全身空調服化

以前から上着には袖の無いタイプの空調服を使っていましたが、今年はさらに気温がヤバイので、

さらにズボンも空調服にしました!

ちなみに空調ズボンは以前自作していて、ただこの時は普通のズボンに穴を開けて半ば無理やりファンを着けたので使い心地が悪く、なので今回は市販品を導入してみたという訳です。ファン付で5千円程度、バッテリーはベストの物を共用出来ますから(USB端子取り付け口が2つあるので)ストレスにもなりません。猛暑日の屋外だとこれだけでは厳しいかも知れませんが、30℃程の室内ならクーラー無しでもかなり快適です!

ただ塗装中やサンディング(空研ぎ)時にこれを使うと服の中に余計な物がどんどん入って来るので、

そういった場合にはこちらのエアーラインベストを着用しています。

以前買って凄く気に入っていたのですが、エアーを使い過ぎてコンプレッサーが回りっぱなしになりそれによって室内が暑くなる!という事で、レギュレーターを着けてエアー量を抑える事にしました。エアーベストを着る時は大抵クーラーも着けているので、これと併用すると体が冷え過ぎるくらいに効きます!

エアーマスクは使わなくなった3Mの防毒マスクを改造して使っていましたが、これだとエアーが抜けすぎる為かチャンバー効果が弱く、あと素材が加水分解してベタベタになるので一年経たず捨てました。わざとそうなるようにしているんですかね。

尚、元々使っていたこちらのビッグツールのエアラインマスクはその点全く問題無く、ただ頭に引っかけるゴム紐が伸びて使い難かったので、先ほどの3Mの物を移植して使えるようにしました。ちなみにもしこれが壊れたら、次はこちらのエアラインマスクを買おうかと思っています。

Twitter(今はもうXですか)を見ていると「防毒マスクガー!」という人を時々見かけるのですが、当の本人が使っている防毒マスクは果たして本当に効果はあるのか?と思ってしまったりします(勿論そんな事を指摘したりはしません)。

一般的に使われている上記の6001の吸収缶でも一個当たりの除毒効果は270分、左右二個で9時間しか持たないですから、毎日交換、または使わない間は密封して保管してもせめて一週間~一か月毎には交換しないと意味がありません。まさか一年とか使ってませんよね・・・?と思ってしまいます。

とは言え私が使っているエアライン式のマスクもこちらのようなろ過装置が必用だったりしますが、実際のところ使っていません(笑)。まあそんなに長い間吸わないですし、そもそもコンプレッサー直では無く一応塗装用のフィルター3個通ってやってきているいるので、まあそれで大丈夫かな、と思ってます。

そういった事もあって従業員を雇っている所は大変ですね。健康被害なんて出したら補償が大変ですから、もし吸収缶タイプの防毒マスクを使っていたら毎日交換し続けてこれは相当なコスト高なのではと…。

3M防毒マスク改 送気マスク

 本塗りの時に使う空調服を作ろうと、Monotaroで色々資材を購入しました。

 外径6ミリのナイロン&ポリウレタン製エアーホースです。自動車の塗装工場では殆ど見かけませんが(この太さでは流量が足りませんので)、エアーブラシには多用されるみたいです。

チーズやエルボー、スピードコントローラー(レギュレーター)なども買っておきました。

・・・が!

一部部品を間違えてしまったようで、本塗り用空調服=クーラーinタイベックの制作は一時断念です。まあこの辺は通販あるあるで、やはりと言うか見て買わないと駄目ですね。

と言う訳ですが、以前から使っている送気マスクが少々お疲れ気味でしたので、こちらを新調する事にしました。

ただ専用の物は結構高いので・・・

 今は使っていない、こちらの3Mの防毒マスクを改造する事にしました。

これなら¥3,000しないので、汚れたら交換すれば良いですしね(お使いの方は良くご存じかと思いますが、これ、加水分解してベタベタになってしまうんです・・・)。

今回はこの3Mのマスクに、直接エアーホースを繋いでしまおう!と言う作戦です。

 使うのはこちらのハーフユニオンで、片方をM5のナットで固定し、6ミリ径のホースを繋ぐだけと言う単純な内容です。

 正面に着けつならアングルタイプだと思っていましたが、マスク下型が良さそうだったので、ストレートを使う事にしました。

マスクのゴム部分に穴を開け、ネジが切ってある先端を挿して貫通させたらナットで取り付ける、と言う事だけです。

 エアーはスプレーガンに繋げるホースを単に分岐するだけなのですが、今回それを間違えてしまったので空調服が作れませんでした。マスクは新調するだけなのでホースは既存の物を使います。

 と言う訳で完成です。穴を開けてナット締めてホースを挿すだけなのでアッと言う間ですね。

 実際に使う場合は両サイドに装着した吸収缶は必要無く、これを外してもマスク内はプラス圧なので大丈夫です。

もしくはホースを抜いた時も(一応フィルターを通って)呼吸が出来るよう、着けたままでも良いかもですね(今までのは弁が無いので窒息しそうでした・・・)。

今まで使っていたマスクはベルトにフックが無かったので、その点でも今回のマスクになって便利になりました。

吸収缶は手軽な反面、防毒の効果としては5時間しか無いので、まともに使おうとすると超ハイコストになる筈なんですよね。「俺は時々しか使わないから大丈夫だぜ!」と思っている方も居るかも知れませんが、活性炭はパッケージを開けた時点で劣化が始まるので、初日以降は毒を吸いまくり、と言う訳です(恐)。

まあでも、そこまで気にしていたらそもそも塗装なんてやってませんか(笑)。

塗装作業マスク

mask1 塗装屋さん向けのマスクと言えばこちらの3Mの防毒マスクが有名で、私もかなり長い間お世話になっている製品です。

mask3こちらのマスクは防毒フィルター(多分活性炭)と防塵フィルターを組み合わせて使う事で体内に入る有機溶剤を防ぐのですが、実は余り効果は長く持たないと言う弱点があります。

改めて3Mのオフィシャルサイトで調べてみると、カタログ上の平均値で270分、何と5時間持ちません。もう少し持つと思っていましたが、えーと、一日持たないんですか・・・!?、と。

mask2 ですので少しでも長持ちさせる為には使用時以外は上の画像のようにフィルターを密封して保存する必要があって、ただ殆どの塗装屋さんはこんな事はしていませんよね。と言っても私もちゃんとこうしたのは数年前からで、それまではマスクに付けっ放しで常に大気解放でした。

ただ空気に触れている以上は使わなくても劣化しますから、その状態では比較的早い段階で防毒の意味は無くなります。チャンバー室があると言う事で多少は意味があるかも知れませんが、基本的には単なる防塵マスクと変わり無くなってしまうのです。たった3時間で(苦)。

mask と言う事で私が半年くらい前から使っているマスクがこちらのシステムで、まあ本業の塗装屋さんなら普通に判ると思いますが、スプレーガンに来ているエアーを途中から分岐して、マスクにエアーを強制送気する方法です。

mask5 そもそも最初に勤めていたディーラーではISOの認定取得上の事からか安全管理に非常に厳しく、塗装作業時は宇宙服みたいに全身スッポリ被るスーツの着用が義務付けられていました。さらに塗装用のエアーとは別に人体用のエアーがあって、塗装時は2本のホースを駆使して作業すると言う結構面倒な環境だったのです。サフェすらその辺では塗らせて貰えません(!)。

それもあって独立した当初にはこのマスクを買っていたのですが、当時使っていたコンプレッサーではどうも油臭い!と言う事で長い間使っていなかったんですよね。ただ今使っているオイルフリーのコンプレッサーではそれが感じられなく、しかも途中に4回フィルターを通って来るので、もしかしたら普通に呼吸するよりも健康に良いかも知れないという始末でして(笑)。

mask4エアーの調整は途中のネジで調整出来るようになっていて、ただSATAのように激しくエアーを使うスプレーガンの場合はそっちにかなりの空気量を持っていかれてしまうので、トリガーを引く度に少々苦しい思いをする事になります(使っている方は判りますよね)。なので本来は別ラインにする必要があるのですが、まあ今はそんなにエアー量も使わないのでこれで全然問題ありません。

ちなみにエアー分岐は部品さえ揃えれば簡単ですし、マスクも既存の防毒マスクを改造すれば自作も難しく無いと思います。当初は私もエアーホースが体に着くのが鬱陶しくて、ワンタッチで普通のマスクに着脱可能な物を作ろうと思ったのですが、使っている内にこのシステムに慣れてしまったので辞めました。車体を塗る場合はタイヤの所でホースが引っかかって本当に嫌なのですが(判ります判ります)、今はそれも無いので思っていた以上に使い勝手が悪く無かったのです。

さらに顔全体をカヴァーする面体付きの物もありますので、作業環境が芳しく無い方は手遅れになる前に調べてみると宜しいかと思います。何といっても体が資本ですからね~。