色相環色見本No.4

先日業者様からのご依頼で「鮮やかな黄緑色」といったご指定を頂きまして、丁度良い機会だったので以前から作製していた色相環色見本の内の一色を採用する事にしました。

今回採用したのはこちらの色相環の「4時」の位置にあたるグリーンで、最初の画像だとかなり鮮やかに見えますが、あちらは単に画像をPhotoshopLightroomで加工しているからです。蛍光塗料では無いですから普通に撮影しただけでああはなりませんので、念の為・・・。

ちなみに最初のお問合せでは「ランボルギーニ、ムルシェラゴのグリーン、LAM-0077でパール塗装無し」といったご指定で、ただこの色、そんなに派手な色では無かったような気が・・・と言う事で上記の画像を送ったところ、もっと派手な色のサンプル画像が戻って来たのでそれを参考にして今回の色となりました。

こういった塗色を作るのは特段難しい事では無いのですが、オーダーでのご依頼だと後から「あの時と同じ色で!」といった事がしばしばあるので、今回のように予め配合データのある色を使っておけば非常に安心です。普通の塗装屋さんなら当たり前の事過ぎて逆にデータは残さず、再度依頼が入った時にとても焦る訳です。判ります、痛いほど判ります(笑)。

今回塗装したヘッドカバーの画像は当ウェブサイトでの掲載もご承諾を頂いておりますので、後日施工例として改めて紹介をさせて頂きます。実際は(いつもの撮影では)こんなに鮮やかな色味では無いので、未加工と加工した画像とを見比べて頂ければと思います。いつも「縮小以外は未加工です」と言っている意味がきっと判るかと・・・。

マイク レース塗装(オーダーメイド)

 先日塗装の仕事でご依頼を頂いていたSHUREのワイヤレスマイクです。

今回のご依頼は「レース塗装」で、しかもレース柄もご自身で決めたい!と言うご要望があり、マイクと一緒にこれらのレース生地も送って頂きました。この中から塗装で使えそうな(映えそうな)物を選んで欲しいと言う訳です。

当然ですが今回のような事は当店では初の試みで、ただ塗装自体には問題が無い事(もし全部使えなくても当店規定の物がありますし)、また今後同じ様なニーズもあるかも知れないのでお受付する事にしました。

 御希望としては「バラっぽい感じで」との事でしたので、最初はこちらの黒いレース生地を考えていたのですが、ちょっと線が細すぎるので、

 こちらの白いレース生地を使わせて頂く事としました。

柄としては先ほどの黒いレースの方が良かったのですが、レースの線が細くて透け過ぎていると、色を塗り重ねる際に後から塗った色の面積が多くなってバランスが崩れてしまうのです。

詳しい工程はこちらでは省きますが、今回は塗装する順番を変えた2通りの方法を実際に本塗り前にテストしていますのでそちらを紹介します。

 使っているのはいつもの色見本用マイク(注型レジン製)で、レース生地は先ほどと同じ物を、ただし塗り方を左=「シルバー→黒」、右=「黒→シルバー」としています。この時、黒とシルバーの比率がどちらか極端になってしまうと多分格好悪くなってしまうと思われます。

尚、通常は左側の方法が基本になるかと思いますが、塗ってみてから「何か違う・・・」となると非常に面倒な事になるので、予め二通りの方法でテストをしています。

実際に塗ってみた感じだと、やはりと言うか明らかに左側の「シルバー黒」で間違いが無いかと思います。まあでも右の方も網タイツみたいで、この辺は好みによるのかも知れませんが(笑)。

その後キャンディーレッドを塗ってクリアーも塗り一旦完全硬化させ、またこれらは見本品なのでどうせならと言う事でデカールも貼っておきました。

さらに後日、二回目のクリアーを塗った状態です。クリアーを塗る前と同じ様な角度ですが、それぞれのマイクは位置が入れ替わってます。

既に熱も入れ終わっていますので、後日完成画像も撮影してマイク専用のサイトで紹介したいと思います。

現在のPRO_Fitでは受付窓口を設けていない為、直接のご来店には対応していませんが、いずれは隔週で土曜日などを休みとし、実際に色見本を見れるような体制にしたいと思います。ワークショップも併用出来たりしたら尚良いですね。現状土曜日は全く休めていないので、早く人並みになりたーい!、です(妖怪人間ベム風に。笑)。

色相環キーホルダー試作完成②

 先日に引き続き、調色して作製した色相環12色を使って塗装した色見本キーホルダーの作製です。

 前回は取り敢えず的にベースコートだけの塗装でしたが、今回はしっかり2液ウレタンクリアーの艶消し仕上げにしています。見た目は変わりませんが耐久性が向上しました。

 が、キーホルダー用の土台は底をついてしまったので、取り敢えず5個までの制作となります。また材料を仕入れないとですね。

各部のクリアランスがかなり厳しいので、フチのバリをカッターで取り除きます。

 それぞれ組み合わせて完成です。

・・・が!

 

 折角なので結晶塗装Ver.も作る事にしました。

 いつもご贔屓頂いている業者様から結晶塗装のご依頼があったので一緒に塗らせて頂きました。

前回のイモリの時と同様、タイミングベルトカバーに乗せて撮影してみました。ダクトファンが増設されたみたいで何だか格好良く見えます(笑)。

下のタイミングベルトカバーに比べて、今回塗装したアクリルの方が結晶目が細かいのが判ると思います。サイズの大きいヘッドカバーなどはさらに結晶目を大きくします。

 そして色相環12色に塗装したピースです。一つ6ミリくらいなので食塩の空き瓶に入れて保管しています。

 こんな感じで嵌め込んでいきます。ピッタリに作ってあるので嵌め込むだけでも結構大変です。

 と言う訳で完成です!

 これは中々ヤバいです。

当面のところ量産は難しそうですが、出来上がったらウェブショップで販売したいと思います。後日改めてリュックに装着した状態でも撮影しておきますね。

VOCエクストリームクリアー

先日STANDOXのデモマンの方がいらっしゃって、サンプルとして新しいクリアーを頂戴しました。STANDOX K9580 VOCエクストリームクリアーです。

オフィシャルページ→スタンドクリル VOC エクストリームクリヤーK9580

詳しくは判らないのですが、新しいクリアーにはアクサルタの特許技術が使われていて、湿度で硬化が促進されるようになっているとの事です。塗っている感じは今までのクリアーと同じなのに、ある一定の時間を過ぎると一気に反応して硬化が始り、通常よりもかなり早い段階で磨き処理~完成が出来るようになる!みたいな事らしいです。DUOONTのHC(ハイパーキュア)みたいなのじゃ無ければ良いのですが・・・(昔何度か辛い目に遭いました・・・)。

その後いつもお世話になっているオートサプライヤーさん(塗料屋さん)にも色々と聞いてみて、今までのクリアーとの大きな違いとしては特化則(特定化学物質障害予防規制法)に対応しているとの事で、要はエチルベンゼン・メチルイソブチルケトン・スチレンとか、人体にとってヤバい物を減らしました!って事ですかね。ただしイソシアネートはいつも通りタップリ入っていますが・・・(そこは良いんですかね)。

特化則については以下の関ペのページが判り易いかと思います。

https://www.kansai.co.jp/products/catalog/pdf/813.pdf

私もディーラー内製工場に勤めていた頃は年に二回有機溶剤の健康診断に行っていましたが(普通のも含めると年に3回!)、今は何かあっても全て自己責任と言うか自業自得状態なので気をつけないとです。人を雇うとこういう事も考えないといけないので大変ですよね。

話は変わって、こちらは以前紹介したVOCプラチナクリアーですが、

 どうやらこちらもクリアー(または硬化剤)に促進剤が入っているらしく、右のクリスタルクリアーは次の日になってもドロドロでしたが、同じ日に作った左のプラチナクリアーは翌日既に固まっていました。塗ったのは年末辺りなので、気温は結構低かった(10℃以下)と思われます。以前のプラチナクリアーは焼きが甘いと全く磨けなかったので(80℃×60分を2回~3回くらい)、同じ轍を踏まないようにしたんですかね。

VOCプラチナクリアーの方は固まっているのに、クリスタルクリアーの方はカップを横にすると流れ出てきます。

指触乾燥自体はVOCプラチナクリアーの方が圧倒的に遅いので(延々乾きませんでした・・・)、私的な見解ではこちらにも促進剤のような物が入っているのでは、と思った次第です。まあこうしないと実用向きではないんでしょうね。

ちなみに前回VOCプラチナクリアーで塗ったのがこちらのアウトランダーのフロントグリルです(完成ページ)。

旧プラチナクリアーは美観としてはクリスタルクリアーに劣る気がしていましたが、新しいVOCプラチナクリアーの方は凄く綺麗でビックリしました。

今回頂いたVOCエクストリームクリアーも結構綺麗に仕上がるとの事なので楽しみですが、硬化剤は封を開けてからの使用期限が早いので(なんでも一ヶ月だとか・・・)、使うタイミングを見計らわないとですね。

実際に使ってみないと何とも言えませんが、常温で固まると言うのが本当なら(マニュアルだと20℃45~60分・・・!?)、本格的な乾燥炉を持たないモデラーなどでも気軽に使えそうです。ただ硬化剤一ヶ月で1リッター消費しないとですが(笑)。