一応試作品も

zippo5こちらは初期の段階でイメージ作りの為に作製した所謂試作品みたいな物ですが、折角なのでそれぞれを組み合わせて完成させる事にしました。ちなみにこちらは昨日紹介した「仕込みUSB」に使った6mm厚のMDF板では無く、およそ2ミリ厚くらいの「バインダー」をカットして使っています。

zippo6 こちらは特に強度は必要無いのでエポキシでは無く木工用ボンドを使っています。ただし速乾なのでかなり早いです。

蓋の部分はカットして分割されていますから、折角なのでオリジナルのZIPPO同様にヒンジの部分で稼動するようにしたいと思います。

zippo7 出来ればこれの固定に真鍮製のカシメがあれば良かったのですが、さすがにそう都合良く材料が揃っていたりはしないので、皿ネジをボール盤に挟んで金ヤスリを当てて形を変えます。最初はテーパー状でしたが良い感じに頭が平らになってくれました。

zippo8 ちょっと判り難いのですがヒンジ部に挿したネジは頭の部分が「+」になっていて、このままだとちょっと残念ですから、だったらと言う事でここを真鍮用のハンダで埋めてしまおう!となりました。

zippo9強力ヤニ入り?の為かまるで吸い付くように綺麗に盛れました。うーん、見た目はカシメそのもので何だか良いじゃないですか・・・(惚)。

factory (1 - 1)-4実は良く覚えていないのですが、何故だか本物のジッポーケースにピッタリ収まりました(怖)。測った覚えは全く無いのですが、マグレでもここまでピタリと入るとは思えませんから恐らくはどこかで測ったんでしょうね。遊びとなるとどうしても楽しさが優先してしまい記録とか記憶とかはついついどこかに飛んでいってしまう事がよくありまして・・・。

と言う事で一応これもそれらしく出来たので、本来ならばこれをデザインした本人にサプライズ的に渡すのが一番なのですが、多分彼もこのページも見ていると思うのでそうも行かなくなっちゃったんですよね~。いやー、失敗したなぁ、と(笑)。

 

仕込みメモリー

factory (1 - 1)-6 既に先日完成品を紹介してしまいましたが一応作業途中を撮影していたので紹介したいと思います。

そもそもは服飾関係のデザイナーをやっている従兄弟がデザインしたZIPPOを、レーザー加工機を使ってその模造品を作って驚かせようと思ったのですが、折角なので何か実用的な物として使って貰えればと言う事でUSBのメモリーをそれに仕込もうと思った次第です。イメージとしては杖の中に刀を仕込んだ「仕込み杖」みたいな感じですかね(全然違いますが・・・)。

zippo 使った素材はMDF板で、これの良いところは加工がし易い事、見た目も何だか良い感じ(笑)、そして何より安価と言う事です。レーザーを使ってのカットや加工は試行錯誤の連続で、実際に出来上がるまでに結構な数を失敗して廃棄になってしまう分もあるのです。今回も当初は大きな壁時計を計画していたのですが(形はZIPPOのままで。笑)、データ量が多過ぎる為かエラーが多発してそれは断念し今回のサイズとなった経緯があります。

ただそれにしてもUSBメモリースティックを埋める程のスペースもレーザー彫刻で掘り込めますから、さらに使いこなせればもっと面白い事が出来そうですよね。

zippo1 カットしたMDF板とUSBメモリースティックの固定はエポキシ接着剤を利用し、位置を合わせたらこんな感じに固定します。5分硬化の速乾タイプですからその辺の接着剤を使うよりも早く、かつ実用に耐ええる強度が得られるのでエポキシ系は本当に便利です。これを知ると瞬間接着剤とかはもう必要ありませんよ(大体熱を掛けると剥がれるって・・・)。

zippo3さらに今回一ひねり入れたかったのがUSBスティックに付いているLEDライトの活用で(データをやり取りする際に光っているアレです)、本来であればメモリースティックは筐体の中央に配したいところですが、ブランドロゴの一部をこのLEDで光らせる為にそれぞれの位置を調整しました。なので本来は丸かったピリオドを四角くレーザーカットしています。

ただこのままだとLEDが奥の方にあって光っているのがちょっと判り難いですから、ここにも少し工夫を凝らしてみる事にしました。

zippo2アクリル板を立方体にカットします(って実際は何かをカットして生じた破片なのですが。笑)。

zippo4これを四角くカットした部分に埋め込みます。周りの光を集光?して表面にまで光が届くようになりました。うーん、良いじゃないですか!(実際作業現場もかなり楽しんでます。笑)。

factory (1 - 1)-5で、実際にパソコンに挿してみると昨日紹介した様にこんな感じでちゃんとLEDが光ってデータのやり取りをしているのが確認出来ます。これが見えるだけで「働いてるな~」って安心出来ますよね(私だけかも知れませんが)。

factory (1 - 1)-7開封は本物のジッポーのようにヒンジを軸に開く訳では無いのですが、上の蓋部分にはUSBメモリースティックのキャップを仕込んであるので蓋が落ちる事は無く、ボディを持って上に引っ張ればスポっと抜けるようになっていますし、閉める時はカチっとしっかり嵌ってくれます。ヒンジ部分には穴が空いているのでそこにストラップを付ければカバンなどにも取り付けられますかね。

何よりも16GB分のデータ保管が出来るって実用的な所があるので、これならプレゼントとして迷惑がられる事は無いんじゃあ無いかとは思っています。まあ多分、ですが(笑)。

土曜の夜の部

factory (1 - 1)-2相変わらずこれでもかと言うくらい次から次に仕事が入ってくるのですが、一応週末と言う事もあって本日は現場作業は程ほどにし、先日から作業をしていた模造品の作製に勤しむ事にしました。

ちなみに画像に写っているのはレーザー加工をやりに来ていたPRO_Fit二階フロアー間借り人でタスナニカ代表のJIROちゃんで、今日は毎日鋳造改め牛皮でブックカバーの試作品を作っていたようです。

factory (1 - 1)-3 この作業台の右奥スペースが主にJIROちゃんが使っているデスクで、ちょっとお邪魔して私も今日はここで作業させて貰いました。かなり散らかっちゃってますがこのゴチャゴチャ感が結構好きだったりします。

factory (1 - 1)-4 実は結構色々やっているのですがとりあえず今日は出来上がった画像を先に紹介したいと思います。こちらは本当はボツとなる案件だったのですが折角なので一応組み付けてみまして、さらに昨日届いた本物のZIPPOと入れ替えてケースに収めてみました。素材は¥100ショップで買ったMDF板製のバインダーで、レーザーカット&彫刻を施して3枚を貼り合わせた構成になっています。詳しい製作内容についてはまた後日紹介しますね。

factory (1 - 1)-5ちなみに本命はこちらでして、先ほど紹介した物と同様これらに施されている装飾やロゴは私の従兄弟が運営しているブランドのロゴと、彼がデザインした物です。近々工場に遊びに来るとの事だったのでイキナリ見せてビックリさせたかった所もあったのですが、むしろ先に画像だけ見せてしまい悶々して貰った方が面白いかと思いまして(笑)。工程の方もかなりヤバイので詳しくはまた後日紹介したいと思います。ここの所余り得意では無いデスクワークが続いてしまい、背中から肩がもう本当に大変な事になっていまして・・・(重)。