(と言うか普通に作業、なのですが)。

pantone1 PANTONEの色見本は印刷物なのでそもそも塗装とは大きく異なりますが、これらの色見本が塗装にも応用出来れば何かと便利になるので、何とか互換性を持たせられればと色々試しています。

尚、こんな事をやっているからは判りませんが、先日大手塗料メーカーから配合データを作って欲しいとのお問合せを頂きましたが、現状そこまで出来る程の力はありませんでして…。

pantone2 と言う訳ですが、こんな感じで塗装した塗色に近い物をPANTONEの色見本帳から選び出します。

pantone3 通常は色見本から色を選んで塗装する訳ですが、この作業はそれの逆ですね。当然塗装と印刷は違うのでフリップフロップ性(方向性による色の見え方の違いみたいな感じ)は無視する訳ですが、見本の中から一番色を選ぶと言う作業自体は可能です。

pantone4PANTONEのフォーミュラガイドとゴーガイドそれぞれの色見本帳から近似色を選び、それらの色番号をSTANDOXの配合データと共に書き写して、さらに後日色見本としてプレート化しておきます。自動車補修用塗料ではこういったパステルカラーの色見本が殆ど無いので、実際に色味が見れて配合データも確認出来る色見本があるととても便利なのです。

そう言えば先日STANDOXのデモマンの方と話した所によると、塗料メーカーとしては色見本は赤字分野でしかないので今後はそれらを廃止していくようです。

確かに補修塗装には多角型分光測色機(塗膜にレンズを当てて直接色を読み取るような装置)が便利だと思いますが、うちの場合だとその読み取る方の色が存在していない事の方が多いので、だったらそれよりもマンセル色立体の塗装版!みたいな物の方が役に立つかもですね。

結局地道にやっていくしか無いですか…。

ピンク迷彩塗装

camo 業者様からのご依頼案件なので被塗物については紹介出来ませんが、並行してテストピースを作成していましたのでそちらを交えて紹介しようと思います。

今回は当店としては珍しい迷彩柄、いわゆるカモフラージュ模様です。

camo1 イメージとしてはこういったピンク色の迷彩柄で、色見本帳からそれらしい4色のピンクを選びます。

camo2 また今回は各PANTONEカラーをSTANDOXに変換して配合データも作製します。

camo3 使用した原色はスカーレットを基本とし、白と黒で明度を調整、黄色味が欲しい物に関してはコーラルレッドで色相を変化させます。

camo8 ちなみにカモフラ柄の塗装は、私がまだ見習いと言う時に自分の携帯電話に塗装したくらいで、人生でこれが二度目となります。

camo4マスキングはいつものメス型パターンと違ってオス型の貼り方なので作業自体は楽なのですが、この方法だとどうしても膜厚が付いてしまうのでちょっと気持ちが悪い感じがします。最初に貼った物は3回分(3色分)の膜厚になる訳ですからね。

camo5 ちなみにテストピースだと思って甘く見ていたせいか、途中でマスキングが切れてしました(苦)。

が、一旦捨てた雌型のシートの一部をカットして端に使う事で対応しています。

camo6 と言う訳でテストピース(と実際の被塗物)のベースコートが完了です。後は最後に艶消しクリアーを塗っています。

ちなみにご依頼品の方はサイズがもっと大きく、また形状も激しく凸凹していて結構大変でした…。

camo7各色については配合データも作れたので、後日再びPANTONの色見本と照らし合わせて近似色を選び、色見本のプレートを作製しておこうと思います。