オートサービスショー2019②

先日に引き続き、東京ビッグサイトで開催されていたオートサービスショ―に行った時の紹介となります。

画像はANDEXさんの塗装ブースで、こちらは展示用なので壁は片面だけですが、実際には両側面から照明で照らせるようになっているので相当明るそうです。

塗装ブースの販売は自補修業界ではもう頭打ちな気がしますが(これから始めよう!と言う若い方はもう殆ど居ないのではと・・・)、自宅のガレージがこれだったら格好良いでしょうね。ただし見えなくても良い物が見えてノイローゼになりそうですが(笑)。

 先ほどのブースは最初から標準装備だと思いますが、既存のブースに後付け出来る加湿器もありました。水性塗料だと気温は低くても湿度が低いと肌が荒れてしまうので、冬場の加湿は必須になるようです。

 そしてIWATAのスプレーガンが!

小物の塗装になってからはスプレーガンにも余り拘らなくなっていたのですが、今回一緒に行った車の塗装屋さんから新しい情報を色々と教えて貰ったので、近々その辺も攻めてみたいと思います。時間が無かったので今度もう少し教えて貰わないとですね。

と言う感じで会場を歩いていると、こちらのALTIAさんのブースからは何やら不穏な空気が・・・。

 って、まさかのシンジ君(笑)。

なんとこちらはヱヴァンゲリヲン仕様の2柱リフトが!

恐らくは高齢化してしまったこの業界の将来を憂い、もっと若者に興味を持ってもらおうとこういう方向に行っているのだと思いますが、実際は単に担当者の方が好みなだけだったりかと(笑)。

 そして塗装副資材の王様3Mです!

こちらは研磨剤と接着剤がメインで、全体的に真新しい物は無かったのですが、逆に変な方向に行ったりしていなくて安心しました。

 パネルボンド用のガンも最初の頃と変わっていないみたいですが、いつの間にかエアー駆動の物も出ていたんですね。うちの様な場末の個人事業には全く不要ですが・・・(うっかり出し過ぎた時は失神しそうです。笑)。

一応一通りは回ったのですが、予定していたよりも半分くらいの時間で終わってしまい、その後はいつものGショックの塗装屋さんも合流していつもの塗装屋会となりました。今回はGショックの撮影はしていないのですが、塗装したそれを見た車の塗装屋さんも「これ普通の塗装屋じゃ出来ませんよ!」と驚いていました。まあ普通そうですよね(笑)。

尚、今回の催しでは各メーカー様より色々と試供品を頂きましたので、時間があれば今度そちらも撮影して紹介したいと思います。タッククロスは1年くらい買わなくて大丈夫そうです(笑)。

SATAエアーブラシ修理

 いつもロゴ入れ塗装などに使っているSATAのエアーブラシ(口径0.3mm)ですが、

最近グリップの隙間から、ベタベタする何かが染み出てくるようになりました。

シンナーで洗えば簡単に落ちますが、使う度にそれをやるのも面倒ですし、そもそも何故これが起きているのかが判らなく気持ち悪かったので、昔から懇意にして頂いているオートサプライヤーさんに相談してみると、

 なんと新しい部品を入手して来てくれました!

そもそもこのガンは日本に殆ど入っていない物なので(多分三個しか無く、その内の二個が私ので、もう一個は以前間借りしていたTACさんが使ってます)、簡単に部品が手に入る物では無い筈ですが、今回の為にわざわざ本国から取り寄せて頂いたのでしょうか。もう本当に有難い限りです。

 と言う訳で早速分解してみたところ、かなりシュールな光景に(笑)。

 どうやらこのガン、グリップはカバーだった訳ではなく、それ自体がスプレーガンの一部だったようです。こんなの普通ありませんよ・・・(恐)。

「最悪カバーをカッターで切って取っ払っちゃえば」なんて考えていましたが、そう言う問題では無かったようです。

 ネバネバの原因は良く判りませんでしたが(樹脂自体が劣化して溶け始めているのではと)、とにかくこれでスッキリしました。

 上が古い物で、下が新品です。少しデザインが変わりましたが使用は問題ありません。

しかしスプレーガンと言えばシンナーで洗う事は前提とされている訳で、そこに樹脂部品を使うのはどうなのか?と思いましたが、もしかしたら重量バランスとか、長時間使っても疲れないよう軽量化を考えての事なのかもですね。

とにかくこれで復活です。有難う御座いました!

ワークショップ用スプレーガン

 スプレーガンは既に20丁以上ありますが、普段仕事で使っている物を人に貸す訳にはいきませんので、今回新たにワークショップ用のガンを購入しておきました。IWATAのミニ低圧ガン、BAby SeriesのLPH-50です。

口径は車の塗装としては比較的小さめの1.0ミリで、カップは取り回しがし易いようこちらも小さめの130mlにしました。

このLPH-50は低圧ガンなのに噴霧が微粒化する傾向にあり、初めて扱う場合でも非常に塗り易く、少ないエアー量でもスプレーパターンは安定して綺麗に開きます。トリガーのバネも柔らく、それでいてトリガーに指が2本掛けられるので長時間使っていても疲れません。

また一緒に買ったカップの根元はフリーアングルのタイプになっていて、初心者でも非常に扱い易くなっています。

塗料カップの上部には空気を吸い込む為の穴が空いていて、また蓋自体も単に嵌っているだけですから(このタイプはネジとかではありません)、スプレーガンを傾けると塗料は普通に零れてしまいます。派手にやると蓋が落ちて中の塗料がジャバっと零れるので大惨事にも成り兼ねませんから、スプレーガンの向きを変える度にカップの角度も変える必要がある訳です。ここなネジ式だとカップを動かしたその都度締め直さなければなりませんから(グルンと回って大変な事になります・・・)、慣れないと難しいんですよね。

ちなみにSATAガンのようなセンターカップタイプはカップ自体が動かないと言う男前な構造なので(!)、サイドシェルの下側を塗る時は車をジャッキアップさせた状態で塗るか、もしくはそこを塗る時用にもう一丁IWATAなどのガンを用意しておくという事をしていました。

以前の画像があったので紹介しますね。

左にあるのはSATA社のガンで、これでも小さいサイズのタイプです。カップが動かないのと、手元に圧力ゲージを付けるのが基本なのでかなりの全長となり、これでどうやって狭い個所を塗るんだ!と言うのが多くの塗装屋さんの意見だと思いますが、それ以上に性能が素晴らしいので世界中の塗装屋さんに愛されています。

尚、通常スプレーガンの動きは「左右」が基本となりますが、ノズルの角度を90度変える事で「上下」の動きも出来ます。車体を塗る上では人間の体の構造上「左右」の動きで塗る方が綺麗に仕上がる為、殆どの塗装屋さんはこの動きが癖になってしまっていますが、サーモスを塗る時は台に挿したまま立てた状態で塗ろうと思っているので上下の動きにするかも知れません。

この辺の事も含め普段塗装をしていない方がどういった動きをするのか全く想像が出来なく、なので当面の間はデモに付き合って貰って、私自身初心を思い出してみようと思っています。

SATAエアーブラシ

IWATA低圧0.4mmガン導入

ロゴ入れの塗装などで使っている小口径のスプレーガンですが、やはりと言うかSATAのエアーブラシが非常に使い易いのでもう一個買おうかどうかと考えていたところ、

 以前から懇意にして頂いているオートサプライヤーさんから、今使っている同型のSATAエアーブラシ dekor2000と、さらにその他の付属品を譲って頂けました。

ぉぉぉぉ・・・!(嬉)

 このガンは通常のスプレーガンと同じトリガーアクション式の為、元々車を塗っていた塗装屋には非常に使い易く、また塗料の吐出具合や微妙なエアー調整なども含めトータルで非常に素晴らしい製品です(お値段もですが)。

ちなみに箱にはSATA正規品を表す封が貼ってあって、今回初めてこれを開いた訳ですが・・・、

 なんと中には懸賞でiPodが当たる応募券などが入っていました。っていつの時代のですか!と。

最近はSATAの偽物が多く出回っているようですが(なので正規オフィシャルサイトでしか買えなくなった模様です)、そもそも偽物がまだ作られていない時代の製品なので今回の物は心配は無用です。

 他には吸い上げ式ボトルの予備品や、

 ニードル部などのパッキン関係も揃っています。

 ちなみに今まで使っていた同型のSATAエアーブラシは口径が0.3mmで、今回のガンにはなんと1.0mm(!)が装着されていました。と言うかこのガンに1.0ミリとかを普通に付けられるのにビックリしましたが・・・。

尚、付属品には上記の0.5mm口径セット(ニードルとインナー&アウターキャップ)もあったので、今回のガンにはこちらを装着して使おうと思います。

 参考までに今まで使っていたSATAエアーブラシはこういったキットになっている物で、実はこちらも同じオートサプライヤーさんから譲ってもらった物です。

今であれば海外のサイトからでも買えると思いますが、当時は多分大日本塗料からのルートしか無かった筈で、現在でも日本にあるのはこれ一つしか無いのではと思います。

 と言う訳で折角なので久しぶりに中も見てみました。

入れてあるのは今回のガンで、元々ここに入っていた物が現在使っている物です。

尚こちらのキットでは口径が0.2mmと0.3㎜が選べて、現在は0.3mmを装着しています。余っている0.2mmを今回のガンに使うと言う手もありますが、口径が小さいとドライコート気味になって密着性が落ちるデメリットがあるので、現在の使い方だと0.5mmの方が用途は多い気がします。今のところはシャドウとかハイライトとか入れる機会は無いですしね。

 先程の小瓶はこんな感じに蓋にパイプを挿し込めるようになっていて、

重力式(上カップ)から吸い上げ式に変更が可能です。小瓶はワンタッチで交換できるので色々な色を使う時に楽ではあるのですが、内部で色が混ざるというのは結構気持ちが悪いので、この点は補修塗装で育った塗装屋向けでは無いかも知れませんかね。

と言う訳で、後日早速使ってみようと思います。この度は貴重な物を有難う御座いました!