再生廃クリアー

rose3 結構前にシリコン型に流し込んでおいた廃クリアー(=廃棄する筈だったクリアー)が固まってくれたようなので少し前から色々準備していました。ネジが突き刺さっている物はクリアーが液体の状態でボルトを吊るして固まらせた物で、ただ使っているクリアーは美観用の物ですからこういう使い方だと圧倒的に強度が足りないのでそのままでは一瞬でねじ切れてしまいます。なので色をつける前にその辺を強化しておこうと思います。一応製造時の画像も紹介させて頂きますね。

jojo19シリコン型に廃クリアーを流し込んだその上にダンボールに突き刺したボルトを置いてこの状態で固まるようにしました。

rose4 で、それの結果がこちらになります。結構曲がっちゃってますね(苦)。まあダンボールに突き刺しただけですからこの辺は多分仕方無く、そもそもちゃんと真っ直ぐにしたかったら板にタップでネジ山作ってやらないと駄目ですよね。ちなみに色が黄ばんでいるのは長期保管してしまっていたクリアーだからで、もう仕事には使えない物なのでこれも廃クリアーとして再利用されています(本来は勿体無いくらいの高級品なのですが・・・)。

rose5そして別過程で作ったムンクです。こちらは単に流し込んで作っただけの物なので、カッターで穴を掘ってボルトを埋め込む事にしました。と言ってもそのままじゃやはりどうにもならないので、挿した後にエポキシ接着剤で固めます。

それにしてもこのクリアーは分子間の結合力が半端無いというか新品のカッターの刃でも全然切れません。品質は良くてもこの使い勝手の悪さが廃盤の原因だったのかも知れませんね。塗った後の磨き作業が半端なく大変で私の背中もこれでやられましたので・・・(ただ美観はとにかく凄かったです)。

rose6 と言う事でこんな感じでM6のボルトを固定しました。ちなみに強度を考えるならこんな余ったクリアーは使わずちゃんとしたレジン(樹脂)を使うべきで、ただ「透明」となるとリゴラック2005とかエポキシ樹脂などが必要ですから今回はそれらを用意出来なかったのです。あくまでも遊びと廃棄物の再利用がコンセプトですのでまあこれはこれで良しとしています(その割には結構な数を準備しちゃったんですが・・・笑)。

rose7 そして本塗り完了です。いつも通り色のレパートリーはありませんが、この辺も仕事の序にと言うことなので御理解頂ければと思います(誰に理解を得る必要も無い気がしますが・・・笑)。

rose8 マスキングで見えませんが先ほどM6のボルトが埋め込まれたバラです。ナンバープレートを固定しているネジと同径ですからこれを使ってナンバープレートが固定出来たりします。ただし本気で締めると多分ネジ切れてしまうので(悲)、実際に使うとなると少しやさしく締めてあげて下の方を透明な接着剤かなにかで点付けでもすると良いかも知れません。

rose9 意外と良かったのがこちらのムンクで、フロントナンバーにこれが付いたらちょっと嫌な感じ(笑)になると思います。

rose10さらに意外だったのがこちらのスモークVer.で、今までは「黒くしても面白くないだろう」と思ってやっていなかったのですが実際塗ってみて結構良い感じになっています。ハリーポッターに出てくる悪い奴みたいでちょっと不気味なところが面白いですよね(映画はちゃんと見ていないのですが多分そんなイメージかと)。

と言う事で完成次第また紹介したいと思います。もしかしたらもう少し手を加えるかも知れません~。

廃クリアー完成形

rose-5塗装で余ったクリアーを市販のシリコン型に入れて出来上がったバラに、小さなネオジム磁石を埋め込んでみました。透明なエポキシ接着剤で固定し、削って平滑にしています。

rose-6 こんな感じでメモなどを挟んで冷蔵庫に貼ることが出来ます。磁石代が掛かっているので完全に廃棄物で出来ていると言う訳では無いですが、捨てる筈の物で実用性ある物が出来るのはちょこっと嬉しいです。

rose-7こちらは廃棄物のクリアーでは無くリゴラック(ポリエステル樹脂)で複製して彩色した石仮面ですが、これも裏に磁石を付けてスチール素材にくっ付くようにしています。何かしら御願い事がある時は、メモをこれに挟んでおけば多少効果が上がるかもですね(笑)。

再資源化は・・・

jojo19先日入れておいたクリアーが固まったようなので型から出してみました。バラの型に直接M6のボルトを入れて固めれば、そのままナンバープレートのネジに使えるんじゃ!といったリクエストに応えて作成していた物ですね。

standox-2ちなみに使ったのはかなり昔に買って使わなかったスタンドックスの超高級クリアーです。勿体無くて使わなかったらいつの間にか使い物にならなくなっていました(苦)。

clear型に流し込んだ時に多少余らせておき様子を見ていたのですが、古かったせいか非常に黄ばみが出ています。耐候性も良いクリアーですから元々色味が強いクリアーでしたが、流石にここまで黄色くは無かった筈です。ちなみに左のカップが一般的なクリアーで右が今回のクリアーです。黄ばみもそうですが、この縮み具合もちょっと信じられません。近年のクリアーがハイソリッドタイプになっているにしても、ここまでの目減りは尋常では無いですよね。ちなみにクリアーにシンナーは入れてません(塗装で使う際には10%希釈します)。

clear1 で、型から取り出した物がこちらです。確かにこちらも黄ばみはありますが、やはりと言うか樹脂自体の輝き(ポリウレタン特有のギラツキ感)は普通のプラスチックの質感とは違います。

ただそもそも注型用の樹脂ではありませんから、今回ボルトを入れた事で硬化時の伸縮に影響が出た為か、ボルトを入れた物には全てヒビが入っていました。前回後からカッターで穴を開けた時もそうでしたが、上塗り用のクリアーをこうやって注型に使う事自体無理なんでしょうね。

ただ折角なので割れた箇所は透明なエポキシ樹脂で固め、一応何かしらには使えるようにしたいと思います。どの道裏側は固めようと思っていましたから、塗ってしまえばヒビも見えませんし。ただやはり注型用のリゴラック2004、欲しいですねぇ。

cat1そしてこれです(笑)。本件とは全然関係無く、実は一年くらい前に勝手に工場の中に入って来た事があるのですが、何故か今日も勝手に入って来ました。結晶塗装を塗ったヘッドカバーに熱を掛けていましたから工場内が暖かかったのでそれに誘われて来たのかも知れませんね。まさか中に人が居るとは思わなかったらしく驚いてすぐに出ていきましたが、それって逆でしょう(笑)。

廃クリアー再利用

rose  以前余ったクリアーを使って造ったダースベイダーを見た方から、「私も型を送るので余ったクリアーで構わないから是非造って欲しい」との事で新たに「バラ」のシリコン型が届きました。で、早速余ったクリアーを型に流し込んでおいています。確か一週間くらい前の事ですかね。

本来この型は「氷」や「チョコレート」を作る為の製品で、大体¥1,000くらいで色々な形の物が売っています。

rose2そして余ったクリアーを注ぎ込んでから一週間くらい経った物がこれです。流し込んだクリアーは元々こういった使い方をする訳では無いので固形分はそれ専用のレジン(樹脂)に比べて少ないですから結構目減りはしています。

ただバラのフォルム自体は全く問題無くしっかりしているので、余ったクリアーでも十分楽しめる物が出来たと思います。そもそもゴミになる筈の物からこれが出来る訳ですから嬉しい事ですよね。

今後の使用方法としてはご依頼頂いた方曰く、これにマグネットを埋め込んで冷蔵庫?などにくっ付けてメモなどを固定出来るような使い方をしたいそうです。そう言うのを考えている時が一番楽しいですよね。

beda固形かしたクリアーをさらに数週間寝かして溶剤分を飛ばしたら、最後に透過性のレッド(キャンディーレッド)を塗ってさらにバラっぽく仕上げる予定です。上の画像は以前紹介したダースベイダーですね。テールランプのキャンディーレッドの序でにサンプルとして作成した物です。

私的にはこれにLEDを埋め込んで自転車のテールライトに使ってみたいと思います。どうせなら自分でシリコン型から造ってみたいと言うこともありますので今後時間を作ってそちらも試してみたいと思います。