メッキ調+キャンディーレッド

先日ミラーコートAGで塗っておいた色見本用のマイク(樹脂製注型品)です。

その後熱を掛けて塗膜を硬化させ、足付け処理を行い、次の本塗りを行う事にしました。

 パッと見は茶色ですが、塗っているのはいつものように明るいキャンディーレッドです。奥にあるのは先日仕事で塗っているSHUREのマイクで、全く同じ赤で、塗っているコート数も同じです。

一体何故・・・・・・(苦)。

茶色くなってしまった原因は、メッキ調の塗装が薄過ぎて下色の「黒」が透けてしまっている為と思われます。また説明書によるとメッキ調の塗膜が薄いと黄色っぽくなるとの事だったので、「黄+赤+黒」で今回のような茶色味になったのではないでしょうか。ちなみにメッキ調の塗膜が厚くなると青寄りになるとの事です。

ただメッキ調の塗膜を厚くするとその分塗膜の耐久性が悪くなるので、対処法としては下色を黒ではなくグレーまたはシルバーにすれば良いかと思います。金属感を高める場合には透かしを黒くすると良いのですが、今回のように彩色する場合はそれは避けるべきでした・・・。

ちなみに同じような感じでは、以前施工したプレオのルームミラーに採用したSPFシルバーがそうで、敢えて下色の黒を隠蔽させないよう、シルバーをバインダー(樹脂)で10倍に割って塗っています。

まあでも取り敢えず感じは判ったので、もう少し色々と試してみようと思います。紫、マゼンタ系のような寒色なら暗くても格好良いかも知れませんしね。

(念の為ですが、現在仕事でメッキ調塗装はお受付しておりませんのでご注意くださいませ)。

ミラーコートAG 色見本マイク塗装

 先日入手したミラーコートAGを使って、色見本用のマイクを作製しています。

画像は注型樹脂で作った素体で、サフェでの下地と、一旦シルバーで下塗りもしています。

 そしてまずは下地として艶ありの黒で塗装しました。

 画像は既に熱も入れた状態で、塗装はこの前日に、強制乾燥は60℃で4時間くらい行いました。

 磨き処理・脱脂処理も行わず、塗って焼いてそのままとなります。

 そしてミラーコートAGを塗布しました。画像だとまだ1コート目です。

 使用したガンはSATAのDEKOR2000口径0.5mmで、マニュアル通りドライ~セミウェットとしています。

 取り敢えず全体を揃えて塗ると言うより、塗り方でどのようになるのかをテストしながら塗っています。

 ミラーコートAGを抑えめにすると、ブラックメッキのような感じに見えなくもありません。ただムラや粒子感が見えるのは嫌ですね。

その後また一日置いて、60℃4時間程の熱を掛け、そのままクリアーを塗りました。

 ミラーコートAGは膜厚が薄いと黄色っぽくなり、厚くなると青っぽくなるとの事で、どれも青味は感じませんでしたが、それぞれ多少色味が違って仕上がっています。

 以前使っていたモトクロームに比べると簡単にメッキ感が出ますが、これはまだ材料が新鮮だからと言う事もあるかも知れません(使用期限は6カ月で、徐々に効果が落ちていく筈です)。

マニュアル上だと熱を入れた後から次の塗装までには24時間~36時間のセッティングタイムが必要との事ですが、密着性の事も考えて今回はそれよりも早くしています。一応STANDOXでは「24時間以内なら足付け処理が不要」としているので、それに倣ってやっている感じです(ただそれを再補修する時の事を考えるとそれもどうなのかと考え、ある意味それ自体が消耗品でもあるマイクに限定しようと考えています)。

尚これで完成では無く、この後キャンディーカラーを施す予定です。

しかしこれだと(サフェを入れなくても)「塗装→強制乾燥硬化」の行程が4回になるので、コスト的にかなりの金額になってしまいますから、実用は限られてしまうかも知れません。

ただやらないまま出来ないと言うのも嫌だったので、取り敢えず試せたのは良かったと思います。

キャンディーカラーの色はレッドと、あとは何が良いですかね~。

仕事が止まらない

自慢っぽくなっていたら申し訳無いのですが、小物の塗装を始めてから仕事のご依頼が止まりません。今のスタイルになってから「仕事を下さい」と御願いした記憶は無いのですが、勝手にご依頼が増えて行く感じです。

人にそう言うと「嬉しい悲鳴じゃないですか!」と言われるのですが、当店のような手仕事だとどうやっても限界があるので、仕事が増えても売り上げが上がる訳ではありません。むしろ混乱と混沌で効率が落ちてしまうので(そして心穏やかでは無くなるので・・・)、そういった場合は受付制限を行わなければならなくなります。実際売り上げも頭打ちで、仕事はやり切れない程あるのに経費を抑えないといけないという、訳の判らない負のサイクルに陥っています。一体何故・・・(苦)。

まあでも売り上げが上がらない原因は大体判っていて、サボり当店の場合は何かとお金にならない塗装(=色見本の作製)が多い気がしているので、いずれはこれを何とかしようと思います。なんて、ただそう思うだけで今後も何も手を打たないとは思うのですが(意外と楽しくて。笑)。

 と言う事ですが、色見本用マイクの素体が少なくなってしまったので改めて増産する事にしました。いつもの注型用ウレタンレジンです。

・・・が!

うっかりレジンが切れてしまいました・・・。

塗装用の材料は毎週来てくれているオートサプライヤーさんにお願いしているので、クリアーが無い!なんて事は無いのですが、さすがにウレタンレジンは扱っていないので(お願いすれば取り寄せてくれると思いますが)、どうしたものかと工場を見渡してみると・・・

 

 おおぉぉぉ(惚)。棚に仕舞った段ボールの中に在庫してました(笑)。どうせ送料が掛かるからと、以前8キロ分をまとめ買いしていたのをすっかり忘れていたようです。

 と言う訳で、シリコーン型に離型剤を塗って、A液とB液を混ぜたレジンを注ぎ、30分くらい待つと・・・

 こんな感じで固まってくれています。

 ただシリコーン型も大分痛んで来ていて、そろそろ作り直さないと駄目なのですが、まあどの道2液ウレタンサフェを塗らないといけない事と諦めてはいるので、これくらいならまだ問題無いですかね。

と言う訳で色見本マイク用の素体が8個に、余った分で作ったミニカー型色見本が7個完成です。

この後はアルカリ洗浄槽に浸けて離型剤を落とし、素地調整をした後に仕事の序でにサフェを塗らせて貰おうと思います。

ちなみにこちらは以前作っておいたサフェ済みの色見本用マイク(左)と本物のSHUREのマイク(右)で、このGW中にサンプル用として艶消し白の塗装で御依頼を頂いていました。マットホワイトの色見本マイクは当店も持っていなかったので、序でに一緒に塗らせて頂いていました。これでOKが出れば30本分の塗装に入ります。

先日紹介した時の色見本作製もそうですが、こういった直接はお金にならない物が意外と仕事に繋がっているのだと思うので、お陰で外回り営業や接待や袖の下(!)などをせずともお仕事を頂けているのだと思います。接待とか、想像しただけでも気分が・・・(まあ今時は無いですか。笑)。

キャンディーピンク色見本作製

 先日某アーティスト様向けのマイク塗装で、「ピンク」の色味をデカール&塗装で作る必要があり、色々模索していました。

画像のマイクは以前サンプル用に作製した「マゼンタ」のキャンディーカラーとなります。

 デカールの色味については、いつもお世話になっているデカールマイスターのG-SHOCK塗装屋さんにご教示を頂いて作製し、

 次にそれに合わせるようピンクの塗装を行いました。と言っても最初の画像のマゼンタを、樹脂の割合を増やして薄くしただけなのですが・・・(後に判明したのですが、これ以外に良い方法は無いみたいです)。

 出来上がった色見本を、それぞれの違いが判り易いよう並べて撮影してみました。

一番左がキャンディーレッドで、真ん中が最初に紹介した画像の「キャンディーマゼンタ」(仮)、一番右が今回新たに作製した「キャンディーピンク」(仮)の色見本となります。右の二個は同じ色で、単に塗り方(濃さ)を変えただけです。

「赤」を基準として言うと、左の赤は「黄色い赤」となります。

 こちらは「青い赤」ですね。

実は仕事で「ピンクゴールド」の色味を作る必要が出たのですが、キャンディーカラーも得意なG-SHOCK塗装屋さん曰く、「コーラル系のピンクは無理なんですよ…」との事でした。えええええ!!そ、そうだったんですか・・・(全く知りませんでした)。

取り敢えずその辺は無視して(笑)、今後の色の参考になるよう普通に撮影は済ませておきました。順番は先ほどと同じで、左がキャンディーレッド、真ん中がキャンディーマゼンタ、右端がキャンディーピンクです。判り易いよう今後こう呼んでいこうと思います。

 こちらのページは社外記となりますが、画像はどれもサイズの縮小以外は未加工となります(社外記で紹介する画像の多くはPhotoshopで加工しているのでわざわざこう説明しています)。

 マゼンタを薄く塗るのが意外と難しくて、かなり樹脂(バインダー)の割合を増やしてコート数を重ねました。実際には濃くした方がよっぽど楽と言う・・・。

画像だと判り難いのですが、彩度(鮮やかさ)としては断然キャンディーレッドが上です。マゼンタは濃くしても薄くしてもキャンディーレッドには敵いません。迷ったらキャンディーレッドがお勧めです。

こちらは自然光下での撮影となります。色が薄い分、透過して反射する光線量が多い為、よりピンク感が判り易く見えるかと思います。

 そしてG-SHOCK塗装屋さんから頂いたアドヴァイスの確認の為、ハウスオブカラーの色見本を確認してみると、確かにコーラル系のピンクが無い・・・。

「社外記を見て、タカハタサンがどうやってピンクゴールドを作るのか、今度会った時に聞こうとメモしておきました」との事ですが、実はこちらが全く気にしていないだけだったと言う(笑)。

さらに頂いた説明では、これらの色を混ぜてピンクを作ろうとしても色が濁ってダメダメな結果になるそうです。確かに以前グリーンを作るのに、「青とイエローを混ぜたら作れるのでは?」と思いましたが、オートサプライヤーさんがわざわざメーカーに聞いてくれたところ、「それは濁るのでNGです」との回答を頂いてグリーンを取り寄せたという経緯があります。まあ当然と言えば当然ですよね。

 と言う事ですが、以前テスト的に作った色見本が意外とピンクゴールドっぽくて(笑)、ただ2トーンカラーで塗る色自体が同じ色(クロマフレア風No.4)で重なってしまうので、少し工夫をしないと駄目そうです。見る角度によっと同じように色が変化してしまうと差異が判り難いんですよね。

他にはトンデモないゴールドパール(メタリックではありません)と言うのもあって、単体だと粒子感が強過ぎて使えないと思っていましたが(しかしお値段はマジョーラ並み)、これにマゼンタ系のキャンディーカラーを加えればそれっぽくなるのでは?などと(安易に)考えています。

まだ時間はあるので、もう少し色々と考えてみようと思います。何だかんだ楽しいですし(笑)。