色見本キーホルダー 試作品完成

car112 先日から作成している色見本用のレジン製ミニカーです。デカールを貼ってその後クリアー→段差を研磨→クリアー塗装と行い、さらにキーホルダーにする為にヒートンを挿し込んでワイヤーを取り付けます。

car113ステンレスワイヤーの太さは1ミリで、それ専用のカシメで固定します。挿し込むバランスが悪いと抜けてしまうので一応印を付けてからカシメていて、専用工具は持っていないので普通にペンチで潰しているだけです。機会があれば今度引っ張り強度のテストも試してみたいと思います(むしろそこが知りたいです)。

car114 と言う訳で取り敢えず現在進行中だった案件はこれで完了です。

car115 こちらは先日紹介した痛車風の塗装&デカールで、今回アルプスのドライプリンターでは初めて普通の印刷(ページ合成では無い印刷)を試してみましたが、やはりと言うか中間色の粗さは目立ちます。

ただ思っていたよりは普通に印刷出来ましたし、何より手軽に出来るので、その点では今後も役に立ちそうです。何にしてもインクジェットプリンターのように褪色しないと言う点では頼もしい限りです(これはオフィシャルで公言されています。言い切れるところが凄いですよね)。

car116 先ほどの痛車風のには、何気なく裏側にうちのロゴを・・・(笑)。勿論テストを兼ねてます。

car117 そしてこちらが先日PANTONEカラーで塗装を行った物です。

car118 裏側にプリントしてある「387C」はPANTONEのカラーコードで、そこからSTANDOXの配合データで色を作って塗っています。印刷された内容には今回の色を作る為に使ったSTANDOX原色名と、さらにうちのウェブサイトにリンクするQRコードも入れてみました。また見えるか見えないかくらいの超極小サイズでうちのロゴも入ってます(笑)。

car119手前にあるのは先日スターバックスのタンブラーとお揃いの仕様に仕上げたSUBARU仕様の塗装で、その奥にあるのがSTANDOX SPFシルバーで塗った色見本です。

この中ではこのSPFシルバーのみ単色べた塗りで、色味も少々地味だったので少し追加で弄ってみました。

car120 以前私の自転車のチェーンを交換した時にコマが何個か余ってまして(新品は余分に長く切って使うのです)、自身貧乏性の為かこういうのが中々捨てられず、もしかしたらと思って取って置いた物を使ってみる事にしました。黒いのはチェーンのピンを抜く為の工具です。

car121 チェーンを使ったキーホルダーには少々今更感が否めませんが(苦)、SPFシルバーの塗色と相まって良い感じに無骨さが出てくれたと思います。廃棄物の再利用と言う点はかろうじて活かせたのではと・・・。

ただ折角自転車のチェーンを使っている事で、出来れば色見本の方も車では無く自転車関連の物にしたかったですかね。

car123と言う訳では無いのですが、先日仕事で作成していたSPECIALIZEDのイラストデータを使ってアクリル板をレ―ザーで切り出してみました。と言うか実はこちらは色見本プレートに貼り付ける用のサンプルを試作中で、作業はまだこれからといった感じです。現在折角本物のフレームが手元にあるので、それを元にパテで肉付けして多少なり立体感を出して新たな色見本として使えればと思っています。

ただ色見本用プレートの穴にフレーム全体を入れるのは厳しいので(それじゃ色見本にはならないですって・・・)、多分使うのはヘッドの部分だけになるとは思います。少し角度を付けて斜めに飛び出すような感じに出来れば、なんて思っています(ただシリコーン型がどうなるか、ですが)。

そう言えばミニチュアのヘッドカバーも作らないとでしたっけ・・・。

痛車風レジン製ミニカー 試作

car78 先日下塗りを行っておいたミニカータイプの注型樹脂ですが、その後色見本以外に使い道は無いかと言う事で引き続き色々試しています(お陰で先週は少々寝不足と言う・・・)。

noe14 下色にはまず3コートホワイトパールを塗ります。この時点でクリアーはまだ塗っていません。

noe その後ネットから画像を拝借し、ただ頭の部分が一部欠けていたのでそこはIllustratorで付け足しました。

と、ここでちょっと引く方もいらっしゃるかも知れませんが(笑)、今回は一応コンセプトがありますので、誤解の無いようその辺りも紹介します。

rb2561こちらは以前仕事でご依頼を頂いたスカイラインER34のRB25エンジンパーツ一式です。

ER34 RB25エンジンパーツ一式塗装 完成

青い部分は日産純正色の「ベイサイドブルー」(カラーコード:TV2)、白い部分は同じく日産純正の「クリスタルホワイトパール」(カラーコード:QAA)、赤い部分はキャンディーレッドでの塗装となっていて、元々これのコンセプトとなったのが以下のオーナー様の車両でした。

rb255こちらが先程紹介したエンジンパーツのオーナー様の車両で、これをそのままプラモデルで作ったら面白いだろうな~と言う事を(既に作っている可能性もありますが。笑)、今回は当店で作っているレジン製のミニカーでそういう事をやってみようと思った次第です。先日作ったSTiのキーホルダーみたいな感じですかね。

noe1 各イラストはデカールで行いますが、いつも使っているALPSのドライプリンターでは綺麗に印刷が出来ないので(もう20年くらい前の物ですので…)、今回は普通のインクジェットプリンターで印刷出来るようそれ専用のデカールシートを用意してみました。

ちなみにいつも使っているデカールではインクジェットのインクを弾いてしまうとの事で使えません。

noe15と言う訳で先ほどの転写シールに普通のインクジェットプリンターで印刷してみたのですが、どうもこの転写シールの構造上(特に糊が…)、この上にクリアーを塗るには全く耐久性が足りないのでは・・・と言う事で結局却下としました。まあ普通のプリンターのインクじゃ色褪せしてしまいますしね。

noe2 と言う訳で改めていつものデカール用紙とドライプリンターでプリントし直しました。

実はこういった中間色の印刷はドライプリンターには不向きなのですが、今回はカチっとしたロゴなどでは無く、可愛い系?のイラストだった為か意外にも良い感じに印刷出来ました。

現状は普通の印刷(alpsは確か600dpi)ですが、これに昇華キット?なる物を付けるとさらに綺麗に印刷できるみたいです。ドライプリンターはもう一台ある事ですし、うーん、これはもしかしてもしかするかも知れません。

noe3と言う訳でデカール貼り付けの準備完了です。

レジン製のミニカーはホワイトパールのベースコートのみ塗装した状態で、クリアーはデカールを貼った後に行います。

早速貼ろうとと思いきや、転写シール用にプリントの向きを反転したまま印刷していました・・・(苦)。

noe4 改めて印刷し直したのですが、直したのは何故か文字の所だけで、他のイラストは反転したままでした・・・。

noe8 ちなみにデカールにプリントしたイラストですが、今回は塗色が白系(ホワイトパール)と言う事で、下地に白(特色ホワイト)は印刷していません。デカールの状態だと台紙の青いのでイラストの子の顔色が悪く見えますが、白い紙に貼ると下が透けて色の発色が良くなっているのが判ると思います。

もし今回の塗色が白系以外の場合は、デカールを印刷する過程で最初に白をベタに印刷してからその上に各色をプリントしていくような方法となります。勿論ALPSのドライプリンターではそれも可能です(しかも年間保守点検費用も無しに!笑)。

noe5 と言う訳でまずは余分な個所をカットします。

noe6それを水に浮かべて数分待つと・・・

noe7 こんな感じで台紙だけが剥がれるので、これをピンセットや筆などで掬い、専用の接着剤(マークセッター&普通の木工用ボンド)を使って被塗面に貼り付けるという寸法です。

noe9 塗装に関する仕事はどれも楽しく、あっという間に数時間が経っていたりします。色見本の作成も結構大変なのですが始めてしまうと楽しくて溜まりません。

noe10と言う訳でこんな感じでデカールが完成です。この後十分に乾燥させ、クリアーを塗ります。

rb254改めて、こちらが実車です(何故か笑)。

noe11 本来は展開図を作成してそれぞれの配置を決めてからやるべきだと思うのですが、まあ今回は練習も兼ねてと言う事で取り敢えず貼るだけ貼ってみました。

noe13ちなみにこちらのアニメを私は見た事が無いので判らなかったのですが、今思えば内容をもっと精査して、それぞれ違うキャラクターを配置するなどすればよかったですね。と言うか多分ラインストライプとかもっと素材が必要だった気がします。3アイテムだけじゃやはりと言うかワンパターン過ぎて大変でした(笑)。

と言う感じで、まあ流石にこれを仕事でやる訳には行きませんが(色々問題がございます)、例えばご依頼主自らイラストをご用意されたりすれば仕事にも応用出来るのでは、と思った次第です。プラモデルやダイキャスト製のミニカーをカバンに着けたりは難しいと思いますが、これなら気軽にキーホルダーとして使えますしね(レジンの塊はとにかく丈夫です。笑)。

後日何かしらの序にクリアーを塗り、一度研磨してデカールの段差を平滑にし、2~3回目のクリアーで完成となる予定です。出来上がったらヒートンとワイヤーを取り付けてまた紹介させて頂きたいと思います。