デビルビス ガン

devi5少し前に購入したデビルビスのミニスプーレガンDEMI2です。口径は0.5mm、0.8mm、1.1mmの三種類がありますが、私は0.8mmを購入しました。尚、画像はその前にお借りしたデモ機です。

devi1スプレーガンを購入した時は丁度何かのキャンペーン中で、製品に同封されていたファックス用紙を送ったら、なんと抽選に当たってしまいました(笑)。

deviジャジャーンと!デビルビスのTシャツです。

devi2 一等は大型テレビか何かで、Tシャツは確か三等だったと思います。有無を言わさずLサイズを送って来る強引さが私的には結構好きです(笑)。

devi3デザインはまさにスプレーガンのメーカーだという事が一目瞭然で、 DUPONTのTシャツの時も衝撃を受けましたが、中々どうしてこちらも全然負けてません。一体どうしてここまで押しを強くするのだか(苦笑)。

devi4 プリントされているガンはやはりと言うかDEMIⅡでは無くGTIでした(とても良いガンで評判も良いです)。

非常に嬉しいのですが、今の私には公の場でこれを着こなす勇気自信が無く、いつかその日が来るまで大事に取っておこうと思います(笑)。

pen25ちなみにこのDEMIⅡ、実際に使い続けてみた感じとしてはかなり特殊な感じです。謳い文句の通り、ノズルパターンを最小にまで絞ると今までのガンでは考えられないくらい小範囲でのスプレーが可能です。

画像はボールペンの胴軸を塗っている時で、ボールペンのパイプは直径が10ミリ程の円柱形ですが、それをスプレーガンで塗る場合は8角形と想定して塗る為、スプレーパターンの幅は3ミリくらいで十分(実際はそういう考えではありませんが)、なので丁度このガンが良かったのです。結果的に塗料を無駄には使いません。

まだ30回くらいしか使っていませんが、一応現時点での良い点と悪い点を挙げてみますね。


【良い点】

・信じられないくらい極細パターンで、ちょっと自信を失うレベルです(最初は狙った所を外してショックを受けました…)。

・低圧ガンらしさがしっかり残っていて、塗着効率は抜群です。

・口径0.8mmですが、塗料を押し出すような感じで粘度の高い塗料でも普通に出ます(=隠蔽が早いです)。

・極細を謳ってはいますが、広げようとすればパターンはかなり幅広になります。細いだけでは無く調整幅が広いので使う用途は広いかも知れません。

・低圧ガンらしく塗料ミストが少ないです。給排気がしっかりしていない環境下で、低圧ミニガン(LPH-50)で毒ガス室状態ならば改善出来るかも知れません(ただしそれは違う方の根本を見直す必要があると思いますが・・・)。


【悪い点】

・相変わらずトリガーが重いです。これが嫌で私はデビからは離れました。

・トリガーのストロークが大きいです。ミニガンなのでもう少しショートストロークの方が…。

・パターン調整のネジが延々回ります(微調整出来るのは良いのですが、ワンタッチで小→広には出来ずとても大変…)。

・塗料カップは細身の方が良かった(まあこれは変えれば良いだけですが。吉野紙を16枚切りにするとサイズが足りないんですよね。って判りませんか…)。


と言う感じでしょうか。かなり私的見解なのでまともに捉えて頂かなくて大丈夫です。

総合的に言うと、これは車の塗装屋さんがミニガンとして使うのが前提で、模型などを塗る塗装屋さんには難しいかも知れません。低圧特有の塗料が余り微粒子化しない点が私的に良いと感じていますが、IWATAの低圧ミニガン(LPH-50)で慣れている方からすると違和感を感じると思います。SATAのNR(低圧ガン)など、その素晴らしさを知っている塗装屋さんなら問題はありません。

低圧ガンの良さは、スプレーガンから出た塗料が被塗面に到着するまでに極力溶剤を揮発させない事で、被塗面に塗着した塗料の乾燥を遅らせ、その間にメタリック粒子を綺麗に並べると言う効果があります。また塗料飛散も少ないので、余分な塗料を使わず、周りへのミストも減らす事が出来ます。低圧ガンは良い事だらけなのですが癖が強いのでその考えに慣れないと難しいかもですね。SATAのNRも出た当時は「何だこれ全然使えない…」と思いましたが、あれの良さを知ってしまうと他のガンで淡い系のメタリックは塗れません(ただし現在の小物塗装には必要ありませんが…)。

あとは付属してきたメーターが結構邪魔なので、もう少し慣れたら外してしまおうと思います。あると便利ですが、こちらも小物の塗装には無くても良いかなぁ、と(笑)。

塗装作業マスク

mask1 塗装屋さん向けのマスクと言えばこちらの3Mの防毒マスクが有名で、私もかなり長い間お世話になっている製品です。

mask3こちらのマスクは防毒フィルター(多分活性炭)と防塵フィルターを組み合わせて使う事で体内に入る有機溶剤を防ぐのですが、実は余り効果は長く持たないと言う弱点があります。

改めて3Mのオフィシャルサイトで調べてみると、カタログ上の平均値で270分、何と5時間持ちません。もう少し持つと思っていましたが、えーと、一日持たないんですか・・・!?、と。

mask2 ですので少しでも長持ちさせる為には使用時以外は上の画像のようにフィルターを密封して保存する必要があって、ただ殆どの塗装屋さんはこんな事はしていませんよね。と言っても私もちゃんとこうしたのは数年前からで、それまではマスクに付けっ放しで常に大気解放でした。

ただ空気に触れている以上は使わなくても劣化しますから、その状態では比較的早い段階で防毒の意味は無くなります。チャンバー室があると言う事で多少は意味があるかも知れませんが、基本的には単なる防塵マスクと変わり無くなってしまうのです。たった3時間で(苦)。

mask と言う事で私が半年くらい前から使っているマスクがこちらのシステムで、まあ本業の塗装屋さんなら普通に判ると思いますが、スプレーガンに来ているエアーを途中から分岐して、マスクにエアーを強制送気する方法です。

mask5 そもそも最初に勤めていたディーラーではISOの認定取得上の事からか安全管理に非常に厳しく、塗装作業時は宇宙服みたいに全身スッポリ被るスーツの着用が義務付けられていました。さらに塗装用のエアーとは別に人体用のエアーがあって、塗装時は2本のホースを駆使して作業すると言う結構面倒な環境だったのです。サフェすらその辺では塗らせて貰えません(!)。

それもあって独立した当初にはこのマスクを買っていたのですが、当時使っていたコンプレッサーではどうも油臭い!と言う事で長い間使っていなかったんですよね。ただ今使っているオイルフリーのコンプレッサーではそれが感じられなく、しかも途中に4回フィルターを通って来るので、もしかしたら普通に呼吸するよりも健康に良いかも知れないという始末でして(笑)。

mask4エアーの調整は途中のネジで調整出来るようになっていて、ただSATAのように激しくエアーを使うスプレーガンの場合はそっちにかなりの空気量を持っていかれてしまうので、トリガーを引く度に少々苦しい思いをする事になります(使っている方は判りますよね)。なので本来は別ラインにする必要があるのですが、まあ今はそんなにエアー量も使わないのでこれで全然問題ありません。

ちなみにエアー分岐は部品さえ揃えれば簡単ですし、マスクも既存の防毒マスクを改造すれば自作も難しく無いと思います。当初は私もエアーホースが体に着くのが鬱陶しくて、ワンタッチで普通のマスクに着脱可能な物を作ろうと思ったのですが、使っている内にこのシステムに慣れてしまったので辞めました。車体を塗る場合はタイヤの所でホースが引っかかって本当に嫌なのですが(判ります判ります)、今はそれも無いので思っていた以上に使い勝手が悪く無かったのです。

さらに顔全体をカヴァーする面体付きの物もありますので、作業環境が芳しく無い方は手遅れになる前に調べてみると宜しいかと思います。何といっても体が資本ですからね~。

新★スプレーガン

devi デビルビスと言うメーカーから新しいスプレーガンが発売されたという事で、オートサプライヤーさんからチラシを頂きました。ちなみにオートサプライヤーさんとは、主に自動車の塗装に関する材料についての販売や情報などで塗装屋をバックアップしてくれるような存在です。

devi1今回出たガンのノズル口径は0.5mm、0.8mm、1.1mm の三種類で、何と80mm先でパターン幅が15ミリと言うのが売りのようです。本当ですかね~(笑)。

devi6デビルビスは最初の頃に少し使っていましたが、その後はSATAがメイン(と言うか当時勤めていたディーラーではSATAの使用が義務でした)で、現在の小物になってからは取り回しの良いIWATAがメインでデビは使っていません。

devi2特に今のIWATAで不満は無く、むしろもう一台口径が0.8mmか1.0mmのを買おうと思っていたのですが、おっと、カタログに何かとても魅力的なキャッチコピーが(笑)。

devi4 金額的にはIWATAのガンより少し高いくらいで、今回のキャンペーンではカップとメーター付きレギューレーターが付いてくる模様です。手元のメーターは少々邪魔ですが、あればあるで結構便利なんですよね。

今使っているSATAのエアーブラシ(口径0.3mm)にもこのメーターは付けてあって(と言うかSATAは適正エアー圧が肝なので)、普通だと「エアーブラシにメーターなんて必要?」と思うかも知れませんが、塗装を毎日やっているとついつい自分の癖が強くなってしまうので、そういった所では数値で確認出来るメーターは自分の修正に役立ちます。

私的な見解ですが、「俺くらいになると音を聞けば判るぜ」とか言って居る人の方が結構危ないです。

devi5と言う訳で早速やって来ていました。有り難い事にデモ機をお借り出来たのです。

実際に先日マツダのフューエルキャップを塗るのにこちらを使っていまして、8cm先のパターンは流石に15㎜を超えてミストが飛んでいましたが(エアー圧を抑えれば防げるのかも知れませんがやはり実用として考えなければなりませんので)、感じとしては悪くありません。

IWATAのBabyシリーズに比べると低圧らしらがちゃんと残っていて(IWATAは低圧だと意識しない所が良い点でもありますが)、ミニガンにしてはパターンを広げても上から下まで非常に安定しています。小物と言うより車のボディに十分使えるスペックです(当たり前ですか。笑)。

私の場合は体がIWATAに慣れてしまっているので使い難さはありますが(ストロークが長い、パターン調整のネジを回す量が異様に多く必要、カップはやはり径がスリムな方が)、大体スプレーガンなどの類は3ヶ月くらい使い続けてみないとその良さは判らないので、取り敢えず注文してしまおうと思っている次第です(既に注文しました!笑)。

届く時期に併せて長くつとか用意しておかないとですね(って、経費が・・・)。

IWATA低圧0.4mmガン導入

gun2先日注文していたIWATAの口径0.4mmが届きました。少し前に同じ様な形の0.6mmを購入したのですが、やはりと言うか結局こちらも欲しくなってしまった次第なのです。

通常「車体」を塗る場合は1.3mm~1.5mmが主流で、ドアの内側やスポット塗装の場合など小範囲を塗る場合に1.0mmを使う程度ですが、対称が小物となると繊細な塗装が多いのでさらに小さい口径のガンが必要になってくるのです。私の場合は元々そう言うのは持っていませんでしたから、今になって小さい口径のが必要になって揃えていたりするんですよね。大きいのに関してはスプレーパテ用のSATA2.7mmとかもあったのですが(恐)。

今回購入したのは上の画像の左の物で、右上にあるのが現在ロゴ入れ塗装などに多用しているSATAの0.3mm(または0.2mmに換装可能)です。その下にあるエアーブラシもIWATA製ですが、「トリガーは引く物」と言う固定概念と言うか、使い方が体に染み付いてしまっているので正直押すタイプの物は苦手なのです。多分自動車塗装屋さんは皆そうだと思いますが・・・(笑)。

と言う事で、これで0.2mm 0.3mm  0.4mm 0.6mm 0.8mm 1.0mm 1.3mm 1.5mmとある程度のラインナップが揃いました。また同じ口径でも「スモーク塗装専用」「キャンディーレッド用」などと使う塗料によって分ける必要があるので合計すると30丁くらいにまでなってしまっています。しかもそれの半分は日常的に使っているって、車の塗装とはやはりと言うか結構勝手が違うようになっているみたいです。車の塗装で使うのはせいぜい8丁くらいでしたからね。

ちなみに先日購入した低圧0.6mmも良い感じで、こちらの0.4mmも後日改めて使ってみた感想紹介しますね。まあIWATAなので間違いは無いと思いますが。