自宅ベランダ床の塗装

自宅のベランダはこれまで余り使う事が無かったので気にしなかったのですが、つくね(保護猫)を迎えてから頻繁にここを利用する事になって、床全体に細かいクラックが生じている事に気が付きました。

ちゃんと撮影していなかったので判り難いのですが、床に細かいクラックが入っているのが判るかと思います(つくねの毛では無くひび割れています)。

調べてみるとベランダは防水FRPなる物で、使われている塗料はポリエステル樹脂、これが剥き出しになっています。自動車部品で言うと社外品FRP製バンパーのゲルコートままの状態ですから、耐候性の低いこの樹脂がそのまま露出していれば割れてしまうのは当然ですよね。これなら割れる前に耐候性の高い自動車補修用塗料を使って塗っておけば良かったです。

と言う訳でいつもお世話になっている塗料屋さんに相談してみたところ、こちらがお勧めという事で取り寄せて貰う事に!水性一液性の塗料です。

フローンFRP防水面用アクアトップ – (防水材|トップコート)

下地処理はいつもと同様ペーパーとスコッチで足付け処理を行い、よく脱脂清掃を行いました。ちなみに塗料の説明書には「アセトンで脱脂」と説明されていて、これはいつも使っているシリコンオフ=ノルマルヘキサンよりかなり強い物ですが(揮発も非常に速い)、なんでだろう?と考えてみたところ、もしかしたらポリエステル樹脂表面を若干溶かしつつ(侵しつつ)、これから塗る塗料の密着性を高めているのかも、と思った次第です。プラモデルの樹脂(PS=ポリスチレン)に塗装を行う際、塗料事態が母材(樹脂部品)を溶かして密着するので足付け処理が必要無いのと同じような感じですかね。

という感じですが比較的早く終わりました。マスキングから足付け処理、片付けまで含めても3時間といった所です。際や角など塗り難い所は刷毛で、その他はローラーを使いました。いつもやっている塗装とは気にする度合いが1%くらいで済むので、精神的に凄く楽なのは良かったです(笑)。

ちなみにこれを行ったのはまだ涼しい時期で、真夏だったら体力面でもヤバかったと思います(なのでこれからの季節は全くお勧め出来ません!)。

結果としては良好で、説明書に記載してあったとおり全面に出ていた細かいひび割れは塗装だけで全て埋まりました!パテとかサフェとか要らないなんてまるで夢のような塗料です(笑)。

使ってみた感じとしては、今回の塗料は比較的弾力性があるようで、ひび割れを充填する程に厚塗りしても割れたり感じがしません。現時点で塗り終わってから二カ月程経ち、真夏の熱々の状態に入っても元々あったクラックが出て来る様子は全くありません。塗装後の乾燥(重合)も早く、塗り終わってから半日で使えるというのもGOODです。本当に素晴らしい塗料です!

尚、ひび割れの原因はやはり紫外線の可能性が高く、こことは別にある3階の余り日が当たらない同じような防水FRPのベランダの床はまだクラックが出ていませんでした。なので今回塗装は行いましたが、出来るだけ真夏の紫外線を遮られるようにとベランダにタープを張る事にしました!

尚、ベランダには元々ポリカーボネートの庇があるのですが、全体を覆う程のサイズでは無く、なのでつくねが雨の日でもベランダで遊べるよう何かしらを張っておきたかったんですよね。

ただそのままタープシェード等を張るとベランダ面積=天井高が低くなって狭く感じてしまうので、既存の庇にアルミ棒を固定し、柱を延長する事にしました(画像で2本飛び出た棒)。キャンプなどでテントタープを張る際に主柱となるポールを2本立てますが、それと同じ役目のような物です。ただここにポールを立てるのは凄く邪魔だし見た目も良くないので、横から柱を突き出す形としました。

製作時の画像が殆ど無いのですが、使った材料は判るので後日こちらも紹介しようと思います。現時点でタープ張ってから一カ月程経ちますがめっちゃ快適でお勧めです!

色相環キーホルダー ウォルナット仕様 完成

先日紹介していた、ウォルナット無垢材を使った色相環の色見本キーホルダーです。

一つずつ木目が違うので、こちらは実物を見てから購入して欲しいと思い、販売は今年の5月に開催されるデザフェスでの出品を考えていましたが、「欲しいけど遠方で買いに行けない」という方がいらっしゃったので、ウェブショップでも販売する事にしました。尚、そちらでは「天然木を使用しているため、1点ごとに木目は異なります。木目は選べません。ご了承くださいませ。」という注意事項を記載しています。

ウォルナット仕様は数種類あって、とりあえず一番安価な仕様=オールウォルナットと、こちらの結晶塗装の2種類をウェブ販売する事にしました。

ウォルナットを使った背板に比べるとこちらの結晶塗装の方が手は掛かっていますが、これらは「本塗りの前に結晶目を見る為の練習台」みたいな感じで塗っているので、実はそんなにコストは掛かっていません。採用しているのも綺麗な結晶目が出た物だけを使っていて、普段仕事でやっている「お預かりした物を施工する一品物」に比べれば失敗が許されるので精神的には非常に楽なのです。手休め的に出来る丁度良い息抜きになっていたりもします。

ちなみに当初購入していたウォルナットは厚さが2ミリまでだったのですが、

その後1ミリ~1.5ミリまでの物を作ってくれたので、

それを背板とした、こちら「オールウォルナット」の仕様が出来た感じです。

私的にはメリハリが無いのでそんなに好きでは無いのですが、

天然素材が好きと言う方は結構多いので、一般向けとしては良いのかも知れません。私的には塗る箇所が少なくて助かるのですが(笑)。

尚、これがアクリル板の場合はレーザー彫刻しただけでは駄目で、その跡に彫った溝に塗料を入れる必要がありますが、ウォルナット材はその焦げ目だけで線が表現出来るので、これも楽でとても助かっています。

ちなみにTwitter(X)を見ていて気付いたのですが、「製造は外注任せ」と言う方が結構いらっしゃって、加工は勿論ですが発送までを外部委託、本人はアイデアと設計だけしかやっていないようなのです。確かに量を作って利益を上げるのならその方が良いのでしょうが、私的にはやはり自分の手で最初から最後までをやり遂げたいですかね(うちの口座残高が一向に増えない理由の一つがこれなのだと…)。

色相環キーホルダー ウォルナット仕様

ほぼ完成形に至った色相環キーホルダーですが、

その後2ミリ~3ミリ厚のウォルナット無垢材を入手したので、これを使ったウッド仕様のキーホルダーを作成する事にしました。ただそのままだと仕上がりが悪くて使えないので、ダブルアクションサンダー#80→#120、手研ぎ#120→#180→#240で目を均しています。

アクリル板の場合は予め台紙が貼っていますが、この場合は木素地が剥き出しなので、焦げ目がつかないようマスキングテープを貼ってからレーザー加工を行います。

レーザー彫刻&カットで裏と表のパーツを切り出した状態です。この後このマスキングテープを剥がす作業は結構面倒なので、これは持ち帰って作業するようにしています(自宅での作業は工賃として考えない為)。

アクリル板に比べて良い点としては(楽な点としては)レーザー彫刻した所が焦げて色が濃くなるので、この後溝に色を入れなくて良い事です。材料費は高くつきますが、作業が楽になる分コストを落とせています。

出来上がった枠に結晶塗装の黒を塗った背板と、ミラーアクリルのキャンディーカラーピースを取り付けて完成です。渋くて良い感じですね!

こちらはそれぞれの色相環ピースを違う仕様にした物で、手前からソリッドカラー、メタリックキャンディーカラー、ミラーキャンディーカラーとなります。私的な好みとしては木目にはメタリックキャンディーが合いますかね。

さらに薄い板=1mm厚のウォルナット材を入手したので、背板もこれで作ってみました。オールウォルナット仕様ですね。

裏側のデザインは既存と同様で、色相環のそれぞれの色をRGB値で記しています。

当初はこの木目が製品毎にバラつきがあるので気に入らなく(私的にはiPhoneのようなカチっとした個体差の無い工業製品的な品質が好きです)、幾つか作ってはみたものの製品化をする予定は無かったのですが、ワークショップを開催した時に参加された方々からの評判が良かったので考えを改めた次第です(毎回これな気がしますね…)。

その後もウォルナット材の入手を安定して出来ているのである程度の数を制作出来ましたから、デザフェスの前にウェブショップでの販売も検討しています。販売日時についてはTwitter(X)で事前にお知らせしていますので、もし宜しければそちらもチェックして頂ければと!

色相環時計用手提げバッグ

今年の5月に出店するデザフェスで販売する色相環時計ですが、こちらは私が作っている時間が無いので、アルバイトをお願いして量産体制にしています。

尚、色相環のピースはある程度の数を塗っておいたのですが、それ以外に使う材料が足りなくなったので、それらも順次手配しています。

と言う訳でジャジャーンと!セイコー製のSKPを大量に仕入れました。尚、ムーブメントは海外製の安いものと、国産のSKPをそれぞれ使い分けています。今まではオーダーで変更していましたが、今回は予め組み込んだ物をそれぞれ選んで購入して頂く形にします。それぞれの差額は¥1,000といった感じです。

あと針を着けてプラケースに入れて販売する物と、針を着けない状態で購入者ご自身で着けて貰う廉価版をそれぞれ設定しようと思います。箱に入れるとその分材料と手間のコストが上がってしまいますが、「直ぐに飾るので!」という事であれば箱は要らないですからね。

そしてご購入いただいた際に入れる手提げ袋ですが、当初このような安価な物にレーザープリントしたシールを貼った物を用意したのですが、どうもチープ過ぎたので、

塩ビ製の透明バッグを購入してみました!

ただ作って直ぐに梱包したからかとてもビニール臭く、それぞれを袋から出して干しておきます。

こんな感じで中身が丸見えなので、購入した人のこれを見て欲しがる人がさらに増えてくれればと思っています。時計にピッタリでとてもかわいい!

裏側に貼った千代紙も見えるので、このままの状態で陳列して選べるようになっています。

実際に持って貰って撮影してみました。

色相環のキーホルダーは45×60なので、ちょっと大きい感じですね。

 .nuko(ドットヌコ)キーホルダーは横幅が~36ミリなので丁度良い感じです!

あと比較的お求めやすい金額(数百円)のキーホルダーを作りたいので、現在この辺を色々検証中です。単色ベタ塗りのシルエットだけで成り立つブラックラビットは、やはりというかデザインが素晴らしいですね!